先に組織を人間と捉えた際の各部位の

役割について記載した。人間の部位の

役割がいかに複雑に関係しあっている

様子がよく分かった。

それゆえ、組織でも同様な行動ができて

いるのならば、人間と同じように動ける

という訳である。それを目指していきたい。

・両足の役割　続き

△筋肉を強化する。

筋肉とは、組織の基盤を強くしていくという

ことになる。外からの刺激に対しても、筋肉

があればガードできる。それゆえ、あらゆる

危機に備えた準備を着々としていくことが、

筋肉を強化していくことになる。

もしくは、より早く走ったり、より高くジャンプ

したりするにも筋肉がかかせない。

それゆえ、より早く走るためにも交渉スキル

や知識を身に付けることが必要なる。

より高くジャンプしたりするためにも、資格

を取得したり外部研修を受けたりすること

も必要になるだろう。

まず、あらゆる危機に備えた準備をしている

か？ということに関して、この営業部はまだ

まだ弱いといえる。筋肉質ではなく、ひ弱な

組織と言わざるを得ない。

情報管理、契約書管理、クレーム記録に

決裁関連記録、請求支払い関連、予実管理、

などのあらゆる管理面がややおろそかで

あるし、法改正対応、税務監査対応などの

変化に対する対応がままならない。

よって、ここはもっと筋肉質になっていく必要

があると社長は認識せねばならない。

ただ、あまり筋肉質になりすぎると、動きが

鈍くなったり、高く飛べなくなったり、体力が

持たないことになるので、ほどほどが良い。

より早く走るための自己研鑽であるが、

Sさん、Oさん、共によく勉強している。特に

Sさんは資格取得に意欲が高く、よい傾向だ。

部長も課長も、お金を存分に出してくれるし、

外部研修にも参加させてくれる雰囲気ゆえ、

このまま自己研鑽に努め、筋肉質になって

もらえれば、問題にはならない。

×感覚器官として事物を感じ取る。

感覚器官として感じ取るとは、社内に対して

これはやってもいい、これはやってはいけない

という行為のガイドラインであろう。

私語をして良い場面とダメな場面等の肌感覚

が備わっていれば、大きな問題にはならないが、

感覚が鈍いと、場違いな行動をしがちになる。

Sさん、Oさんの肌感覚でいうと、Oさんは極めて

良い肌感覚をしているが、Sさんがやや鈍いの

で、場違いな発言や行動が目立つのだ。

ここは問題になっている。これも管理職が

フォローしていくしか方法がない。管理職が

フォローをしないと、たちまち組織内に不満が

溜まっていき、機能不全になりかねないのだ。

△コミュニケーション機能として感情表現する。

足をつかって怒りを表現したり、喜びを表現

したりするのが人間である。組織でいうと、

口の役割の担当者がもっともストレートに表現

するのだが、手の役割や足の役割の担当者も

コミュニケーション機能の役割を担っている以上、

しっかりと表現していかねばならない。

この役割では、Oさんがやや感情表現が出来ず、

我慢してしまう傾向にある。淡々とこなしていく

タイプなのだ。Sさんも自己犠牲、ワーカホリック

的な症状を見せる波動レベル３であるため、

感情を表に出すのも苦手であろう。よって、

この感情表現がやや問題になりえる。不満を

ため込んで爆発されても困るので、他の口なり、

手なり、管理職なりが、Sさん、Oさんの不満を

日々聞いてあげることが必要となるだろう。

この動きを止めてしまうと、Sさん、Oさん共に

不満を溜めていってしまうのだから。

〇下半身にある血液を心臓に送り戻す。

これは足の役割でもっとも重要な役割といえる。

血液が下半身に溜まるのを、歩くことでポンプ

のような働きをし、血液を心臓に送り戻すので

ある。これでようやく全身に血が巡るのだ。

だから人間は常に、歩くことが必要なのだ。

歩かないと、血液が巡らないのである。

その血液には酸素と栄養が含まれている。

組織でいうと、酸素とは情報であり、栄養とは

評価である。よって、足の役割の担当者が動く

ことで、外部からの情報等が入ってくるのだ。

そして、会社からの評価などにもつながるのだ。

足が動かないと、情報も評価も入らないのだ。

歩くという意味では、Sさん、Oさんともに十分に

動けているし、お互いのハーモニーもよく、リズ

ミカルに動けているので、問題はない。

△呼吸機能を高める。

呼吸機能とは、主に口から酸素を吸うことで

あるのだが、足が早く動いたりすることで、

より深く早く呼吸できる。つまり、呼吸機能を

高めるのである。

組織でいうと、Yさんが口の役割であるが、

外勤営業というSさんと、Oさんと同じ職種で

あるため、情報交換は活発に行われている。

外勤営業どおしの連携はとてもよく、十分に

やりとりがなされている。

ただ、筋肉質ではないので、Sさん、Oさん

共に、早く走ったりはできないため、呼吸機能

を高めるまでには至っていない。つまり、Yさん

をフォローできないのだ。

よって、Yさんが躓くと、とたんに組織の口の

役割も躓くという構図になっていることに、

社長としては注視しておかねばならない。

つまり、酸素である情報が上手く流れない、

社長や管理職からの伝達事項が末端まで

上手く伝わらないという組織に陥る危険性が

あるということだ。

〇脳と密接に関係し、育て合っている。

足と脳は密接に関係しあっており、足で

遠いところまで移動できて初めて、脳も新た

な領域へと想像できるのであり、足と脳は

お互いに育て合っていると言える。

組織でも、脳である部長と足であるSさん、

Oさんは密接に関係しあっているのだ。

部長が描く５カ年計画を実行していくのは

Oさん、Sさんが中心であり、それを達成

出来て初めて、また来年度のあらたな計画

へとつながっていくのだから。

今のところは、毎年達成ベースに来ている

ので、優良な組織とみなされているので、

とくに問題はない。

〇全身に酸素や栄養を巡らせる。

これは血液を心臓に送り戻すと同じである

ので、割愛する。

×全身の運動機能を高める。

これも、早く歩く、早く走るという意味もあるし、

柔軟な動きをするという意味もある。

柔軟な動きというのは、組織でいうと、会社

からの方針が急変更したり、管理職が乱れ

て方向性がわからなくなった時に、体全体

とは別方向に足を向けることもできるし、

足をよじれることもできることを意味する。

それほど、足の役割が柔軟であることが、

全身の運動機能を高めるのである。

Sさん、Oさんが管理職が乱れたとしても、

自身の信念や感情を元に、柔軟な動きが

とれるか？というと、取れない。

どうしても管理職の権限が強すぎて、

メンバーが独自の判断を下すことが難しい。

これは部長が波動レベル４であることが

大きな理由だ。波動レベル４とは、組織形態

でいうと、Lv4順応型という指揮命令の構造

を取りやすいのだ。実際、この営業部の

形態も、Lv4順応型の形態になっている。

よって、部長の波動レベルが５，６まで

上がらないとメンバー独自の判断をさせる

という寛大さは出てこないだろう。

ここを社長はよく認識する必要がある。

×第９チャクラを開く

部長の波動レベルが４である以上は、

なかなか第９チャクラを開くことは難しい。

これは相当難易度は高い。

いかがであろうか？

これで、足の役割についての分析が終わった

のだが、多くの問題点が発覚した。

社長やコンサルタントがこれほどまでに

組織の様子を分析できたら、驚きであろう。

組織を人間とみなせば、これほどまでに分析

出来てしまうので、怖いほどである。

ぜひ、あなたの会社でもやってみて欲しい。

エネルギーからみた組織コンサルティング⑥