”愛記”について⑤ | 続・ティール組織 研究会のブログ

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ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

先から”愛記”の仕訳について記載

している。

いかに無意識からくるフィードバック

を見える化することができるか、その

仕組みを構築できることが、ティール

組織を運営する上での、最大のノウ

ハウとなるのだ。それが”愛記”なの

であった!

 

では、その”愛記”について、仕訳

の方法を具体的に見ていきたい。

今回は、愛の行動Lv5である。

 

 

これが、Lv5の科目である。

この科目を使って、具体的に仕訳

をしていくのである。例として、

叡智の杜Oさん”仕訳”を見る。

叡智の杜は、こちらを参照

 

〇意義を与える!

という魂からの想いを感じ取った。

よって、自分は、叡智の杜にもっと

意義を与え、将来にわたって存続し

ていく組織にしていきたいと考える。

具体的な方法として、

”苔ゼミ”の開催を考える。

”苔ゼミ”とは、日本人は文化の中

に苔をとりいれ、苔庭に代表される

世界でも稀な「コケを愛でる文化」を

つくりあげてきた。

身の回りにあるけれど、小さくて目立

たず、おまけに花も咲かないため、

文字通り、コケにされがちな苔。

しかし、よくみると、苔はキラキラ透き

通ってみずみずしく、清楚な形をして

おり、おまけに、驚くようなやり方で

巧みに環境に適応している。

苔ゼミに参加することで、

1)小さなコケのもつ魅力に気付き、

2)新しい視点で身の回りの環境や

  日本の文化をみられるようになり、

3)「コケを知って、人生ちょっと得し

  たな」と思ってもらえる。

このような苔ゼミを開催したい。

 

・背景:

どんなに環境を整備したとしても

お客様が来てくれないことには、

叡智の杜も、苔の里も、宝のもち

腐れとなってしまう。

お客様に来てもらうには、やはり、

魅力を知ってもらうことである。

自然との融合、苔の魅力、日本の

文化、を知ってもらうことである。

それには、発信をしていかねば、

知ってもらえないのでゼミを定期

的に開催すれば良いのではない

だろうか、と考えた次第である。

 

仕訳の科目としては、

愛の行動Lv5:

”意義を与える”

である。表記方法としては、

 

・借方(発信先):

叡智の杜 、

世界中の人々に認知してもらう

→ 詳細内容を備考欄に記入。

 

・貸方(受信側)

叡智の杜・Oさん、 

意義を与える

→ 背景等を備考欄に記入。

 

 

〇叡智を尊ぶべき!

という魂からの想いを感じ取った。

多様な人々からの叡智を集める場

を作りたいと考える。具体的には、

持続可能な土地・自然利用に向け

た考えや取り組みの推進を

「里山イニシアティブ」として提唱し

ていきたい。 そこで、この町の

自然/文化/景観の維持再生を、

住民組織(日用苔の里整備推進

協議会)に加え、国内外の人々が

集い、叡智を持ち寄ることで実現し

ていく「叡智の杜プロジェクト」を

スタートさせた。 

 

叡智の杜プロジェクトは、苔の里を

はじめとする日本を象徴する自然

と共生する文化を感じながら、叡智

を探求できる場所として、国内外

からの来訪者を受け入れるための

体制構築と景観整備を行い、地域

資源を持続的に活用しながら、

自然と文化を継承していく取り組み

である。

 

・背景:

白山と日本海を臨む石川県小松市

では、日本文化の原点である自然と

共に生きる文化が、継承されてきた。

 その小松市の里山地域に位置する

日用町(ひようまち)は、多様な苔むす

庭、銘木「日用杉」林、トンボが飛び

交う小川と田園、古民家という日本の

美しい自然と文化を残し、全国農村

景観百選にも選ばれている。

 

 しかし、社会経済の変化に伴い、

里山地域の過疎・高齢化、農林業の

衰退などが進み、住民だけでは、

自然や古民家などランドスケープの

維持管理、自然共生文化の継承が

困難になりつつある。 このような課題

は、日用町に限らず、日本・世界の

各地で生じており、環境省と国連大学

では、持続可能な土地・自然利用に

向けた考えや取り組みの推進を「里山

イニシアティブ」として提唱している。 

そこで、この日用町の自然/文化/景観

の維持再生を、住民組織(日用苔の里

整備推進協議会)に加え、国内外の

人々が集い、叡智を持ち寄ることで

実現していく「叡智の杜プロジェクト」を

スタートさせた。

 

仕訳の科目としては、

愛の行動Lv5:

”叡智を尊ぶ”

である。表記方法としては、

 

・借方(発信先):

叡智の杜 、

持続可能な土地・自然利用

→ 詳細内容を備考欄に記入。

 

・貸方(受信側)

叡智の杜・Oさん、

叡智を尊ぶ

→ 背景等を備考欄に記入。

 

 

ゆらぎの増幅について

Lv5の愛の行動までくると、魂から

のお知らせをしっかりと受け止め、

心からやりたい!と思えることに

同調・共感していくのである。

 

そして、”ゆらぎ”として発信されて、

会社内や部署内で同調され、人数

が増えていくのである。”ゆらぎ”が

増幅されていくのである。

 

この時、ある程度の”ゆらぎ”の規模

まで拡大すると、創発していかねば

”ゆらぎ”は消滅の方向に向かって

いくしかないのである。

その微妙な”ゆらぎ”の難易度の

ことを1/fゆらぎ、というのであった。

1/fゆらぎに関する詳細はこちら

 

波動レベル4の行動であれば、

”規律を守る”というのがあったが、

毎回同じように行動して、規律を

守ってます!とやっててはマンネリ

化してしまい、その行動を増幅しよ

うと、他のメンバーが追随してくれ

なくなる。それが、毎回同じように

行動するのではなく、少しズレた、

つまり1/f ゆらぎ分だけズレた行動

の場合、”1秒でも遅れたらダメ!”

というガチガチの人は少数だがいて、

”5分までなら遅れても許容範囲!”

という緩めの人が大多数いたら、

それはちょうど1/f ゆらぎ分だけ

バラけているので、マンネリ化せず

に、追随されてゆくのだ。良い意味

でガチガチの人と、少し緩めの人が

ちょうど良い具合に混じり合ってい

るのがカオス辺縁で留まるポイント

となる!

 

この微妙な1/fゆらぎのポイントで

留まることができれば、やがては

上位レべルへと発展していくので

あろう。それが、創発特性につな

がっていくのである。

大規模なシステムである脳が、

要素にない記憶・学習などの性質

を持つこと、4種の二重らせん構造

をとるDNAが修復・複製の能力を

持つことは、創発特性の例である。

 

このようにして、1/fゆらぎを維持

するチームが、やがては創発して

いき、プロジェクトにまで発展して

いくのである。プロジェクトにまで

発展していく間に、新たな特性や

機能を追加していき、波動レベル

も上げていき、会社全体に広がる

一大プロジェクトとなるのだ!

 

 

ここからが難しいのだが、実際に

1/fゆらぎとはどのような構成なの

であろうか?”ゆらぎ”に集まる人

たちも、上手く性格や特性がバラ

ンスよく、1/fにバラけている構成

になっていれば良いというのだが、

自然に集まるメンバーにバランス

を求めても、それは難しい話だ。

 

つまり、Tさんが”ゆらぎ”を起こした

とする。そこに、Mさんが同調して

きた。そしてSさん、Oさんとやって

きたとする。彼らが同じように引っ込

むタイプであれば、意見出しがなか

なか出ないのであり、社内への拡散

もままならない。しかし、リーダーを

張れるような人がいれば、途端に

意見出しは進む。しかし、リーダー

が4人もいたら、また話は平行線に

なるのだ。

 

微妙なバランス1/fゆらぎを維持で

きたチームが、自己組織化できるの

であり、プロジェクトにまで発展する

のである。このメンバーの性格が、

上手く1/fゆらぎのようにバラけて

くれれば良いのだが、現実はそうは

簡単にはいかないので、プロジェクト

にまで発展する”ゆらぎ”は多くは

ないのである。

なお、人の性格は一概には言えない。

環境を変えれば性格も変わったり

するので、決めつけることはできな

いのだが、大まかな方向性は分類

できる。それが10の人材像である

 

また、”ゆらぎ”の行動の難易度も、

微妙な1/fゆらぎを維持できないと

いけない。”1秒でも遅れたらダメ!”

というガチガチの人は少数だがいて、

”5分までなら遅れても許容範囲!”

という人が大勢いて、ようやくちょうど

よい1/fゆらぎの行動レベルになるの

だが、そこから創発して1つ上の階層

にまで発展すると今度は種類が増え

てきたりする。

”提出物は1日までなら遅れてよい!”

”会議は30分までなら延長してよい!”

”顧客訪問は3分までなら遅れてよい!”

”電話は3コール以内で取る!”

 

こうなってくると、また混沌としてくる

のであり、1つ上のプロジェクトとして

また1/fゆらぎになるポイントを模索

していかねばならないのだ。

プロジェクトでは、種類が多いので、

幾つも列挙しても全従業員が守れる

わけでは無いのでは?と提案する人

も出てくるかもしれない。そうすると、

もっと抽象的な表現に変えてはどう

だろうか?とも意見が出る。つまり、

”相手の立場に立って行動する”

”相手に感謝される行動をする”

”相手に不快感を与えない!”

などの表現に変わっていくのだろう。

 

これでは抽象的すぎるので、もっと

具体的な表現にしていかねばと、

意見も出るかもしれない。

”時間を遅らせる要因を事前に特定

しておく!”

”事前に相手の特性を把握しリスク

ヘッジをしておく!”

などの表現に変わっていくかもしれ

ない。

 

ここで気づいた人も多いと思う。

そう、最初はLv4の”時間厳守”と

いう行動をしよう!とOさんからの

”ゆらぎ”が始まった。

しかし、創発を重ねていくうちに、

人が増え、1つ上の階層にまで

発展したプロジェクトになったら、

今度は、Lv5の愛の行動に昇華

していたのだ。

”構成要素に分解する”という

愛の行動Lv5の内容へと昇華して

いったのである。これが創発特性

と呼ばれるものである。

 

よって、どんな”ゆらぎ”であった

としても、創発を重ねていくうちに、

やがては高い波動レベルの行動

へと、昇華していくのである!

これが理解できれば、あとは、

いかに高いレベルの”ゆらぎ”を

多数起こせるか、それをめざし、

日々、波動レベルを高める努力

をしたい!と自然に思えるように

なっていくのだ。

 

 

いかがであろう。

これが、Lv5の科目であった。

そして、”ゆらぎ”の増幅の仕方

であった。理解はしやすいのでは

ないか?ぜひ実践してもらいたい。