エネルギーからみた組織コンサルティング⑪ | 続・ティール組織 研究会のブログ

続・ティール組織 研究会のブログ

ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

先に組織を人間と捉えた際の各部位の

役割について記載した。人間の部位の

役割がいかに複雑に関係しあっている

様子がよく分かった。

 

それゆえ、組織でも同様な行動ができて

いるのならば、人間と同じように動ける

という訳である。それを目指していきたい。

 

 

 

・両手の役割  続き

〇自分や相手の体を支える。

両手で、相手を抱きしめたり、相手の体を

支えたり、いろんなことができる。

 

組織でも、相手の体を支えるという意味では、

手の役割の担当者が、他の組織と関わりで、

事務処理をまとめて行うとか、関連会社の

事務処理を行うとかがありえる。

また、自分を支えるという意味では、自分な

りのマニュアルやメモなどを整備することで

あろうか。細かいマニュアルを残していくこと

で、事務処理のミスや抜け漏れを防ぐことと、

他の人でも代わりにできるようになることなど、

マニュアルやメモを残していくことは大事な

ことであろう。

 

YYさんは細かくメモを残しており、抜け漏れ

がないようにしている様子。頭で覚えている

だけでは、事務担当者は処理が多すぎて

抜け漏れが発生しがち。それを細かくメモや

マニュアルを残すことで防げるので、今は

問題ないといえる。

 

〇情報を探索する。

インターネットをするにも、手で操作をしたり、

本を読むにしても、手でページをめくって

いったりする。

 

組織でも同じで、情報を配信するにも、書類

としてまとめたり、案内文を作成したりと、

やることは多い。事務担当者は日々、情報

を作成したり、配信したりしている。

 

△体を移動させる。

匍匐前進なども、両手をつかって体を移動

させている。階段をのぼる時も、手すりを引

き込むようにして、体を移動させることも

ある。いずれにしても、両手で体を移動させ

る機会は多々あるだろう。

 

組織でも同じで、両手の役割の担当者が

体全体を移動させる原動力になる機会も

多々あるのだ。監査が入った際に、過去の

書類をすべて出してほしいと言われた際や

契約書類を過去に渡って再確認したいなど

の要望が出た際に、事務担当者が細かい

書類のすべてをきちんと出していくなどすれ

ば、組織としては大いに助かるであろう。

 

そのような機会は意外と多くあるため、都度

両手の役割の担当者の活躍の場は多いと

いえる。YYさん、NZさんが、このような場で

充分活躍していけば、もっと信頼度が上が

るのであろうが、まだ十分ではない様子。

 

〇摂食を補助する。

食事をするにも、手がなければ食べる事

すらままならない。それほど人間にとって、

両手は極めて重要な部位といえる。

 

組織でいうと、食事とは、栄養(評価)を

取ることであろう。評価を得るには、手で

食事をとって、口から摂取し、胃腸で消化

し、栄養として吸収していく。様々な部位

が関わり合って初めて栄養として組織に

吸収されていくのである。

 

仕事をする上では、こういった連携は日常

であり、特別なことではない。それゆえ、

特に問題はないといえる。

 

△コミュニケーション機能として感情表現する。

両手は心臓と同じ第4チャクラに属する。

それゆえ、ハートチャクラ、すなわち感情

センターとも呼ばれており、人間の感情を

司っている部位でもある。

 

組織でも同じで、この両手の役割の担当者

こそが組織の感情を司っているということを

あまり認識していない管理職や経営者が

多いのだ。組織の雰囲気が良くない、暗い、

元気がない、などは多にしてこの両手の

役割の担当者が感情表現できないほど抑え

こまれている場合が多い。

例えば、この両手が事務担当者であれば、

”どうせ事務なんだから!”などの末端の

扱いをされ、冷遇されている場合などは、

決して両手が活き活きとした感情表現を

してくれるはずもなく、組織全体がどんより

暗い雰囲気になっていくのである。

逆に、管理職や経営者がこの事務担当を

重要な役割と考え、連携も強化し、常に

フォローしたり声をかけたり、話を聞いたり

している場合、組織は活き活きと感情表現

し始め、なんと活気のある組織なのか!と

他組織から羨まれるほどの活気になるのだ。

 

心臓や両手が組織の感情センターであると

いうことを管理職や経営者が知っているか、

知らないかで、組織運営が全く変わってくる。

それゆえ、管理職や経営者はこのことを良く

理解する必要がある。

 

幸い、この営業部は課長はさほど理解が薄

い様子だが、部長が事務系のキャリアを重ね

てきている関係で、とても事務担当者に理解

があり、丁寧にフォローしているゆえ、この

営業部は他組織に比べて、圧倒的に活気が

ある。そして、YYさんも、NZさんも、臆せずに

私語や言いたい事も言えているし、感情表現

も十分ではないが、出来ているので、特に

問題ではないといえる。強いて言うのならば、

課長の意識がゆくゆく組織を弱体化させる

ので、今のうちに、しっかりと事務担当者が

感情センターであるということを理解させて

おく必要があると当方は社長に提案する。

 

 

いかがであろう、これが両手の役割であった。

特に両手が感情センターであるということ

を知っている管理職や経営者が少ないで

あろうから、今一度伝えたい。組織の雰囲気

を活性化するには、まず事務担当者から!

ということを!