組織の病気のパターン「足のトラブル」 | 続・ティール組織 研究会のブログ

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ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

人間の場合の病気のパターンから

組織の場合の病気のパターンへと

考えることにより、解決方法も見えて

くるのだ。では、組織の病気の方を

みてみたい。

 

三位一体の理論より、図のような

3つの要素がバランスよく成り立っている

のが健全な状態であった。

これが病気になると、どれかが酷使され

ることで、機能不全を起こすのである。

バランスが取れなくなった状態を、

”病気”と呼ぶのである。

 

 

・足のトラブル

〇組織形態からみた場合

足とは、くるぶしより下の部分のことで、

足があるから私たちは前進することが

できる。足のトラブルは大変多く、その

ために「足学」が一つの専門分野になって

いるほどである。

 

組織で足の役割といえば、対外的な

折衝や交渉をする役割であった。

営業部であれば営業マンであり、

開発部であればSE担当であろう。

対外的な折衝がなされなければ、

組織は売り上げも立たず、不利な

立場も緩和できず、膨大な業務量も

調整できなくなってしまうのである。

それほどに、対外折衝は重要であり、

組織の未来を左右する役割なので

あろう。

 

それゆえ、この足の役割を担う担当者

は未来予測が可能な人である方が

望ましい。未来予測ができるとはつまり、

波動レベルが7以上の高いレベルの方

でなければ未来予測ができないので

あった。詳細はこちら

 

波動レベルが高い人が組織内にどれ

ほどたくさんいるかは、各組織ごとに

異なる。未来予測ができないような方に

この足の役割を担ってもらうと、作業的

なことに終始し、交渉というよりも実務

的な情報伝達で終わってしまうのである。

それほど、未来予測は難しいのだ。

なにせ、”本質的なるもの”という無意識

の領域の奥深くを使わねばならないから。

 

 

〇各メンバーからみた場合

前進するための器官である足は、人生に

おいて前進するために使われる手段を

象徴する。したがって、足にトラブルがある

ということは、その人が、前進するために

必要な手段を持ってない、ということを

意味する。恐れを持ちすぎているのかも

しれない。あるいは、誰か他の人によって

制止されているのかもしれない。また、

どちらの方向に行ったらいいのか分から

ない場合もあるだろう。もしかすると、

その人は、進みたくても進むことができず、

その場で足踏みをしているような感じが

しているかもしれない。

 

組織でも同様で、足にトラブルがあると、

対外的な折衝や営業が滞り、組織の

成果もさがり、組織の業務量も緩和でき

ずに、苦しみ続けることになる。

このトラブルがどこから来るのかを

足の役割を担う担当者は自己分析せね

ばならない。なぜなら、波動レベルが

高いのだから、自己分析できるはずだ。

 

地上あるいは物理的世界にしっかりと

根づいておらず、どこかに逃避したいと

思っているのかもしれない。また、恐れ

があるために、物質的現実から切り離さ

れてしまっている可能性もあるだろう。

いったい、何が原因でトラブルになって

いるのかをしっかり認識することが重要

である。

 

さらに、足の痛みは、リストラにあうのを

恐れている人、あるいはリストラにあった

ことを受け入れられない人に起こる場合

もある。動いている時よりも、休んでいる

時の方が足の痛みが大きい場合は、

休むことを自分に許していない可能性が

ある。そういう人は、速く進みすぎている

か、または、目的に早く達するために

頑張りすぎているのだ。どれだけの成果

を上げたか、ということだけが自分の

評価基準になっているのだ。

 

このように、原因はさまざま考えられる。

そして、管理職が逐一、マネジメントして

くれるのを待っている時間的余裕もない。

解決するのは自分自身である!

これをよく理解しておくことである!

 

また、やり方、考え方が原因の場合もある。

その人が、未来に向かっていこうとする

やり方、未来に関する考え方において、

細部にこだわりすぎているために、状況

全体が見えなくなっている場合だ。

その結果、自分が本当にやりたかった

ことを見失い、飛躍することができなく

なってしまうのだ。

 

足の役割を担う担当者は、顕微鏡の

レンズのように倍率をいつでも変える

ことができる視野を持たねばならない。

木をみて森をみず、森を見て木をみず、

ではダメで、森も木もしっかり見ていく

必要がある。それには”意識”の使い方

を練習する必要があり、うまく練習すれ

ば、意識を遠くまで、そう地球の果てまで

飛ばすことも可能となるのだ!

 

 

〇管理職からみた場合

足は、組織にとって、とても重要な役割を果

たしている。組織全体を支えており、組織が

前に進むためには不可欠な部位である。

足があるからこそ、組織は、母なる大地と

直接コンタクトすることができる。組織が

足のトラブルを抱えているとしたら、組織

から管理職へのメッセージはこうだ。

「あなたは、今、この瞬間の現実にしっかり

と根づかなければならない。宇宙をもっと

信頼し、あなたの直感をもっと信頼してくだ

さい。」

「あなたが本当にやりたいと思っている

ことをどうか思い出して欲しい。あまり

細かなことを気にしすぎると、前に進め

なくなる。知らないことに対して恐れを

いだくのは、人間であれば当然のこと。

それがあなたにとって良いことなのか、

そうでないのかを知るには、実際に行動

してみるしかない。細かなことにこだわり

すぎて、前進するのをやめてしまうと、

あなたは恐れにとらわれて、本当にやり

たいことをブロックしてしまう。未来に関す

るあなたの決意がどんなものであったと

しても、後悔することはあなたの恐れを

増大させるだけである。間違いは決して

ない。すべては、あなたに未来のための

教訓を与えてくれる経験にすぎないのだ。」

 

管理職であるあなたは、足の役割を担う

営業担当やSE担当などの一挙一同を

監視することはできない。顧客や他部署

などとどのような会話をしているのかを

一言一句聴くことはできない!

足の役割を担う担当者を信頼し、任せ、

新しいことでも恐れず、どんどん行動させ

ることが重要となる。それをさせずに、

恐れに捕らわれ、細かな制約をつけて

足を縛ろうとすると、足は身動きがとれず、

組織も身動きが取れなくなってしまう。

 

それゆえ、管理職であるあなたは、

本当にやりたいと思っていることを伝え、

足の役割の担当者も、本当にやりたい

ことをやり抜くことで、組織が健全になる。

それをブロックするのは、管理職である

あなたの”恐れ”であるということを

良く理解し、恐れを手放してみよう!

 

そうすれば、組織はもっと自由に

動き回れるはずだから!