珍しく、2回連続でBCLカテゴリーの日記です。
最近、ラジオ放送のアンテナに関する新聞記事が相次いで掲載されました。
ひとつは日本民間放送連盟(民放連)が「AM放送をやめてFM放送に乗り移ることができる」よう、法改正を総務省に要請したというものです。
<朝日新聞,2019年3月23日 朝刊>
AM放送用のアンテナが相次いで老朽化しているが、改修にはかなりのコストがかかり、より安価なFM用アンテナにしたいというのが本音のようです。
もうひとつは、NHKが刈谷市内に新しいAM電波塔の建設を計画しているというものです。
<中日新聞,2019年3月27日 朝刊>
現在、弥富市鍋田にあるアンテナは低地で津波の被害などを受けやすく、災害等に備え、予備アンテナを用意しておいた方がよいという判断があるようです。
これら2つの記事を読み、NHKと商業放送の違いをみた思いがしました。
FMによる超短波放送は音質が明瞭で雑音もほとんどなく聴きやすいのは確かです。しかし、電波の伝播距離はAMに比べるとはるかに短く、利用はローカル放送に限定されてしまいます。
一方、AMによる中波放送は比較的遠くまで電波が届きます。実際、私はAM1116kHzで出力わずか5KWの新潟放送を名古屋で聴いています。
もちろん、国際放送によく使われる短波もAM方式です。
日本の商業放送がFMに切り替わったら、新潟放送を聴くためにはラジコに登録するなどして、インターネットを利用するしかないのでしょうか。
短波による国際放送の縮小が全世界的にすすむ中、それに輪をかけるようなニュースで寂しさを感じました。ラジオを聴くことが少なくなった私達にも原因はあるのでしょうが。
BCL史の過去記事はこちらをご覧ください。
海外放送の地域別インデックスもご利用ください。
相互リンク⇒アクティブなごやん(ゴートク、ブンデス、HSV)