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【 womma summit : HALO3 のたった1回だけ放送されたCM】

womma summit の 2日目 にはマイクロソフトの Interactive Entertaiment Business
ディヴィジョンから Jeff Bell 氏が登壇。

Xbox のメガヒットタイトル Halo3 のプロモーションについてプレゼンテーションを
行いました。

Capture the core Excite the mass をテーマにした一連のキャンペーンは、
オン/オフラインでのコアファンとのコラボレーションを、うまく大勢に
伝えていくということが繰り返されました。

その中の施策のひとつ、たった1回だけ放送されたトレイラーをご紹介したします。

放送が一回にも関わらず、YouTube にアップされたオフィシャルのトレイラーは
ブログからダウントラフィックを集め、現在500万回視聴されています。



http://www.youtube.com/watch?v=uCsdPszJLNQ

【 womma summit 2007 : 媒体費とクチコミ 】

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今回の word of mouth marketing summit は、媒体費とクチコミに
ついても随所に指摘がある会になっていました。

写真は The Differing Dynamics of Influence across Product Categories という、
商品カテゴリ毎のインフルエンサーについてのセッションから。

製品カテゴリ、値段によってクチコミの価値が変わる様子をデータを
交えてのプレゼンが行われ、最後の方で出てきたのがこちら。

製品カテゴリで、もっとも参照されているデータは何か?
というデータ。

多くの製品で広告よりもクチコミの方が参照されているとした
プレゼンテーターに鋭い突っ込みが会場から。

「カテゴリ毎の媒体費で比較しましたか?媒体費が高いカテゴリほど、
 広告が参照されているように見えるのですが。」

確かに。

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【womma summit day1 - WOMマーケティングの理想と現実】|CAネットトレンド研究室ブログ


【womma summit day1 - WOMマーケティングの理想と現実】

Icosystem 社のプレゼンテーションから。

wom が起こるソースについて、理想的にはひとつのマーケティング施策から
波及効果が生まれることだと語られているものの、
実際には多くの要素が必要であるということを示すスライドです。

理想
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現実
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【Womma summit day1:レビューが検索のロングテールを取り込む】

Bazaarvoice の プロダクトマネージャー Jeff がレビューを自社サイトに
設置することで、検索経由のユーザーを増加させるというプレゼンを行いました。

Bazaarvoice はユーザーレビュー及びアマゾンのようなレート評価
といった機能を他のサイトに提供している会社です。
ブログ Techcrunch で詳しいレビューが掲載されています。
Bazaarvoiceは、該当する機能性を自社で構築出来ない、あるいは、したくないというeコマースサイトに必要な機能性を提供している。しかし、AggregateKnowledgeとLoomiaがレコメンデーション機能を提供するのに対し、BazaarVoiceは、コメント、ランク付け、それにレビューなどのユーザー生成コンテンツ機能を提供。
 TechCrunch Japanese アーカイブ » Bazaarvoice、Walmartと契約

本プレゼンテーションによると、要約は以下の通り。

○レビューページがその強みを発揮するのは
Google が発表している世界平均よりも多い、3語以上で検索される場合。
(例 「ネットトレンド研究室 ブログ アメブロ」等)

○レビューページへたどり着いたユーザーは他のユーザーと比べて・・・
 コンバージョンレートが0.9%高い(2.1% vs 1.2%)
 平均購買単価が13ドル高い($116 vs $103)

○製品ページとレビューページは分けたほうが良い。

○あるキーワードでは300万以上あるページで1位を獲得

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【womma summit 指標とは何か?パネルディスカッション】


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【参加者】
  • Matt McGlinn, Sr. Director, Analytics, BzzAgent
  • Suhail Khan, Director of Worldwide Customer Loyalty Programs, IBM Enterprise Content Management
  • Deb Eastman, Satmetrix
  • Tim Keiningham, IPSOS
リサーチ会社及び、クライアントサイドからゲストを招いて、
Net promoter score についてのパネルディスカッションが行われました。

Net Promoter Scoreの定義は以下をご参照ください。
NPSとは、商品/サービスそのものやブランド、企業などに対する顧客のロイヤルティー(忠誠度)の指標の一つ。“究極の質問(UltimateQuestion)”とも言われる「あなたはそれを友人や同僚に薦めたいと思うか?」という問いに対する答えを、0~10の11段階で調査。10~9をプロモーター(推奨者)、8~7をニュートラル(中立)、6以下をデトラクター(非難者)に分類する。プロモーターが占める%比率からデトラクターが占める%比率を差し引いた%数値をNPS指標とする。

NPS (日経NETMarketing用語集):NBonline(日経ビジネス オンライン)

さて、この中でNPSという指標は何故必要なのか?
という一連のやりとりが面白かったのでご紹介します。

まずは Satemetrix の Deb 氏「NPSを統一指標として用いれば、会議を
シンプルにすることができますよね。『ああ、NPSが下がってるから、何とかしよう』と」。

これに対して「あまりにシンプル化してしまうことには、とても注意するべき。
結局のところ、自分達のビジネスモデルは何かを考えるべきです。例えばNPSを
上昇させようという目標を立てたのならば、製品を無料で配ればいい。
そうすればNPSはあがり続けます。でも、自社のビジネスモデルに反しますよね?」
とIPSOSのTim氏が反論。

これに対してはIBMのSuhai氏が
「NPSは健康チェックのようなものです。自分達がしてきたマーケティングの結果を
ああ、これくらいうまくいったのかと図るための。30%の人達がわれわれの製品に
ついてネガティブな意見を持っている。これが分かること自体は悪いことでは
ないですよね。」と加えました。

「ビジネスモデルを考える」というフレーズはTim氏が複数回用いましたが、
例えば指標設定などの時に参考になるのではないでしょうか?


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