【womma summit 指標とは何か?パネルディスカッション】

【参加者】
- Matt McGlinn, Sr. Director, Analytics, BzzAgent
- Suhail Khan, Director of Worldwide Customer Loyalty Programs, IBM Enterprise Content Management
- Deb Eastman, Satmetrix
- Tim Keiningham, IPSOS
Net promoter score についてのパネルディスカッションが行われました。
Net Promoter Scoreの定義は以下をご参照ください。
NPSとは、商品/サービスそのものやブランド、企業などに対する顧客のロイヤルティー(忠誠度)の指標の一つ。“究極の質問(UltimateQuestion)”とも言われる「あなたはそれを友人や同僚に薦めたいと思うか?」という問いに対する答えを、0~10の11段階で調査。10~9をプロモーター(推奨者)、8~7をニュートラル(中立)、6以下をデトラクター(非難者)に分類する。プロモーターが占める%比率からデトラクターが占める%比率を差し引いた%数値をNPS指標とする。
NPS (日経NETMarketing用語集):NBonline(日経ビジネス オンライン)
さて、この中でNPSという指標は何故必要なのか?
という一連のやりとりが面白かったのでご紹介します。
まずは Satemetrix の Deb 氏「NPSを統一指標として用いれば、会議を
シンプルにすることができますよね。『ああ、NPSが下がってるから、何とかしよう』と」。
これに対して「あまりにシンプル化してしまうことには、とても注意するべき。
結局のところ、自分達のビジネスモデルは何かを考えるべきです。例えばNPSを
上昇させようという目標を立てたのならば、製品を無料で配ればいい。
そうすればNPSはあがり続けます。でも、自社のビジネスモデルに反しますよね?」
とIPSOSのTim氏が反論。
これに対してはIBMのSuhai氏が
「NPSは健康チェックのようなものです。自分達がしてきたマーケティングの結果を
ああ、これくらいうまくいったのかと図るための。30%の人達がわれわれの製品に
ついてネガティブな意見を持っている。これが分かること自体は悪いことでは
ないですよね。」と加えました。
「ビジネスモデルを考える」というフレーズはTim氏が複数回用いましたが、
例えば指標設定などの時に参考になるのではないでしょうか?
【関連】
【womma summit day1 リサーチの5つの論点】|CAネットトレンド研究室ブログ