いわゆるスクリーン1つの小さな映画館ね。
あの臭いというか湿感・・・緊張感、
そして覆いかぶさってくるようなスクリーンの圧迫感・・・
そのシチュエーションで観た映画って、本当に心に残っていて、
千日前の国名小劇とか、天六ユウラク座とか、梅田のコマゴールドやコマシルバー学生時代によく通ったもんなぁ~
今なら、テアトロ梅田や梅田ガーデンシネマ、シネマート心斎橋、第七芸術劇場・・・
その辺の映画館しかいかないもんなぁ~
そういった映画館で上映されている作品って
なんて言うか・・・クセがあるっていうか・・・それが、ワタシのハートには見事にひっかかってくるんですね。
だけど、そういう作品や映画館って、
やっぱり超満員とか、ほとんど無いんです。昔はあったんだけど・・・
そんなことを考えていると、
渋谷・道玄坂の商業施設ザ・プライムの6階の映画館シネセゾン渋谷が2月27日、閉館するって情報を聞いて・・・凹んだなぁ。
このシネセゾン渋谷は、映画関連事業やホテル・飲食関連事業などを手がける東京テアトルが1985(昭和60)年11月にオープンした映画館で、
スクリーンは1つのみで席数は219席。2008年には客席とロビーをリニューアルしたんですが、そのタイミングで行った時には、本当にくつろげる素晴らしい映画館だと感じ、
東京に行って時間がある時には通ったものでした。
こだわりのある作品のセレクションに優れていて、
その上、特徴あるレイトショーやイベント上映なども行っいました。
親会社の東京テアトルは、2009年12月から、明治通り沿いのcocoti(ココチ)7階・8階にあるヒューマントラストシネマ渋谷の運営もやっていて、
「映画業界が短命化していることもあり、1スクリーンの劇場は効率が悪い」と判断。
3つのスクリーンがあるヒューマントラストシネマ渋谷の運営が軌道に乗ってきたこともあって、運営を1館に集約することになったようです。
このシネセゾン渋谷、オープニング作品は「そして船は行く」(フェデリコ・フェリーニ監督、1985年)。しぶいでしょう??
代表作は、いずれも興行収入が1億円超えした「レオン/完全版」(リュック・ベッソン監督、1996年)、「オール・アバウト・マイ・マザー」(ペドロ・アルモドバル監督、2000年)、「グラン・ブルー」(リュック・ベッソン監督、1992年)など・・・。
1月22日からは、赤ちゃんの誕生を5日後に控えた主人公ピーターと飛行機で知り合った役者の卵イーサンのアメリカ横断を描いたコメディー・ロード・ムービー「デュー・デート~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~」(トッド・フィリップス監督)をクロージング作品として上映。この映画ワタシも現状一押しの映画なので、渋谷まで観に行こうか・・・と考えています。
そして2月5日からはクロージング企画も展開を予定しているようです。
「26年間親しまれてきた劇場ではあるが、これで終わりではなく、当館でやってきた作品の流れやインディペンデント系の映画に力を入れていく姿勢は引き継いでいく」と広報担当の言葉にもあるように、本当にそのスピリッツは忘れることなく、世界中に見つけなければ埋もれてしまいそうな、名作の原石をどんどん発掘して上映していってもらいたい・・・切にその姿勢を願います。
渋谷界隈では、23年間営業を続けてきた道玄坂の渋谷ピカデリーが2009年1月に、
渋谷・スペイン坂の映画館シネマライズの地下1階スクリーンと地下2階の併設館ライズX(エックス)が6月に閉館。
さらに、道玄坂のシネマアンジェリカが昨年11月に、
円山町渋谷シアターTSUTAYA(旧Q-AXシネマ)が昨年9月に閉館してきました。
それと、ミニシアターブームをけん引してきた恵比寿ガーデンシネマも今月28日で休館するようです。
こうやって、本当に映画に夢中で、映画が大好きなファンたちに、ピンポイントで感じる作品を届けてくれる映画館が無くなっていくことは、本当に残念におもますし、
またこういうことで、大切な文化というものが一つ一つ人々の記憶の中から薄れていくということは、本当に痛切に哀しく思えてなりません。
そんな意味で、せめて文化への理解のある(と思っている)関西だけは、
多少意地になってでもそんな火を消さぬように、こだわりのインディペンデントを評価するような映画館をワタシたちの思いで守っていきたいですね。
素晴らしき心の財産・・・頑張って欲しいです!情熱と現実の狭間で・・・


