テトラポットの陰から(シノリガモ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

1月中旬の事です。

気持ちよく晴れた1日でした。

逃さず、市内の海岸を散策します。

 

 

引き潮の時間帯でした。

浅瀬の岩場が露出しています。

サザエやタコを捕る方々がいました。

普段は岩場付近に野鳥を見つけますが…

人間がいると、逃げてしまいます。

少し出遅れたかもしれません。

 

 

辛うじて、海面に鵜の姿を見つけました。

カワウか、ウミウか。

識別が難しく、私はカワウに統一しています。

白っぽいのは、婚姻色の影響です。

 

 

 

なおも、しつこく、探しました。

テトラポットの陰から、カモ2羽が現れます。

頬に白斑が確認できました。

ホオジロガモ…ではなく、シノリガモ♀です。

観察頻度が少なくため、見慣れていません。

 

 

 

以前にも観察した事はありました。

しかし、市内では稀な海辺のカモです。

♂の方が見栄えする容姿なのですが…

周囲を探しましたが、この2羽だけです。

テトラポットの上で羽を休めていました。

 

 

 

沖合の海上にカモメ類が群れています。

ウミネコ達でした。

何やら騒いでいましたが、理由はわかりません。

帰宅後に画像を確認し、判明しました。

中央の1羽が咥えた魚を奪い合っていたようです。

 

 

 

夕方、河口付近の葦原に来ました。

「パチパチ…、パチパチ…」

小さな音が、葦原の中から聞こえます。

オオジュリンが採餌している音かもしれません。

期待して音の主を探してみると…

シジュウカラでした。

枯れた植物に潜む虫を食べています。

先程の音は、葦の茎を齧る音でした。

 

 

 

「キョキョ…、キョキョキョ…」

山林では聴き慣れた声を、海岸で耳にします。

アカゲラでした。

 

 

 

数本だけ生えている木にとまりました。

近くの森から出てきたのでしょう。

ゆっくりと木を登った後、飛び去りました。

 

 

散策した分だけ、何かしら発見します。

雪が少なく、天気の良い日は貴重でした。