ポイントは白斑(シノリガモ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

先日、市内の海岸に出かけました。

風が強く、何より海が荒れていて、波は岩礁を洗い流すかの如き勢いでした。

時折、雪のような物が舞いますが、どうやら波の花のようです。

 

 

諦めて早々に撤収しようとした矢先、視界の端に動くものを見つけました。

白い斑点が特徴の白いカモ類です。

 

 

 

念願の、シノリガモです。

1羽だけでしたが、比較的近くで観察できました。

それでも、こちらに気付いてなのか、岩場の隙間に隠れるような行動をとります。

あっという間に、姿を確認できなくなりました。

白と黒の姿は、岩礁に隠れると探し出すには困難です。

 

 

 

シノリガモの名前の由来となる、「しのり」とは朝焼けや夜明けの事だそうです。

シノリガモ♂には、明るいレンガ色の部位がありますが、この個体にはありません。

現場では♀だろうと思っていましたが、帰宅してから改めて確認すると若い♂のようでした。

 

若い♂は、まだ換羽が進んでいないと♀に似るそうです。

ポイントは、側頚部にある白い縦長の白斑です。

この白斑は、♀にはなくて♂だけの特徴なのだとか。

 

 

 

次の目標は、シノリガモ成鳥♂の冬羽です。

来年もこの海岸に来てくれたら良いなと、期待しています。