先日、市内の海岸に出かけました。
風が強く、何より海が荒れていて、波は岩礁を洗い流すかの如き勢いでした。
時折、雪のような物が舞いますが、どうやら波の花のようです。
諦めて早々に撤収しようとした矢先、視界の端に動くものを見つけました。
白い斑点が特徴の白いカモ類です。
念願の、シノリガモです。
1羽だけでしたが、比較的近くで観察できました。
それでも、こちらに気付いてなのか、岩場の隙間に隠れるような行動をとります。
あっという間に、姿を確認できなくなりました。
白と黒の姿は、岩礁に隠れると探し出すには困難です。
シノリガモの名前の由来となる、「しのり」とは朝焼けや夜明けの事だそうです。
シノリガモ♂には、明るいレンガ色の部位がありますが、この個体にはありません。
現場では♀だろうと思っていましたが、帰宅してから改めて確認すると若い♂のようでした。
若い♂は、まだ換羽が進んでいないと♀に似るそうです。
ポイントは、側頚部にある白い縦長の白斑です。
この白斑は、♀にはなくて♂だけの特徴なのだとか。
次の目標は、シノリガモ成鳥♂の冬羽です。
来年もこの海岸に来てくれたら良いなと、期待しています。