前回の記事は、こちら─、
『「 博士課程出身者は企業では使えない 」(!?) 確かに、お前たちでは使えない!』
そのような連中を、さらに上から統率するためには、
そのリーダーには、どのような資質が求められるだろうか?
まずは─、
彼らを凌駕するだけの高度な専門知識や、
キャリアが必要だろう。
高校球児たちを率いて来た野球部の顧問が、
メジャーリーガーたちを統率するのは、
やはり─、
その資質に欠けると言わざるを得ない。
第二に─、
彼らを繋ぎとめておくだけの、
人徳や求心力が必要だろう。
いわゆる─、
「 名選手、名監督にあらず 」
と言うヤツだ。
とりあえず─、
この二つの要素さえ備わっていれば、内心はどうであれ、
表立って、たてつく人間は、かなり減る。
そして─、
私の経験上、この二つの要素を兼ね備えた
人物と出会う可能性は、人生においても、そう多くはない。
そう─、
「 博士課程を出た者は企業では使えない 」
それだけの高度な「 リソース 」を使いこなせるリーダーが、
そこここに、いるわけではないから。
そう─、
「 博士課程まで行った人間は、
あまりに専門的になり過ぎて、柔軟性がない 」
優秀な人は、他人が馬鹿に見えて仕方がないのかというと、
どうやらそうではないようだ。私の知っている頭の良い人たちは、
ほぼ例外なく他人の能力を見抜く目を持っている。
馬鹿な人には他人の能力が見えない。
だから馬鹿の目には誰もが馬鹿に見える。
( 小田嶋隆 / コラムニスト )
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