前回の記事は、こちら─、
『 チェスは思考ゲームか?』
「 思考とは何か?」という問いを、
ここで大真面目に論じ始めると、
大変なことになってしまうので、
ここでは割愛するが、
私が─、
前回の記事で
「 チェスは思考ゲーム 」という主張に対して、
「?」( はてなマーク ) を付加すると述べた理由は、
かれこれ─、
十年ほど前に、ある知り合いから言われた、
ある言葉が発端となっている。
その知り合いが、ある時、雑談の中で、
私にこんなことを述べて来た。
「 最近はコンピュータが何でもやってくれるから、
人間は考えることをしなくなっている…。」
こういう認識は当時、ある程度は世間一般の認識として、
存在していたのではないだろうか。( いまでも!?)
その言葉を聞いた私は、
はたと考え込んでしまった。
そして─、
内心、反射的に反発を覚えた。
もっとも─、
その時は、それ以上、
議論することはなかったのだが、
"コンピュータが何でもやってくれるから、
人間は考えることをしなくなっている…!?"
"素人がまた知ったふうなことを…。"
そう咄嗟的に反感を覚えた私は、
少し─、
自身のプログラマーとしての経験と知識から、
考えを思いめぐらしてみた。
まず─、
第一にコンピュータは高度な思考力も、
創造性も持ち合わせてはいない。
これは─、
当時のコンピュータは、もちろんのこと、
昨今、人工知能なるものが、
ホットな話題として注目を集める今日においてもなお、
その事実に変わりはない。
確かに─、
最近のコンピュータは、以前に比べれば人工知能の発達により、
高度なことが出来るようになった。
例えば─、
個人差のある手書きの文字や、
顔を識別したり、
障害物をいち早く察知して、
人間よりも先にブレーキをかけたりといったことだ。
確かに─、
それらは旧来の技術の延長では、
成し得なかったことである。
しかし─、
仮にそうだとしても所詮、それらは多少の雑用や、
人間の補助が出来るようになったという程度のことであり、
例えば─、
昨今のコンピュータが、独創的なフランス料理を創作し、
「 ここに日本料理の要素を付け加えたらどうなるだろう?
よし日本料理について一度、研究してみよう!」
などといった発想を抱くことはないし…、
中長期的なプランや見通しに立ち、何らかの組織や企業を、
運営していくなどといったことも、もちろん出来ない。
コンピュータは─、
まだ人間が思考を委譲してしまえるほどには、
高度な思考力は持ち合わせてはいないのだ。
それどころか…、

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( 次回へつづく... )