前回の記事は、こちら─、
『 経営の神様は小卒だった… 』
つまり─、
これはどういうことかと言うと…、
通常─、
「 自分より優秀な人間は採用しない 」
などと言うと、世間では狭量な人間の代表のように、
語られるのがオチだろう。
しかし─、
その心理自体は、
誰もが理解に苦しむような話でもなかろう。
そして─、
そのような、個人の能力においてボスを凌ぐ存在の出現により、
結果的には群れに軋轢や不和が生じ、
群れそのものが崩壊の危機に陥ってしまっては、
元も子もない。
他の個体の生存にも、危害が及ぶのだから。
従って─、
そのような自分の能力を凌ぐ存在を拒む心理が、
人間に備わっているとすれば、
それは─、
群れの存続、ひいては、安全という点から見れば、
自然界に備わった "安全弁" でもあるようにも思える。
もちろん─、
これは私の勝手な仮説に過ぎないが…、
しかし─、
そう考えると、S 部長の行動は、組織やチームの、
運営という点から見れば「 正解 」だったとも言える。
もちろん─、
S 部長に、そのような "目算" が、
あったわけではないかも知れない。
ただ単に、狭量なだけだったとも言える。
しかし─、
それはそれで、あの開発部には結束力があった。
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