営業マンたちの憂鬱 ~ 彼らは、こういう思考で行動する! | サラリーマンの副業+在宅×必要悪ソフト

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人様から、お金を貰って提供できるだけの何かを形にするためには、最低でも10年は必要。確固とした専門スキルを持たぬ者が「大事なのはお客様」などと主張するのは持たざる者の言いわけ。それを、いかにして成すかを理解せぬ者が、何をするかだけを決めるのは間違いのもと。

前回の記事は、こちら─、
『 書籍レビュー『 ドリルを売るには穴を売れ 』』



ドリルを売るには穴を売れ / 佐藤 義典
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【 ~ 閲覧注意 ~ 】

この記事には、ネタバレ、及び、

ある特定のグループに対する、
批判的な内容も含まれています。

お読みになる場合は、あくまでも当ブログ運営者の、
個人的見解であるということを、ご理解の上、

自己責任で、お読み下さい。



さて─、



先にも述べたように、本書を読んでいると、
頻繁に目につくのは、



やはり─、



マーケティングサイドと開発サイドとの軋轢だ。
本書はマーケティングを主軸に置いていることから、



マーケティングサイドの人間の視点から、
物語が展開して行くわけだが、



往々にしてマーケティングサイドの皆さんは、
開発サイドの人間を、



"いかにして思い通りに動かすか?"



ということに苦心しておられるようだ。



しかし─、



それも、いたしかたないことではある。



マーケティングや営業関係者では、
技術や専門知識において、技術屋や職人には到底及ばない。



従って─、



商品開発に関しては、
完全に依存しなければならない立場にあるわけだ。



そのような─、



自分が逆立ちしても通用しない専門家たちに対して、
自分の要求を突き付けなければならないわけだから、



通常なら、そういった開発サイドの人間が、
耳を貸すだけの求心力やリーダーシップが、



ひいては─、



人望や、人徳が求められたとしても仕方がない。



しかし─、



残念ながら、世間一般の認識では、
「 営業 」と「 開発 」のヒエラルキーは同格ではない。



それゆえに─、



営業サイドの人間たちは、
いかにして自分たちの専門知識に対する無知への追及をかわし、



いかにして "圧倒的無知(不利)" な立場の、
自分たちの主張を正当化するか?



ということに心血を注いで来た。



その努力たるや尊敬に値するもので、



そのロジックは、一見すると、
反論の余地がないように思える実に巧妙なものだ。



自分たちの方が、圧倒的に無知であるにもかかわらず、



いつの間にやら─、



無知なのは相手 ( 開発サイド ) の方である、
という結論へと、スリ替えてしまう。



そして─、



本書においても幾度となく登場するが…、



彼らが、ことあるごとに利用する、
ロジックの1つがコレだ。



( 次回へつづく... )
『 営業サイドからは、技術者はこう見えている!? 』



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