今年は4月からかなり頻繁に黄砂がよく飛ぶというニュースを聞きました。
例年春はスギやらヒノキやらの花粉が飛んで花粉症の人を悩ませますが、今年に関しては去年よりもずっとスギ花粉症の人は軽症だったように思います。ヒノキも例年より多い地域もあると言われながらも、それほど重症な人はみませんでした。(私だけ?)なのに、4月中旬以降から、めっちゃ喘息や肌荒れの人が増えて、今までの治療では追い付かなくなる人が出てきていて、不思議に思っていたのですが・・・めっちゃ個人的な印象で申し訳ないですが、黄砂アレルギーの人、増えてるんじゃないかな、、と思うことが多々ありまして。
そもそも黄砂は、アジア大陸のかなり西のほうにある砂漠の砂が巻き上げられて、偏西風にのってはるばる日本まで運ばれてくるものです。粒子が大きいものは比較的近くに落ちますが、軽いもの・小さいものほど遠くまで飛んできます。
よく比較されるのが花粉ですが、花粉の粒子は約30µm(0.03mm)と言われていますが、この大きさではなかなか気管支の細い部分までは到達できません。PM2.5は皆さまご存じの通り2.5μm以下のもので、非常に細い気管支まで到達できるので、人体に有害なものも多く含まれるといわれていますが、黄砂もこれに準じる大きさで、日本に飛んでくるのは約4-5μmと非常に小さく、体内に取り込みやすいと言われています。体内に取り込まれやすければ、アレルギーにもなりやすいということです。
黄砂の主な成分は、石英や雲母など、鉱物が粉砕されたものだと言われていて、それだけではアレルギーにはなりにくいですが、これにカビ、細菌、ウイルスなどの微生物や、ダニの微粒子なんかがくっついてきます。そのうちのどれに反応するのかはきっと人それぞれなところもあると思うのですが、きっと一定数の患者さんは、こういう黄砂アレルギー(広い意味での)なんじゃないかと思っています。
スギ花粉の場合には、あらかじめその時期に向けて早くから対策をしっかりするようにしているので、意外にものすごく困るってことは最近減ってきているのですが、スギもヒノキもだいたいピークが終わって、治療もちょっと緩めてこれるんじゃない、っていう時期に、なぜかこぞってアレルギー全般が悪くなる人、黄砂アレルギーかも?
黄砂アレルギー自体は検査で診断はできず状況判断しかできないのですが、対策としては花粉症と同じになるので、自宅内に持ち込まない、外ではマスクをする、黄砂がたくさん飛ぶ日には外はなるべく出歩かない、などの工夫が必要です。
しかし、なんとか砂が飛ばないようにすることってできないんですかねぇ。自然のことだし難しいか。。
マイクラやってる子は石にも興味ありますよね!
我が家の石好きな方は、これを片手によく河原に石拾いに行っています。
意外に、水晶とか落ちていて面白いものです。