胃腸炎のときなどに関わらず、これから夏場に向けての水分補給には、お水やお茶だけでは不足するものがあります。

特に汗をたくさんかく子供、それもスポーツの前後などには塩分や糖分をしっかり含む「経口補水液」が適していると言われています。

胃腸炎のときなんかは、塩分もさることながら、糖分不足になりケトン血性嘔吐症になってしまうのを予防するために、できれば経口補水液が望ましいけど、嫌いで飲めないならポカリでもいいよ、って言っています。

ただし、スポーツをしている子供などは、汗により塩分を大量に失っているので、糖分もさることながら塩分を積極的に補給するのが望ましいです。

 

経口補水液で一番メジャーなのは何と言っても、OS-1なのですが(大塚製薬の回し者ではありません)、どうしても子供たちは飲むのを嫌がる場合が多いですよね。OS-1は何がいいかって、他の経口補水液よりも塩分がしっかり入っています。そこが塩辛くて人気がない原因にもなっているので何とも言えないところですが・・・

そして一般的に私が飲んでもおいしいと感じるアクアソリタですが、やはりその分塩分がちょっと少なくて糖分がよく感じられる組成になっています。ただ、どうしてもOS-1が苦手、という子にはアクアソリタでも十分かなと思います。最近は塩分補給のためのタブレットもあるので、併用するのもいいですね。

キンキンに冷やしてあげると、塩分も感じにくくなるので、多少薄くはなりますが、氷も多めに入れてあげるようにするといいと思います。

 

昭和平成時代は、炎天下の練習で水分休憩が2時間に1回なんていうこともありましたが、最近はそうしたこともなくなりました。飲み物に関しても、制限は緩和されているので、学校のルールを確認したうえでというのは当然ですが、しっかりと糖分、そして塩分を補給できるものを持たせるようにしましょう。

これからの時期、休日に診療していると必ず数人は熱中症様症状で受診する子供がいます。熱中症予防には、適切な休憩と適切な水分補給が必須です。子供には塩分の重要性をしっかり認識させ、多少変な味でもしんどくならないようにがんばって飲むように、教えてあげてください。

 

リンゴ味が出て多少ましになったとはいえ、まだまだ塩分味が消せないOS-1。

 

HUMANEED気になっているのですが、まだ試せていません。

成分見るとOS-1などに比べてかなり濃いので、その点は注意です。