妄想恋愛シミュレーション -30ページ目

FRATELLI 第5章ー15

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第5章ー15





(理弥)


なんとなく。


ホントに、理由とかあるわけじゃなくて、なんとなく。


ゆうさんの事を考えてる時間が多くなった。


ゆうさんの事を考えてると、不思議と優しいものが目に入ってくる。


ロケ先で咲いてた花とか。


楽屋に差し入れられたおやつの包み紙の柄とか。


マンションの前に居座ってるノラ猫のあくびとか。


わたあめみたいな雲とか。


今まで、気にしたことがなかったような、些細な、でもとても感動的な瞬間。


僕はそれを携帯のカメラで切り取る。


切り取った瞬間を、題名も本文も入れずに、メールでゆうさんに送る。


返信はない。


こんなの、迷惑かな。


でも、送らずにはいられない。


だって・・・


あなたを思って、あなたに見てほしくて、あなたに送りたくて、撮った写真だから。





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