妄想恋愛シミュレーション -27ページ目

FRATELLI 第5章ー18

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第5章ー18



「ジュ・ルーテ」の社長解任のニュースは、新聞に小さく載っていた。


胸が痛い。


こういう時に思う。


報道っていうものには、信ぴょう性が全くない。


例えそれが、世界的に知れた新聞の記事であっても。


表面上の情報は正しいかもしれないが、その後ろにある真実は誰にも見えない。


世間は興味がない。




内山さんをはじめとする女性陣は、どうやらそのまま勤務しているようだった。


こちらも表面上は静かだ。

今までと変わらない。


でもその内側で、どんな波が立っているのか、幹部は知らない。



そして俺たち。


俺の意向で契約を解除してもらった。


河西社長の作った契約書は、雇い側も、雇われ側も、公平に契約解除できる権利が明記されていた。


お互い、著しくイメージに変化があった場合、契約を解除できると。


もしかしたら彼女は、こんな事態も想定内だったのかもしれない。


契約解除はなかなか了承されなかった。


でも、俺は言った。


「俺たちは、河西‘元’社長というステイタスがあったからこそ契約をしたんです」


もちろん俺たちの事務所側も、契約解除には反対だった。


このまま契約が続けば、事務所は安泰。


その位、契約金は高額だったらしいから。


でも俺の気持ちが頑なに拒否し続けた。


人を陥れるような経営者の会社なんて、そう長くは続かないだろう。


そうでなければ、世の中おかしいだろ。



晴れて契約解除となった夜、そのことを伝えようと、河西社長の携帯番号を押した。


繋がらなかった。


携帯が解約されてる。


理弥も繋がらない事に、焦りのようなものを感じているようだった。


内山さんを頼る。


≪元の関係者には絶対教えてはいけないって言われてるんです≫


メールにはそう書かれていた。


もちろんそれで諦める俺じゃない。


結局、内山さんが根負けして、俺たちは彼女のメアドをゲットした。






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  暫くして、あなた「ゆう」にメールが届きます。
  誰からメールが届いてほしいですか?


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