うそつきいじわるだいきらい。101112の続きなラストにでございますの。

( ゚Д゚)y─┛~~

 

 

駄目駄目ヘタ蓮さん視点、はじめました。→ごめんねゆるしてあいしてる。

 



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泣いても誰も助けてやくれない……わかりきった筈の事。



その筈だったのに、泣いちゃいけないとか我慢しないと駄目だとか、そんなこと考える事すら出来ずに
制御の効かない小さな子どものように声を上げて泣きじゃくる。
使い慣れたキッチンから持ち帰る為に纏めた調味料とか、ゴールドのブレスレットをしたひとに似合うよって笑っていた敦賀さん、私のことを好きじゃないくせに彼女だって笑う敦賀さん……その度に、貼り付けるみたいに笑ってうそつき!と心で詰ってしまっていた私とか、あの誰よりもそばにいたいくせに辛くて別れて欲しいと逃げ出した夜とか……頭の中はぐちゃぐちゃで。
「ほんっとは……別れて…って、言うの…辛かっ…た……」
胸に冷たくトゲトゲしたものがいっぱいに詰まっているような気がして、それを全部敦賀さんへ向けて吐き出した。
なのに、抱き寄せてくれる腕と胸の中はあったかくて。ごめんねと繰り返す低い声と背中を撫でてくれる大きな手が、甘やかしてくれてるみたいで…………
モー子さんに言われて薄くするようになったお化粧とか涙とか、シャツに付いちゃうかもなんて考える事も出来ずに顔を埋めて泣きたいだけ泣いてしまっていた。




…………どう致しましょう?
目の前のアルマンディのシャツに、セラピーなあの良い香り。
なのに……「キョーコちゃん?」と私を呼んで髪の毛をチョイチョイと弄んだりなんてなさっているのは、まるでコーンみたいなちょっとかわいい気配のひとで……
諦め悪く、いま一度確かめるみたいにちろりと胸なへばりついたままで視線をそちらへ向ければ
「……許して…?」
なんてっ!!
いやいや、無理。無理ですともっ!!アサシン敦賀verなんて、あなた私を殺す気ですか!キュン殺なさるおつもりですかっ!?
「ズルい!」
絶対、顔がニヘニヘニマニマ崩壊してる!まだコーンだってずっと黙ってたこととか、全部まるっと許してないのに、かわいいなこんちくしょうってなっちゃいそうで、ぎゅーっとしがみついて必死で顔を伏せて隠す。けど……
「キョーコちゃん、顔を見せて?」
なんて甘えるみたいに低い声が強請ってくる。
「……いや。泣き顔……ブサイク、だから…やです。」
絶対にひとには見せられないマヌケ面しちゃってる自覚があるし、泣きすぎて眼球もほっぺたも熱くて腫れぼったい感じがするもの。
なのにっ!なのにっ!!



「……っぶふ!」



抱きついていた胸がふるふると震える。
見上げてみれば、片手で顔を隠して吹き出して笑っているひとが……
「っっっっもーーー!コーンのばかっ!!」
ドンっと、未だに笑いに震える胸を押して、ふん!と頭ごと顔をそっぽ向ける。
「ご、ごめ……キョーコちゃんは、泣き顔もかわいいよ。」
謝る低い声が笑いに途切れてる事も、人誑しなセリフも、妙に気に触る。
「酷い!いくら私が地味で色気のない素うどんフェイスだからって……」
ブツブツと不満をこぼしていると、するっと両頬に大きな手が伸びて
「俺にも、キョーコちゃんの『呪い』……解けるかな?」
そう言われたかと思うと
唇に、ちょんって……



い、今、なななななにがっ??



はくはくと、口だけ動いて言葉が出てこない私の目の前には
「ん?もの足りなかった?」
一見キラキラと神々しいくせに妙に嬉しそうなあのグアムの妖精な『悪い顔』が……
「だって、ほら。キョーコちゃん、俺がキスしないから寂しいって言ってくれたし?」
なんて、にんまりと付け足してのける。
ぶわっと、顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。
コーンだと思ってたから、敦賀さんだなんて知らなかったから零してしまっていた私の本音を暴くように笑われてしまって…………
もぅ!もうもうっ!!





「うそつきいじわるっ!コーンなんて、きらいっ……だいき」





口をついて飛び出した筈の私の言葉は
うそつきでいじわるな恋人の所為で、最後まで音になる前に途切れてしまった。





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あれぇ???


ぷりぷり怒るキョコさんと謝って拝み倒すヘタ蓮くんな予定だった筈が…………
うちの蓮さんは、すーぐ調子に乗る。
おっかしーなぁ?
_(:3 」∠)_



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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