うそつきいじわるだいきらい。の続きなものでありますの。

( ´ ▽ ` )ノ

 

 

駄目駄目ヘタ蓮さん視点、はじめました。→ごめんねゆるしてあいしてる。

 

 



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太陽の光みたいな煌めく金の髪でなく
あの神秘的な翠の瞳でもない
黒い髪と黒い瞳。




「うそ……だって、コォン……」



散々に泣いてぐずって、掠れて震えた情けない声が
目の前の現実を否定してほしいと
違うと肯定してほしいと
そう願って縋るみたいに名前を呼ぶ。
だけど…………
少し困ったように眉を下げ、それでも唇に笑みを浮かべた彼は、私を……




「ごめんね、最上さん。」




信じたくないとそう願う私を、そう呼んだ。
その声に弾かれたみたいに身体が動く。
だって、コーンでないこのひとに私は……
逃げなきゃ!頭の中はそれでいっぱいで。
敦賀さんから走って逃げようとそう動くけど
立ち上がる事さえ出来ないまま。
「イヤっ!やだ……はなしてっ!!」
引き寄せる腕を嫌がって、抱き込まれる胸を押しやって足をばたつかせ暴れて、必死に嫌だとその腕から逃れようともがくのに。
「……いやだ。」
低い声が……敦賀さんの声がそう言って、私を捕まえる腕に力が込められる。
ぎゅぅと強く抱擁されて、滲む視界に映るシャツはついさっきエレベーターの中から見た女の人へ似合うよと微笑んでいた時のアルマンディのシャツで、ぐずる鼻に感じるのは敦賀セラピーなあのいい香り。
その腕も胸の熱も、私の優しい妖精じゃなくて……何処までも、敦賀さんで




逃げたのに。
これ以上、この腕の中の心地良さを覚えて、溺れてしまえば、きっと抑えていれなくなるから。
鶏の中で聞いた敦賀さんの想いから目を逸らして
地獄へと抱えていく私の想いは告げないままで
そばにいれればそれだけでいいと思っていたのに……
嬉しそうに、私のことを『彼女』だなんて言うくらいなら
敦賀さんの『キョーコちゃん』じゃなくって
少しくらい、私を見てくださいって
私に触れてくださいって
そう泣いて強請って困らせるならって
だから……お別れを言って、その前に私から離れようって、だから……なのに
なんで!?どうして、ほっておいてくれないんですか?
コーンだなんて嘘までついてっ!!





「嫌……うそつき、うそつきっ!!」




泣いちゃいけないって思うのに、鼻の奥が痛くって涙が止まらない。
頭の中はぐしゃぐしゃのまんまで。
離してくれない敦賀さんの胸を押して、肩を叩いて、子どもみたいに泣きじゃくりながら敦賀さんの嘘を責めて、詰って詰って……
宥めるように優しく背中を撫でる大きな手さえ嫌がって身を捩れるけど、耳ともで敦賀さんが言ったの。






「ごめん……ごめんね、ずっと俺がコーンなんだって言えなくて」






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話進まないのーぅ。
_:(´ཀ`」 ∠):


キョコさんは、妖精詐欺師な蓮くんをもっと詰ってあたって責めていいと思うの。
もっとやれ、キョコさん☆



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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