勢いで続けていた「話」シリーズ。
続きを!とのお言葉をちらほらはらりといただいた猫木が調子に乗ったようにて、
な、続きな話をいたしましょうっ!のさらに続きなものにてございます。



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「ね?………キョーコって呼びたい。」
コツンとおでこを合わすようにくっつけた人が強請る。
「もうそう呼んでもいいよね?……この声で呼んでもお仕置きだなんて思わないでね?」
なんてかわいらしく拗ねてみせてくれる翠の瞳に、コクリと頷くと
「キョーコ」
って、じゅって溶けちゃいそうなあの神々スマイルで甘く呼ばれて背中がゾクリとした。
敦賀さんの長くて綺麗な指先が私の顎を掬い上げるみたいにして顔を上向けられて
あ、チューされる………
なんて思って瞼を閉じてしまいそうになって………




思い出しちゃったら恥ずかしくなってしまった。
グアムでこのひとに私から………いや、お願いされた(?)からなんだけど!!
ちょんって確かに、その唇に唇で触れたし、その後にもっ!?
しかも、私、その後このひとにその事をファーストキッスだなんてそんな報告までしてしまった!?なんて!!
ぼふんって音がするんじゃないかな?って勢いで頬が燃えるみたいに熱くなっていくのが解る。
恥ずかしくなって思わず目の前にあった白いシャツを着たひとの胸。
そこに顔をズムって勢い良く埋めて逃げ込んだ私。





逞しく硬いあったかい胸、敦賀セラピーないい香りがしてどんな事からも守ってくれそうなそこに………必死でしがみついています。
顔をあげてそこから離れろと……そんな事を甘ったるくねだる低い声と髪を軽く引っ張る指先に、埋めたままの頭をふるふると左右に振る事で拒否の意を示しながら。
だって!!だって!?
だって、今、顔をあげたらあの悪い魔法を掛けてしまう敦賀さんのあの唇が………!!?
いやっ、嫌じゃないのよ?嫌じゃないんだけどぉぉぉ!!
頭の中で警戒音が鳴ってるみたいな少しの油断も許されていないような、そんな感じがする。
先の見えないジェットコースターに乗せられたみたいな展開と現状に理解が追いつかないままで、心臓だけがドキドキと煩く早鐘を打って痛くって破裂してしまいそうで………………もう、この見えないような話を止めて逃げ出してしまいたいっ!!



「あ、あの!!……もももう遅くなってしまいますのでっ!そろそろ私………」



グイっとおデコから胸に顔を埋めるみたいに押し付けてるから、くぐもってしまう声でもう帰りますと匂わせてみる私。



あぁ、だけど、彼はちょっと驚いたような声であっさりと言うの。



「なんだ、帰れると思ってたの?」



くすりと笑う気配とより一層低いく掠れるような囁く声が耳の近くでする。




「………初夜、なのに?」





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へい、こっからどこに行こうというのかな?私。←
続かないと………怒る?



ただいまー。
ちょっとお休みいただいてました。
優しいコメント、拍手、メッセありがとうございました☆
( ´ ▽ ` )ノ


ちょっと全身至る所が痛みますが、生きてます!笑
しばらく不定期更新になるやもしれませぬが、気が向いた時などにお付き合いいただけましたなら幸いにございます。



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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