「リメンバー・ミー」の同時上映中編として公開された一作です。
●「アナと雪の女王 家族の思い出」の感想
アナと雪の女王
家族の思い出
を観てきました。
公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/remember-me/anayuki.html
原題は「Olaf's Frozen Adventure」。
雪だるまのオラフが主人公となったスピンオフ中編です。
本国では、上映から外されるなんてアクシデントも経ている一作だったりします。
本作を観てきた感想をざっくりいうと
いい!・・・けど
という、良かったけど言いたいことはある感じでした。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
●そもそもクリスマス作品だろーが!!
根本的な話として、
これ、クリスマスシーズンに公開するべきだよ、やっぱ!
本国では、本作含めて「リメンバー・ミー」はホリデーシーズンに公開されており、日本でも冬休み映画として公開予定でした。それがアカデミー賞シーズンにに合わせてなのかはわかりませんが、3月公開に延びまして、春休み映画としての公開に代わって公開となりました。
この作品、おもいっきりクリスマスをテーマにしておりまして、クリスマステーマの作品としてすっごく良くできた映画に仕上がっています。それぐらい素敵だと思うだけに季節はずれのタイミングでこの作品を観ると
すっごくもったいない
という気持ちになってしまいました。
興行としても結果的に「ドラえもん」や「ボス・ベイビー」と食い合う形になってしまいましたし、変にアカデミー賞に合わせず(合わせたのかはわかりませんが)、冬休み公開にした方が、正解だったように思いますね。半分結果論ではありますが。
ちなみに「シュガーラッシュ:オンライン」は冬休み公開です!やったぜ。
●オラフが面白い!可愛い!
肝心の中身ですが、とっても素敵。
オラフが主人公となり、アナとエルサのために“伝統”をプレゼントしようとする健気で頓珍漢なところが愛おしい物語となっています。
アホかわいい、オラフさん。さいこー。
音楽に合わせてリズム感良く町の人々に伝統を分けてもらうところは楽しいですし、アニメーションとしても北欧の刺繍をモチーフにしたシークエンスが用意されているなど「おぉっ」と思わせるところがあります。
長編の「アナと雪の女王」では、フィーチャーしきれなかったオラフの魅力が存分に活かされた素敵な物語でした。
●中編にするほどの話だったのかは謎?
一方でボリュームとして、中編にするほどの感じだったのかは悩ましいところ。
歌の分、尺が長くなっているのかは分かりませんが、話の中身の割には「ちょっと長いかな・・・」と思ったのはたしかです。
そもそも長編に中編を併映ことが根本的に相性が悪いと思っていまして、そういった歪な上映体制が、本国の方でこの中編を取り除いて上映するなどといった事態を生んでしまっているのではないでしょうか。やっぱ、中編ぐらいの作品をやるなら、TVスペシャル的な展開にするとか、もしくはもっと編集して短編状態で世に送りだした方がこの作品にとってはベストだったのではないかなぁ・・・と思ってしまいます。
っていうかこれ、ちゃんと調べてないけど、コレもともとTVスペシャルにするつもりだった作品なんじゃない・・・?
「アナと雪の女王」に思い入れはあまり強くない自分ですが、オラフの魅力のおかげでその愛着が増す傑作中編だったと思います。
それだけに上映形態がなかなか残念でした。
「凶悪」のオラフ。
あと、吹き替えで観たのですが、ピエール瀧さんのポテンシャルの高さに驚かされます。
人殺しからマスコットキャラクターまでホントなんでもできちゃいますな。
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