実は一足先に11月に中国で観てきた一本です。
オリエント急行殺人事件
を観てきました。
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/orient-movie/
アガサ・クリスティの有名長編小説「オリエント急行の殺人」を「エージェント・ライアン」「シンデレラ」のケネス・ブラナーが監督・主演を行なった一作。
本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと
地味。
んー、予告編のケレン味みたいのは実際は薄く、意外と堅い出来に仕上がっていた一作でした。
というか、致命的なある問題を抱えていたのですよね、私が。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
●致命的なある問題とは
私、原作は読んだことがないのですが、「オリエント急行殺人事件」と聞いて
『あー、あれでしょ。最後犯人が〇〇のやつ。』
という返答が出てきちゃうように、ある大オチを知ってしまっている側の人間なのですよね。
なので正直、これを楽しめるかどうか不安だったのですが、やっぱり結構微妙でしたね。
しかも、厄介なのが原作やこれまでの映像作品は観たことがなかったので、そことの比較としての楽しみ方もできないのです。大オチを知ってしまっている分『でも最後はこうなんでしょ?』ってことが頭の中にチラつきながらの最悪の状態で、分かっている結末の過程を観ていくという鑑賞でした。やっぱり結構楽しみづらいです。
そんなわけで自分との相性が最悪という、珍しいケースの映画でしたわ。
一体犯人は誰なんだ・・・(私が得られない本作の楽しみ方。)
●期待していた部分も見当はずれで残念
前述しましたが本作の予告編がなかなかオシャレで、アトラクションとしても特化しているような作品なのかな?という期待を抱いていたのですが。
これな。
ちょいちょいソフトなアクションシーンは確かに挟まれるといえば挟まれるのですが、ホントちょっと。
基本的には話の筋と役者の演技で持っていくような映画でした。
おかげですっげー地味。
変わったカメラワークを使ったり、限られた風景の中でいろいろ考えるなーとか感心するところもなかったわけじゃないんですが、それでも『すごいな』という域まで行かないのがなんとも言えないところです。
映像は綺麗なんですけどね、確かに。
あと、これは映画のせいではないのですが
この映画を観る前に、「マイティソーバトルロイヤル」を観ていたせいもあって、向こうが笑えて熱くて楽しい映画だっただけに、いかんせん真逆の本作がこちらのテンションと合わず、食い合わせもめっちゃ悪いという最悪のコンボが決まっちゃいました。
ここまで出会いの運が悪い映画なんてあるもんなのですね。
どちらかといえばこちらのパーティー大爆発みたいな感じの方が好きです。
あと余談ですが
最後の犯人が発覚して、それが画となって示されるシーンがあるんですが。ここで声に出して笑っていた観客がいたのが面白かったです。いや、「そんなのありかよ!」って展開ではあるから画として見せられると結構シュールなのは確かなんですが、「そこ笑っちゃう人居るんだ」ということが知れたのはちょっといい体験でした。
そんな感じで、オチ知ってるけど、作品に触れたことなく、直前に「マイティソー」を観ているという条件が揃わなければ一見の価値はあるんじゃないでしょうかね・・・。
参考になるようなレビューにならなくてすんません。
そういえば、監督のケネス・ブラナーって「マイティソー」の一作目の監督でもあります。そんだけだけど。
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