いやー、あまり話題になってなかったので、優先度低くしていたのですが危なかったですね。
はいからさんが通る
前編 紅緒、花の17歳
を観てきました。
公式サイト:http://haikarasan.net/
1970年代のラブコメ漫画「はいからさんが通る」の原作者である大和和紀先生の画業50周年を記念してアニメーション映画として前後編で公開。本作はその前編にあたる作品です。
本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと
とても良かったです
というシンプルに(雑に)ポジティブな感想が漏れる映画でした。
もうちょっと詳しい感想を描いていきます。
●大正時代のラブストーリーが新鮮だし学びもある
「はいからさんが通る」は存在こそ知っていれど、作品として触れるのは今回が初めてでした。予習とかまったくしていかなかったのですが、全然楽しめました。面白かったです。
単純に、大正時代を舞台にしたラブストーリーにあまり馴染みがなかったので、時代特有の考え方とか風習に驚きや学びを感じると共に、現代と照らし合わせてどんな違いがあるのか・・・なんなら現代のラブストーリーと照らし合わせとどこが違って、どこが一緒なのか。そんないろんな視点で楽しめる映画でした。
ある意味めっちゃベタ・・・だけどそこがいい!
しかも、内容をかなり詰めているのか話がかなりスピーディーに展開していくのも非常に嬉しいところ。無駄なくテンポよく話が進んでいくので、あまり飽きを感じさせませんでした。
●古い演出がダサくないという発見も!
主人公の紅緒ちゃんが手堅く可愛いのも魅力のひとつ。
クズだなーって瞬間もあったりするんだけど、その明朗快活な性格が憎めないもので、すっかり魅力に取り込まれてしまいました。
うまくキャラクターデザインも現代に合わせてアレンジされていて見事なのですが、合間合間に少女漫画特有のディフォルメが加わった顔になったり、びっくりした時に頭の上で火山が噴火したり、急にキャラクターがディフォルメになったり・・・随所の演出が少女漫画風なのもまた新鮮でした。
ラストに原作のイラストが登場するのですがビジュアルの違いにビックリしましたよ。
普通なら、ダサいとか異質な印象を受けてもおかしくない演出なんですが、舞台も大正時代なせいなのか、“そういうスタイル”として自然に馴染んでいるのにビックリしました。見事なバランス感覚だと思います。
そんなわけで、2017年の最後に素敵な恋愛映画に出会えたような気がする体験でした。
さすがにムチャすぎんだろって展開や、ちょっと先が読めてしまう展開などは気にはなりましたが、話がタイトな分そんなに減点感なく観れたので、十分満足でした。是非後半も観に行きたい作品です。
あんまりお客さんが入っていないみたいな話も聞いていますが、後半やってくれますよね?大丈夫だよね?
一応後編のカットが公開されました(↑)けど、2017年12月現在まだ具体的な公開日は発表されておりません。
はいからさんが通る DVD BOX<初回仕様版>
劇場版はいからさんが通る 前編~紅緒、花の17歳~ オリジナル・サウンドトラック
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