浜松でもシネマイーラさんで上映がスタートしたので、浜松での初日に行って参りました。
ベイビー・ドライバー
を観てきました。
公式サイト:http://www.babydriver.jp/
「アントマン」や「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」のエドガー・ライト監督最新作。
主人公の逃がし屋ドライバーの青年・ベイビーが犯罪生活から脱しようとする模様が描かれる映画です。
観てきた感想をざっくり一言で言うと
結構素敵
という割と冷静めな感動のある映画でした。
もう少し詳しい感想を書いていきます。
●音楽に合わせた犯罪アクション・・・よりも?
いっつもイヤホンつけてるマン、主人公のベイビーさん。
“カーチェイス版「ラ・ラ・ランド」”なんて言われ方もしている通り、今作は音楽がポイント。
主人公のベイビーくんは、持病の耳鳴りを止めるために常時イヤホンで音楽を聴いているのですが、映画のリズムや編集、なんなら作中で起きる出来事すべてが音楽に合わせて進行していきます。
そこが確かに気持ちいいし、面白いのです!
が、
個人的にはそこまで私にはアガるポイントじゃなかったのが正直なところ。
使用曲に、私に刺さる曲があまりなかったことや、そのノリ自体よりも仕掛けとしてうまくできているところに感心してしまうことの方が上をいってしまい、「ラ・ラ・ランド」のような没入感までは感じられませんでした。
●魅かれたのはもっと別の部分!?
むしろ私が推したいのはもっと別の部分。
例えばキャラクターの造形。
それぞれのキャラクターがうまい具合にキャラが立っていて味があるし、一方から見るとすっごいいいやつに見えたり、一方から見るとすごい怖そうな人だったりと性格の深みがあるところが見事です。しかもほんの少しの工夫でそれを“分かる”ようにしているところに、私は感動してしまいます。
みーんなキャラ立ってるのよ。みーんな。(しかもそれが展開にも生きる)
また、ストーリーもよくできている!
犯罪から逃れたい主人公が出てくる場合は、どうしても「逃れたいけど逃れられない」という展開になっていくので、悲しい結末が待っていることが多数です。万が一、うまく逃れることができても、それはそれで、主人公が犯罪者なのに清算しないで逃げるなんて・・・というモヤモヤが残ってしまうというジレンマがあります。ですがこの「ベイビードライバー」の最終的な着地が見事!
すごく誠実な後味が残る素敵な作品となっていました。
恋愛映画としてもトキメキのある映画ですな。
そんなわけで、音楽以外の部分でもアガる映画が「ベイビードライバー」でした。
各所で笑えるし、各所で熱くなれるアクションもある・・・個人的に熱量を持って推したい映画とも違うのですが間違いなく“すごくよくできた映画”です。
まだまだ上映館はあるようなので、お近くで上映されていましたら、絶対損はない映画だと思いますので、是非観に行ってみて下さい!
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