恋は二度目のアネモネ -31ページ目


今日もただの道化師。
名残惜しさは、袖の引き具合ではかる。
嗚呼
きみは行ってしまうのね。
何食わぬ顔をして手を振った

そして今日はまた
あなたと街を彷徨って、
気まぐれなランデブー。
夕方からコンビニでビールを買ってハンバーガーを食べたり、
スパークリングワインとたこ焼きに舌鼓を打ったり、
何軒もお店を渡り歩いて、
日本酒もワインも、空気のように身体におさめた。
それでも千鳥足にはほど遠い。
こんなことばっかり、ずっとしていたいって思う。

そして恋なら、もう何も言うことがない。
そんなの幸せすぎて、あとはもう死ぬだけだ。
それでもいいって、
わたしは思う。

こんなにあなたを愛しているのに、
まぶたの裏に、きみの顔がちらつくの。
きみは、すてきすぎる。
にくらしいよ、ぐっちゃぐちゃにしてやりたい。


今日はまだまだ、終わらない。
美味しいパンを買ったし、
シチューもチーズもチキンもある。
誰でもいいわけではないの。
あなたと楽しみたい。
きみと、愉しみたいの。











この距離感が、スパイスだ。

もっと、からいやつでもいいよ。
絡ませようよ。
もっといろいろ。
心がこんなに多面体でも、
体は、ひとつしかないんだから。

ねえ
わたしの台詞ひとつで、
あの子が笑うから、
嬉しくなってしまうの。
どんどん、幸せにしたい。
砂糖菓子みたいな笑顔と、
大人っぽい、細い髪が魅力的だ。
きみはふられてしまったけれど、
わたしはそうじゃないの。
悪いなぁと思うけど、
それがこの世の理だよ。


大人になっても、
こんな馬鹿みたいに
浮かれたり落ちこんだり
めまぐるしい。
きみとわたしを引き裂く婚姻や
あなたとの関係を壊す赤子など
わたしちっとも興味がないの。
恋だとか愛だとか、
言葉と感情の上でだけ存在してたい。
そんなふうに、まじめに軽率でいたいのだ。


すべてに飽きたら、
一人で旅に出るしかない。
今日しかないんだもん。
わたしにはさ。








あなたが撫でたら、
猫になる。
あったかいところが好きなの。
あったまりたい。
でもあったまったら、
ちょっと、ひんやりしたくなる。
きみと、浮気してみたくもなる。

来週か再来週になったら、
可愛い彼女を誘って
ハモニカに出かけよう。
お洒落をして。
誰彼構わず誘惑するのだ。
そして、全員を登場人物にしてやる。
すべてはアイデアのための種なの。
わたしと知り合って。
そしていろいろ落としていって。
きみも例外ではないのだよ。
ただ、わたしが好きなだけなの。



今日もわたし
猫になりたいな。
ごろごろ

のどのかわりに、
いつもお腹が鳴るの。

ごろごろ








きみと見上げた地球もすてきだったけれど、
あなたと過ごす地球上の夜があまりにすてきだ。


いやなことも
いやな人もいるけど、
それよりも
いいこととか
いい人のほうが多くてラッキーだ。


夜があけても
夜とひとつづきの
素晴らしい朝があるだけだった。

なんというラッキー。



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目を合わせても、
何だか通わない。
体の距離は、心の距離になる。
きみとも、あなたとも。
誰とでもそうだよ。

12月の朝靄は
とてもうつくしい。
毎朝、道であいさつを交わすおじいさんたちは、
夜になった今、
本当はどこにも存在していないのではないかしら。


点在する
思いの残滓が
夜に飛び散って
記憶になる。
きみの部屋の片隅にもほら。
わたしは確かに存在したの。
時を戻せるなら。
って、何度もそう思ってきたけど、
たとえ戻せたとしても、
結局贅沢な使い方しかできないような気がする。



素面のまま愛してしまったら、
もう言い訳がつかないじゃないか。
なんて、
うまく言い逃れるくせに。
もしくは
言い逃れるつもりも、ないくせに。
納得してるかと聞かれれば。
答えはいつだって
当然です。となる。
他の生き方なんてできないよ。
わたしは、澁澤龍彦のせいにしてる。
わたしをこんなにしといて、
わたしと恋愛する前に死んじゃうなんて卑怯な男だ!


新しい何かに
早くであいたい。

いくら目を閉じても、
見ていないことにはならないでしょ。
きみの意識を感じる。


可愛い彼女を笑いの渦に飲み込むのが、
最近のマイブーム。
可愛ければ
男でも女でもいいなんて
なんて節操がないんでしょう。