このブログでは、昨年末の段階で今年度の大学受験について次のような見立てをしていました。
地元志向
⇒コロナ禍への不安
理系志向
⇒理工学部・情報通信・AI系が人気
⇒医師や看護師系の増減は不透明
安全志向
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今回は、出願者数が確定した名古屋大学の出願状況でそのあたりを検証してみます。
まずは現在の名古屋大学の状況
名古屋大学の学部別学生数
(名古屋大学HP公表数字をもとにグラフはエヌイーホールディングスで作成)
名古屋大学の入試状況
昨年倍率(志願者数/入学者数)
赤棒グラフが募集人員です。
青棒グラフが21年度志願者数(名)
教育学部は昨年に続く減少。
昨年より24名増
減少傾向でしたが昨年ほぼ同数。
自然情報学科、人間・社会情報学科、コンピュータ科学科をもつ情報学部は大幅な増加
人気も予想された理学部は微減。
コロナ禍での過酷な医療現場を見て敬遠されるのではという一部説を吹き飛ばす大きな増加
工学部は予想通り志願者増
学科ごとの志願者(募集人員/倍率)
化学生命工学科212名(90名/2.4)
物理工学科161名(75名/2.1)
マテリアル工学科207名(99名/2.1)
電気電子情報工学科310名(107名/2.9)
機械・航空宇宙工学科423名(135名/3.1)
エネルギー理工学科101名(36名/2.8)
環境土木・建築学科210名(72名/2.9)
農学部は今年も減少続く。
頑張れ受験生!
全学部合計では昨年より159名の増加。
地元志向ということで言えば、大阪大・神戸大・北海道大など特色ある県外国立大を選択肢から外した上位者が、名大を一定数受けたと推測することもできます。
名古屋大においては、文系理系ともに成績上位の高校生の志願が集まる大学ですので、はっきり「理高文低」の傾向は出ていません。(今年度の受験終了後に、私大もまじえてあらためて総括します)
医学部の志願者数は近年の中では最多で激戦の入試となりますが、受験者のご健闘を祈ります。
名古屋大受験日程は下記の通り。
冬来りなば春遠からじ
受験生の皆さん、
これからですよ!
まだまだこれから!
さあ、ラストスパート
撫で牛さん、今しばらく受験生をお見守りください。