【Nコン2024】「鮎の歌」が令和のNコンによみがえる❓️詩から学ぶ日本の自然と鮎の一生
令和に「鮎の歌」がよみがえったというニュース
元七生緑小の後藤先生が率いる平山小が、「鮎の歌」を選曲していることが話題になっているので、「鮎の歌」について取り上げたいと思います。
らじるらじるでも早速聴きましたが、やはり名曲だと思います。
日本の自然美を描き、知識や想像力を高めてくれる一曲で、Nコンの目指す「豊かな音楽活動」につながる曲だと思います。
昨今流行りの壮大なテーマの曲も良いですが、こういう曲もコンクールで歌わないとしてもレパートリーとして歌うのは、小学生や中学生を大きく成長させてくれると思います。
ちなみに、昭和は自由曲の制限時間は3分半でしたが、今は制限時間が4分ですので、当時よりは多少余裕を持って歌えると思います。
盛んに歌われた組曲「鮎の歌」
「鮎の歌」は、昭和末期から平成初頭によくNコンで歌われた関根榮一・湯山昭コンビの曲。
この曲が収録されている組曲の「鮎の歌」には、他にも「雉」「わさび田」等も収録されています。
「わさび田」と「鮎の歌」は同じくらいよく歌われていた記憶がありますが、意外にもNコンでは金賞曲となったことがありません。
「わさび田」もぜひどこかの強豪校の先生、取り上げていただけたら。
合唱組曲「鮎の歌」から
わさび田
作詞:関根榮一、作曲:湯山昭
▲「わさび田」(昭和63年度銀賞、愛媛大学教育学部附属小学校)
関根・湯山コンビで歌われた曲は他にもたくさんありますが、中でもよく歌われたのが「葡萄と風と赤とんぼ」。
一時期は、この曲だらけということがありましたが、楽曲自体は今聴いても素晴らしいので、制限時間がゆるくなった今、取り上げるのはありだと思います。
この曲もNコンで金賞となったことがない曲です。
葡萄と風と赤とんぼ
作詞:関根榮一、作曲:湯山昭
▲「葡萄と風と赤とんぼ」(平成2年銀賞、島根大学教育学部附属小学校)
ちなみに、同じく静岡県を歌った組曲「駿河のうた」もおすすめです。
その中の一曲「みかんの花はかおり」は昭和59年に愛媛大学教育学部附属小学校が歌い、最優秀校となっています。
こちらの作詞は宮沢章二さん。
合唱組曲「駿河のうた」から
みかんの花はかおり
作詞:宮沢章二、作曲:湯山昭
▲「みかんの花はかおり」(八戸市立図南小学校合唱部、昭和60年代頃)
宮沢・湯山コンビは他にも「東北の讃歌」から「南部うまっこ唄」。
この曲は昭和56年に八戸市立図南小学校が演奏し、最優秀校になっています。
合唱組曲「東北の讃歌」から
南部うまっこ唄
作詞:宮沢章二、作曲:湯山昭
▲「南部うまっこ唄」初演(八戸市立小中野小学校)
貴重な初演時の宮沢・湯山さんのインタビューと演奏。
演奏はこの曲で図南小を最優秀校に導いた吉田とみえ先生率いる小中野小。

「鮎の歌」で学ぶ鮎の一生
合唱組曲「鮎の歌」から
鮎の歌
作詞:関根榮一、作曲:湯山昭
▲「鮎の歌」(金竜小学校合唱部、昭和60年代の定演音源から)
1️⃣ 「鮎の歌」のおもな舞台はどこでしょうか。地図で確認してみましょう。
静岡県伊豆市の狩野川沿いを地図で確認しましょう。「修善寺」を中心に探してみると良いと思います。
2️⃣ 「うす紫の霧のけむりをあげながら」はどんな光景ですか。絵にしてみましょう。
早朝に鮎釣りをする様子を探してみると良いと思います。「うす紫の霧」は、赤(太陽)+青(川)+白(霧)を混ぜるとどうなるかを考えると想像しやすいと思います。
3️⃣ 「狩野川の本流」とありますが、狩野川はいくつもの川が合流して成り立っている川です。地図の中から「猫越川」「船原川」「皆沢川」「吉奈川」「桂川」を見つけて色を塗ってみましょう。
「鮎の歌」は1970年代に作られた曲で、その他の「火の沢川」「二の小屋川」は現在では通常の地図には載らないほどの小さな川なので省きました。
川の名前を畳み掛けることで、一気に詩の舞台に引き込んでくれる効果を持っているように思います。
4️⃣ 鮎は何を食べて大きくなるでしょうか。歌詞の中から見つけて、それがどんなものか調べてみましょう。
「水垢」と呼ばれる川石についた藻や苔のようなものを食べて大きくなります。水垢をたくさん食べた鮎は、香りが高く、鮮やかなだいだい色(柿色)になると言われています。
5️⃣ 「太刀」とは「刀(のような)」という意味です。夏の鮎がどんな鮎か絵にしてみましょう。
川石の水垢を食べる鮎は、陸上から見ると光って見えることから、「きらめく 太刀」という表現が使われています。
6️⃣ 2番では「谷から谷へ 歌のこだまをひびかせて」とありますが、1番の川とどんな違いがあるか考えてみましょう。
1番では「川ぞいの町」「霧に濡れてる山の町」とあることから、下流~中流の川幅のやや広い川と思われます。
2番は「谷から谷へ」「こだま」という表現から、少し上流に上った中流~上流の谷間の川と思われます。上流を目指すことで、流れも1番より速くなっていき、いよいよ朝を迎えます。
7️⃣ 「柿色」とは、柿のような濃いだいだい色を表した色です。詩の中の鮎がどうして柿色のひれを持つのか調べてみましょう。
水垢をたくさん食べた天然の鮎は、香りが高く、柿色が鮮やかになると言われています。
一方、養殖の鮎は、香りが薄く、柿色がほとんどないと言われています。
8️⃣「胸びれと尾びれを たたいて 挑むは 何」とありますが、どんな光景を描いたものか考えてみましょう。
鮎は春頃から上流を目指して川をさかのぼり始め、中流までさかのぼった夏の鮎は「縄張り」を作って生活するようになり、縄張りに他の鮎が近づいてくると、激しく追い払います。縄張りの川石を守るために3メートル先から飛んでくることもあるそうです。
この習性を利用したのが「鮎の友釣り」で、夏の風物詩となっています。友釣りについても調べてみましょう。
9️⃣ 「川をのぼることだけが」から「川をのぼることだけを」と歌詞が変化しています。なぜなのか考えてみましょう。
「川をのぼることだけが鮎のいのち(=ひたすら川をのぼることが鮎の一生)」だった下流~中流から、上流で一生のピークを迎え、その後秋に再び下流に下り産卵し、短い一生を終えます。
「川をのぼることだけを」に変化したのは、ピークを迎えた鮎の命のはかなさへの深い感動を表現していると思われます(詠嘆の助詞「を」、つまり「本当にひたすら川をのぼるだけに必死に生きたはかない一生なんだなぁ」という想い)。鮎の短い一生を凝縮したフレーズだと思います。
「若いいのち」の「若い」は「短い」という意味で使われていることに注意。
▲鮎の一生(『水産総合研究センター NEWS LETTER おさかな瓦版 No. 56 アユ』より)
やはり深い❗️関根榮一さんの詩の世界
ということでいかがだったでしょうか❓️
鮎の力強く生きる姿とそのはかない命を感じ取ることはできたでしょうか❓
あらためて詳しく「鮎の歌」の歌詞を読み返しましたが、関根榮一さんの詩の深さと湯山昭さんの旋律の美しさにひたすら感動するばかり。
今の時代は小学生でも写真や動画でいくらでも鮎について知ることもできます。ぜひ鮎の一生を追ってみてください。
追記(2024.10)
全国金賞を受賞した平山小学校による楽曲分析を紹介しておきます。
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【Nコン2024】今週末からNコン開幕/Nコン中学歴代最多金賞合唱部が再集結❓️
今週末からNコンが開幕
Nコンの地区コンが近づいています。
今週日曜日の7月21日から、毎年恒例の長野県大会から。
にしても早いですねぇ。
ほぼ通常開催に戻る今年、楽しみでなりません。
私は東混版の「僕らはいきものだから」を中心に聴きまくってテンション上げてます。
かなりの数の歌ってみた動画を見たのですが、やっぱりこれが一番だと思います。
「合唱らしくあること・ポップスらしくあること」のベストなバランスだと感じます。
「僕らはいきものだから」
(東京混声合唱団の練習風景から)
他の歌ってみた動画と何が違うのかというと、やはり日本語の聞こえ方。
声楽的にも楽譜的にも正確であろうとする(しすぎる)ことで日本語にしわ寄せが行って、歌詞が記号で聞こえてしまうのは、中学生のコンクールでもよく見られます。
ところでこの課題曲、曲の難易度・歌詞の内容的にも、結構クラス合唱コンクールでも歌い継がれるんじゃないかという気がしてます。
緑黄色社会の皆さん、良い曲を提供してくださったと思います。

Nコン中学歴代最多金賞合唱部が再集結❓️
今回の更新、この話題に触れたくて更新したようなものでもあります(笑)
私の中ではかなりのビッグニュース。
1970年代~80年代に、青森県八戸市の長者中学校合唱部と根城中学校合唱部に所属していた生徒が数十年ぶりに集まったそうです。
八戸市民合唱祭に出場
どちらの中学校も私のブログで大変お世話になっている(勝手にですが💦)竹内秀男先生が指導された合唱部。
長者中学校はNコン東北2位に、根城中学校では何度も全国1位に輝いています(根城中合唱部はNコン中学歴代最多金賞8回、歴代最多連覇4回)。
根城中学校合唱部の歴史については過去の記事へ。
目的は、八戸市民合唱祭に出場とのこと。
でも八戸市遠いなぁ。こんな機会なかなかないのに😭
デーリー東北さんの記事で少し様子が見れます。
竹内先生、恐らく80歳を超えていると思うのですが、お元気そうで良かったです。
一昨年、堺市での全日本合唱コンクールで、遠くからお目にかかったときの感動は忘れられません。
八戸市民合唱祭は、Nコンの開幕日と同じ7月21日。
お近くの方は絶対に見逃しちゃダメです❗️
長者中学校時代の合唱
「レモン色の霧よ」
(昭和52年課題曲、東北2位)
根城中学校時代の合唱
「小さな協奏曲」「あいや節幻想曲」
(昭和63年、全国金賞)
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【Nコン2024】東混版「僕らはいきものだから」に感動/フリー参加を活用して全員ステージへ
「Nコン課題曲を歌ってみた」が今年も続々
昨今のNコンの名物になった「課題曲を歌ってみた」動画が今年もYouTubeに溢れています。
特に毎年、著名人による新作が課題曲となるので、話題性も抜群。
Nコンならではのものだと言えると思います。

東混版「僕らはいきものだから」が公開
その中でも昨日公開された東京混声合唱団の「僕らはいきものだから」が素晴らしく、涙が出そうになるくらいでした。
一気に今年の課題曲が好きになりました。
▲東混版「僕らはいきものだから」(7:05~)演奏会に向けた初練習の様子だそうです。
これが初練習の様子だというのですから、本番はどうなるんだ❓️と良い意味で恐ろしくなります。
その本番がNコン・全日本合唱コンクールの課題曲を歌う5月12日に開催される「コン・コン・コンサート2024」。
学生なら1,500円。お近くの方は行かれるべきかと。私も行きたい😢(ライブ配信は1,500円で視聴できます)
本家のNHK版の「僕らはいきものだから」もYouTubeで公開が始まりました。
昨年同様期間限定だと思うので、練習にぜひ活用してみてください。
埋め込みができないので、リンクだけ貼っておきます。
今日は11時からラジオでもNコンの課題曲初演番組が放送されています。
放送終了後にはらじるらじるで1週間の聞き逃し配信もあると思うので、参加校の方は必聴です。
フリー参加を活用しよう
そしてNコンが参加を促すパンフレットも制作しています。
ここでも紹介されていますが、フリー参加の活用です。
「1曲でも参加OK」と書いてありますが、「リョクシャカが好きだから、中学の課題曲だけ歌いたい❗️」というのもアリです。
それが中学生だけでなく小学生でも高校生でも可能です。
また、今年から規定人数が従来通りに戻りましたが、それでもオンステできないメンバーがいるという学校も、フリー参加を活用すれば全員オンステできるかもしれません(人数制限のある地区もあります)。
せっかく数ヶ月も練習するわけですから、コンクールメンバーに選ばれなかった子はフリー参加でステージに❗️
ステージで歌うという経験が翌年以降の自信につながると思います。
※ただし、審査対象となるコンクールに出場している学校は参加できない地区もあります。また、本コンクールとメンバーを変えるかどうかについて不明瞭な地区もあるので、必ず事前に参加地区にお問い合わせください。
【例】
・本コンクールに出場している学校はフリー部門に参加できない(大阪・長野等)。
・1名でも本コンクールに参加していない生徒を含む場合、フリー部門にも参加できる(兵庫・愛知・静岡・富山等)。
明記してない地区がほとんどだったので、各地区にお問い合わせください。
これも以前から言っていますが、参加地区によっては豪華な施設で歌える地区もあります。
例えば大阪は予選からNHK大阪ホールです。こんな贅沢な場所で歌えるのもNコンならでは。
便利なフリー参加ですが、地区によって規定が異なっています。
その他のルールは地区によって結構違っています。必ず参加地区のホームページをチェック。
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