Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -618ページ目

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【番外編】宮崎学園高等学校演奏会―行ってよかった!!至福のときを堪能できた宮学の演奏会

宮崎Pisello Dolce / 宮崎学園高等学校合唱団 / 宮崎学園短期大学合唱団有志
第1回合同演奏会
開催日：2009年3月15日(日)
開場：13:30/開演：14:00
会場：大坪記念ホール
入場料：500円

【第1部】
宮崎Pisello Dolce
1.落葉松
2.あなたが歌えと命じるときに

宮崎学園高等学校合唱団

3.「心の汽車」混声合唱とピアノのためにから　全身4.混声合唱とピアノのための　宇宙

【第2部】
テノール独唱　中川誠宏
5.Non t'amo piu'!
宮崎学園短期大学有志
6.「月光とピエロ」より　秋のピエロ
宮崎学園高等学校男声合唱
7.この道
8.宇宙戦艦ヤマト
女声合唱
9.You Raise Me Up
混声合唱
10.聞こえる

【第3部】
宮崎学園高等学校合唱団
11.青春譜
12.あい
女声合唱
13.「遥かな歩み」から　1.機織る星
混声合唱
14.手紙
15.そのひとがうたうとき

【アンコール】
16.しあわせ(初演曲)
17.大地讃頌(全員合唱)

平成20年度NHK全国学校音楽コンクール金賞、

全日本合唱コンクール文部科学大臣賞（1位）、

と2大合唱コンクールで日本一に輝いた

宮崎学園高等学校へ行って参りました

昨年のNコンで魅了されて以来、

ぜひとも生で宮学の演奏を聴きたいと思い、

はるばるやってきましたよ

これ以外にも用事があったからというのもあったのですが、

これがメインでした。

この旅行、3～4万円かかったのですが、

お金じゃなくどうしても聴きたかったのです。

ちなみに、九州出身ですが、初宮崎でした

宮学へのアクセスですが、

JR宮崎駅から近いので迷うことはないでしょう。

大坪記念ホールということろで演奏があったのですが、

普通に音楽ホールでした。

いいですね、

高校にこんな音楽ホールがあるなんて

そそくさと当日券を購入し、館内に入ると

過去の授賞の賞状や盾が飾ってあったり、

写真やメッセージが飾ってありました。

部員の人たちの素顔が

垣間見れたような気がしました

まず第1部から。

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■宮崎Pisello Dolce

1.落葉松

2.あなたが歌えと命じるときに
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いきなり圧巻でした。

Pisello Dolceとはイタリア語で「スイートピー」の意味。

宮崎はスイートピーの生産量が日本一なんだとか。

2007年春に結成された社会人の

宮学OGの合唱団です。

全国大会銀賞を授賞したんだとか。

全国を制覇してきた宮学OGだけあって、実に豊かな合唱です。

一気に会場をスイートピーのような

甘い世界に引き込んでくれました。

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■宮崎学園高等学校合唱団

3.「心の汽車」混声合唱とピアノのためにから　全身

4.混声合唱とピアノのための　宇宙

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平成20年度の全日本合唱コンクールの課題曲と自由曲だそうです。

やはり宮学はいい。

一般人にはなじみの薄いコンクールなので、

初めて聴いたのですが、メロメロです。

なんというか、一気に惹き込まれる感覚、それです。

そして第2部

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■テノール独唱　中川誠宏

5.Non t'amo piu'!

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一昨年のNコンの課題曲「言葉にすれば」で

ソロをやっていた方でしょうか
宮崎学園短期大学音楽科在学中で、

日本クラシック音楽コンクール4位の実力があるそうです。

年下と思えない堂々とした歌いっぷりです。

イタリア語を勉強していたので、

歌詞も若干分かります(笑)

美しいイタリア語の発音でした。

タイトルは英語で

I don't(non) love(amo) you(t') anymore(piu')

という意味です。

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■宮崎学園短期大学有志

6.「月光とピエロ」より　秋のピエロ

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全国で6年連続金賞を受賞したという

こちらもすごい合唱団。

今回は有志のみの出演ということでした。

2008年に短大も共学になったということで、

男声団員を募集してました。

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■宮崎学園高等学校男声合唱

7.この道

8.宇宙戦艦ヤマト

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えーっと、TBSの「学校へ行こう」でも

話題になった宮学男声合唱団。

「この道」で唸らせてくらたと思ったら、

「宇宙戦艦ヤマト」

振り付け付きです

夢でうなされそうなあのダンス。

男声の部長はソロで踊ったりもしたり。

最後は背中に「うちゅうせんかんヤマト」の文字が。

とても楽しそうで、

あぁ、合唱が好きなんだなーーー

というのが伝わってきて、

思わず頬が緩みました。

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■女声合唱

9.You Raise Me Up
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宮女時代を思い出させる女声合唱。

OGと現役が一体となって

ハーモニーを奏でていました。

ちなみにこの曲はフィギュアスケートの

荒川静香さんがエキシビジョンで

使っていることで有名な曲です。

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■混声合唱

10.聞こえる

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言わずと知れた平成3年度Nコン

高等学校の部課題曲「聞こえる」

当時のさまざまな世相（天安門事件、湾岸戦争、

ベルリンの壁崩壊、環境破壊問題…）を

知らない子達が歌っているのも

何だか不思議な感じもします。

初演の「課題曲をうたおう」で

すでに感動したのを覚えています。

この当時は宮女だったので、

混声宮学の「聞こえる」は貴重かもしれません。

涙をこらえるのに必死でした。

会場でも目頭を押さえながら

聞いている人がいたように思えます。

そして第3部

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■宮崎学園高等学校合唱団

11.青春譜

12.あい

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Nコン出場メンバーに加え、

合唱団フル出場での演奏だったのでしょうか
私が宮学を知るきっかけになった「青春譜」。
ついに生で聴けました。

来てよかったーーーーーーーーーーーーーー

ビデオで何十回、何百回も見たので、

メンバーの顔も分かるし、

歌い方の癖とかもわかります。

生だとまた印象が違います。

息遣い、ピアノの余韻、演奏の細部まで

すべてを感じることができます。

自由曲の「あい」もいい曲ですよ。

なんと、118回も「あい｣という言葉が出てくるそうです。

意識してなかったんですが、

118回も登場していたとは。

あーいーーーーとハモる部分なんて鳥肌です。

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■女声合唱

13.「遥かな歩み」から　1.機織る星

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平成21年度全日本合唱コンクール課題曲です。

「何事も定めなく激しく揺れ動く時代に、

明日の心と形とを探しあて、

また創り出していくことは難しい。

難しいだけに人々を燃えたたせるに足る課題だろう。（略）

明日の、最も美しい心と形のために、

人びとが遥かな歩みを歩むように。

そんな願いがこめられている。」

そうです。

いい曲でした～

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■混声合唱

14.手紙

15.そのひとがうたうとき

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平成20年度Nコン中学校の部課題曲「手紙」の宮学版です。

貴重ですね、これは。

宮学オールスターズによる「手紙」は

涙なしでは聴けません。

鳥肌たちましたもん。

ぜいたくなひとときでした。

「そのひとがうたうとき」は

松下耕さん作曲のバージョンです。

4年前、男子合唱部が誕生して、

「学校へ行こう」で取り上げられていたときの自由曲なんだとか。

男声・女声でアベック出場して、

ともに全国で金賞を受賞したという曲です。

宮学合唱団を象徴するような一曲だと思います。

そのときの審査員でこの曲を作曲した

松下耕さんはじめ、他の審査員も涙していたそうです。

後日、松下さんがその気持ちを直接伝えたいと宮学に訪れ、

「そのひとがうたうとき」を松下さん指揮で歌ったそうです。

その後日、宮学のために作られた

作詞：谷川俊太郎、作曲：松下耕の

次の楽曲が生まれたんだとか。

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■アンコール

16.しあわせ

17.大地讃頌(全員合唱)

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この曲は、一般に向けては初演だそうです。

わたしはたっています
おひさまがおでこに
くちづけしてくれます

かぜがくびすじを
くすぐってくれます

だれかがじっと
みつめてくれます

わたしはたっています
きのうがももを
つねってくれます

あしたがわたしを
さらっていこうとします

わたしはしあわせです

とても素敵な曲でした。

思い出しただけで感動します。

「大地讃頌」は会場全体で合唱しました。

歌いたい人はステージに

上がってもよかったのですが。

さすがにその勇気もなく(笑)

会場に来ていた中学生の合唱部の子達が

ステージに上がっていました。

2番から有川先生が会場に向けて指揮をしていただき、

まさか有川先生の指揮で自分も歌えるなんて。

しあわせを実感しました。

この曲、小学校のときも、

学校全体で合唱したことがあり、

それ以来に歌うので懐かしかったです。

混声4部ははじめてだったので、

どのパートを歌うか迷いました。

小学生の時はメゾを担当していたような。

以上で演奏会は終わったのですが、

サプライズが。

会場の出口で宮学合唱団が歌で送ってくれました。

楽曲は「しあわせ」。

こんな間近で生演奏が聴けるなんて。

団員一人ひとりに「あんたらすげーよーーーー」って

声をかけまわりたかったのですが、その勇気もなく(笑)

本当はサインももらいたかった。

有川先生もいましたよ。

直接お話もしたかったのですが。

その勇気もなく

と、実に充実した演奏会でした。

これで500円は安い。

いや、合唱は値段じゃないですね。

本当に大満足でした

本当に宮学に通ってる子たちがうらやましい。

一緒に歌いたいもんね。

次の演奏会はいつだろう。

次もまた行きますよ、絶対

『青春譜』―宮崎学園高等学校の名演に感動！真の“合唱力”を感じた課題曲

この記事の続編を書いています。（2010.3.10追記）

平成20年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
青春譜
作詞：五木寛之、作曲：信長貴富

課題曲JukeBox(PCからのみ)

昨日まで旅行に行ってたのですが、
その旅行の理由がこの曲に隠されています
昨年の高等学校の部金賞授賞校、
宮崎学園高等学校（以降、宮学）に
行って参りました
演奏会があったんですよね
まさか、合唱のために遠出してまで
（結構遠いんです）
演奏を聴きに行くことがあるなんて
思っても見なかったのですが、
どうしても生で宮学の演奏が聴きたくて、
自然と宮崎に

「青春譜」について語る前に、
そもそも高等学校の部って今まで
見たことはほとんどなかったんですね。
自分が小学校の部のときにしか
参加してなかったということが理由なんですけど、
高等学校の部は難解なイメージもあって

―宮学との出会い。

私の合唱のイメージは変わりました
このブログをつくったのも、
この出会いがきっかけです
「青春譜」の演奏を聴いたときには、
自然と涙してました
なんて豊かな表現をする学校なんだ、と
コンクールの審査員の方でも
宮学の演奏に涙する方がいるそうです。

「青春譜」をはじめて聴いたときは、
昨年の「言葉にすれば」に比べてずいぶん重くなったな、
というイメージがなかったんですね
昨年の高等学校の部、自由曲は接戦でしたが、
圧倒的な差がついたのがこの課題曲「青春譜」
実際演奏を聴いてみると、
さすが高校生ともなると卒なく仕上げてるな、
という感じで、名門・安積黎明も
素直な発声で仕上げてました。
青春真っ只中の高校生にはこの「青春譜」の
世界を受け止めるには重すぎたのかな、
と思うくらい、どの学校も淡々と歌い上げてしまい、
残念に思っていました

が、それは思い過ごしでした。
宮学はその世界をしっかり受け止め、
歌にも表情があったんです
青春譜の世界の中にいる若者の姿が
目の前に現れるような

明日という　扉おしあけ　ひとり
きみは歩く　風に吹かれて
悲しみを　秘めながら
はるかな道　はるかな空
ほほえみをうかべて

一番好きなのがラストの

この風を　この光を　この歌を
という部分

悲しみを秘めながら歩いていた青年が
清々しく青春から朱夏と旅立つ姿が
目に浮かぶようです
宮学の魅力は日本語の処理の巧さにもあります。
発声が美しく、聴いていて惚れ惚れします。

KoのKaぜを　KoのHiかりを　KoのUたを

ローマ字部分のような箇所が
非常に豊かで美しいです
変に表情をつけようとして、
歌詞が聞き取りづらくなった学校もありました

そんな宮学の演奏会。
次のブログで