Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -572ページ目

『朝のバス』―中学生の日常を描いた俵万智ワールド満載の課題曲

平成2年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
朝のバス
作詞:俵万智、作曲:飯沼信義

この楽曲、もっと評価されて
いいんじゃないかと思う課題曲なんですが、
ちょい難易度が高めだとも言われている課題曲なので、
仕方ないのかなはてなマーク
通学のときの朝のバスの光景を
見事に描写した楽曲で、
さすが俵万智だなと思います音譜



音譜朝の空気 今日はフレッシュ
とび乗るいつものバスはラッシュ

目と目が合ったそれだけの
出会いに始まる物語

八時発のバスは走る
緑の風のなか泳ぐように
八時発のバスは揺れる
このときめきは今のときめき


何気ない歌詞ですが、
すごくないですか!?
朝のバスの光景がまざまざと浮かんでくる、
それも思春期の中学生の
まだ青い感じのする光景が。
実はすごいです。
1番と2番の対比もさすが現代を代表する
詩人だなと感心させられます音譜

音譜八時発のバスは走る
水銀色のスニーカーのように
八時発のバスは揺れる
このきらめきは今のきらめき


いい表現ですねキラキラ
ちなみに、この課題曲、
リアルタイムでコンクールを
見ていたのですが、難易度が高かったのか、
1校を除いてはきちんと歌い上げられていなかった
印象があります叫び

その1校とは栃木県の宇都宮市立旭中学校ですひらめき電球
この中学校は、日本語が綺麗アップ
これは指導者の指導の賜物だと思うのですが、
中学生がここまで色気のある表現ができるだなんて。
課題曲JukeBoxで女声版を
聴いてもらうとわかるんですが、
差が歴然としてます。
この中学校は全国2連覇してます。
その前年までは伝説といってもいいほどの
八戸市立根城中学校が全国4連覇していました。
前年の課題曲「海の不思議」は
両校とも見事な演奏で、
ハイレベルなコンクールでしたラブラブ!
結局、この旭中は銀賞だったのですが。


指導者の御子貝保子先生は、
昭和53年度、昭和54年度にも
陽東中学校で全国2連覇してます金メダル金メダル
小中学校は指導者によって
どんな学校も全国レベルまでに
化ける素質はもってるんだろうなと思います。
わが母校も全国コンクールに出ていましたが、
指導者が変わってでなくなりました汗
それくらい指導者は重要だと思うんですね。

もうひとつ、旭中は自由曲でこの年、
昭和54年度の高等学校の部の課題曲だった
冬・風蓮湖」を歌ってるんですが、
当時としては審査員絶賛の出来でした合格
やはり発声といい、日本語の処理といい、
見事だったんですねグッド!
当時の音源をどうにかして
手に入れたいのですが、
絶版でなかなか手に入らないのが悲しいガーン


ありましたにひひ




NHK様、もっと当時の音源や映像を公開してください目
まあ、課題曲JukeBoxが公開されただけでも
大きな進歩といえますがアップ

今回はこのへんで。



(2009/12/11更新)

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『小さな協奏曲(コンチェルト)』―等身大の中学生の日常を、回るカセットにたとえた課題曲

ひらめき電球続編1続編2を書いています。(2010.3.16追記)

昭和63年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲A
小さな協奏曲(コンチェルト)
作詞:木坂涼、作曲:寺島尚彦




音譜カセットテープが 音をなくしても
まわっている
今日という日が いっしょに
巻かれていく
まぶたの裏の空が 晴れています
風が吹いています


先日昭和63年度のNコン中学校の部
のCDをゲットしたのですが、
この年の課題曲が『小さな協奏曲』ひらめき電球
金賞はおなじみの根城中学校ラブラブ!
圧巻の演奏ですアップ


審査員の講評も「金賞にふさわしい」と太鼓判キスマーク
中学校の部の4連覇の記録を保持してます!!
自由曲の『あいや節幻想曲』も素晴らしかったビックリマーク
去年の小学校の部の銀賞校の演奏も頑張ってましたが、
やはり根城中学校の演奏はずば抜けてすごい。

審査員からも、
「郷土の歌を見事に歌い上げ、
とかく難易度の高い曲を選ぶ風潮の中で
自由曲の選曲の大切さを考えさせられた」
と評された見事な演奏でした。

ここ大事ですひらめき電球
昨今のNコンは自由曲選曲が
問題視されています。
2年前の高等学校の部でも
指摘されていたそうで、
昨年は難曲志向が緩んだと思いますが、
今は小学校の部が心配ですガーン
高等学校の部を見てください、
合唱を楽しんでるのが伝わってくるのに、
小学校の部は必死さばかりが伝わってきて、
表情も作られた表情や硬い表情ばかり汗

特に昨年のコンクールは小学校の部に
危険性すら感じました叫び

―苦しそうに感じる無理な発声(授賞校全般にいえます)
-偏りのある自由曲選曲と、その学校にあっていない選曲
―課題曲軽視はてなマークと感じるような名演の不在


この3点です。

1点目は、たぶん大人びた発声を
させようとした結果なのでしょうが、
本当に聴いていて苦しくなりますしょぼん
高音部の抜けの悪さも気になります。

2点目は、授賞に有利とみられる楽曲に
各校がこぞって選曲した結果なのでしょうが、
その学校にあっていない選曲になってしまい、
イマイチな仕上がりになってしまった、
という感じです汗
過去に流行った自由曲や、
Nコンの過去の課題曲などからも
柔軟性のある選曲がなされても
いいんじゃないかと思いますひらめき電球
たとえその曲が難易度が低かったとしても、
その学校にあった名演をすれば、
きっと全国コンクールも夢じゃないと思いますアップ

3点目、課題曲「この☆(ほし)のゆくえ」
なんですけど、結局一番の名演はNHK東京児童合唱団
だったんじゃないか、と思うくらい。
いや、上手いんですよ、授賞校は確かに。
でも、私はNコン on the webに
授賞校の演奏として掲載したくないです。
「この☆のゆくえ」はこんな曲じゃない、
って言いたくなります、私が作者なら。
保護者がうるさくなって、
練習時間がとれなくなっているという
事情もあるかもしれませんが、
それならば自由曲の難易度を下げてでも、
課題曲に時間を割いてほしいです。
とにもかくにもいろいろ考えさせられた
昨年の小学校の部でした。

一生懸命に練習されている関係者の方など、
不快に思う方も思われるかもしれませんが、
正直な感想です。


あ、脱線しましたねあせる
で、本題のこの課題曲。
今は絶滅寸前のカセットテープの
回っている様を青春になぞらえた感じ
といったところでしょうか。
とても軽快かつ爽快な楽曲ですニコニコ

(1番)
音譜プールサイドの 黄色いタオル
すみっこの 君のイニシャル
水に映る影 影 ・・・
あの時の君の笑い声


(2番)
音譜グラウンドに散る 縞のユニフォーム
走っていく 君の背番号
夕陽にのびる影 影 ・・・
あの時の遠いホイッスル


中学時代の光景が浮かんできませんかはてなマーク

1番と2番の「影 影 ・・・」
の表現が変わっているのにも気づきましたかはてなマーク
おそらく、1番は夏真っ盛り、
2番は晩夏(初秋)なのしょう。
季節の移り変わりを表現しているんだと思います。

根城中学校の仕上がりは他校と一線を画し、
音符にふわっと歌声を添えるような、
そんな繊細な仕上がりでしたアップ

にしても、この課題曲は爽やかに心に響きますラブラブ
CD時代の今では描くことのできない情景、
アナログな感じが青い中学時代に
ピッタリだったのかも!?

音譜夜の風の中で
入れ替わってゆく夏と秋
入れ替わってゆく新しい日
入れ替わってゆく新しい私たち


この最後の部分、好きなんですよねラブラブ!
なんて素敵な表現なんだとキラキラ
季節は一日一日変わってゆき、
私たちも同じように変わっていってるんだよ、
というのがラストに畳み掛けるように
歌い上げられてるんですよね星
素敵ですラブラブ!

(2009/9/20更新)


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『風になりたい』―川崎洋さんの遺作となったさわやかな課題曲

平成17年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
風になりたい
作詞:川崎洋、作曲:寺嶋陸也

詩人の川崎さんとNコンといえば、
「海の不思議」や「家族」などもありますが、
この楽曲は高等学校の部の課題曲で
非常に爽やかな歌詞で癒されますニコニコ



音符風になりたい 風になって
渡り鳥を運び
潮騒の歌を
お花畑の香りを 深い森の息吹を
遠くへ届け 星々を磨きたい


難曲も見られる高等学校の部の
課題曲の中では平易で短めに
感じられる曲かと思います。
平易そうだからこそ難しい
というのもあるかもしれませんが。
でもこういう楽曲もNコンらしくて、
課題曲としてふさわしくも感じますひらめき電球

ちなみに、この曲は平成17年度の
課題曲だったんですが、
平成16年の10月21日に川崎さんが
お亡くなりになっており、
川崎さんの遺作でもあるそうです。

川崎さんの遺作にふさわしい、
わかりやすい日本語なんだけども、
ふと立ち止まって考えさせられるような
詞の世界ですよねアップ
今の高校生に必要なのは今年度のような
課題曲の世界ではなく、こういう世界なのかな、
っていう気がします。

川崎さん、ありがとう!!


(2009/9/20更新)


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