【番外編】学校紹介に見る各校の練習スタイル~Nコン2009 高等学校の部(2)
ちょっと忙しくて間が空いてしまいましたが、強豪校たちの練習方法の続きです![]()
松江北高等学校(島根県)
合唱部の練習は体操から始まる。
練習は毎日2時間、そのうち30分を対応に充てている。
部員の山崎さん(体操のおねえさん)が、よりよい発声を目指して新しい体操を次々と生み出している。
大幹を鍛える体操は、ゆっくり、顔は笑顔で、なるべく高く足を上げて行う。
体操といっても、なかなかユニークなものばかりで、かなりわきあいあいとした感じの練習風景でした。
ここの合唱、結構好きです。飛びぬけた感じではないですが、表現が心地よいです。
幕張総合高等学校(千葉県)
自由曲に気持ちをこめるために、歌の登場人物になりきって全身で演じる練習を行った。
登場人物の裏の顔とか、心境の変化が明確になった。
大げさなくらいに登場人物になりきると、見えてくるものってあるでしょうね。
演奏にもその努力の成果が見えたような気がします。
第三女子高等学校(宮城県)
明るく伸びやかな歌声を出すために、腹式呼吸の練習は先輩が後輩が指導する。
表情豊かに歌うため、顔の表情を次々に変える練習も代々受け継がれている。
課題曲のプチはじけた感じと、自由曲の伸びやかな歌声と艶のある表現が印象的でした。
こういった練習法から生まれた賜物なんですね、納得。
118名のマンモス合唱部ですが、来年以降、共学の仙台三桜高等学校となってどのような合唱部になるか楽しみですね。
西条高等学校(愛媛県)
近松門左衛門の言葉を歌にした自由曲への理解を深めるため、まずは歴史番組を見て学んだ。
基本の発声練習、そして生徒主導のパート練習ではお互いに感じたことを指摘しあう。
どの学校も"生徒主導"がキーワードのようですね。
人数が少ないといハンディがありましたが、それをあまり感じさせない合唱でした。
安積黎明高等学校(福島県)
インフルに負けず全員で舞台に立てるよう、全員マスク着用、抗菌作用があるという緑茶入りスプレーを撒く念の入れよう。
生徒たちが楽譜を綴じているファイルには先輩たちの応援メッセージが書き込まれている。
代々大切にしてきたのが、その年その年のメンバーの個性が奏でるハーモニーである"黎明トーン"。
金賞14回の強豪校ということだけあって、歌声の伝統も大事にしています。
表現方法は変わってきているように感じますが、安積黎明らしい歌声は変わらず受け継がれていますね。
緑茶スプレーは乾燥も防げそうです。
札幌旭丘高等学校(北海道)
詩の持つ意味を深く知るため、"歌詞の朗読"を行っている。
詩をしっかり読みこむことによって、詩の訴えている内容を理解して演奏の上でどう表現しているかより深く考えるためにやっている。
よりいっそう団結を高めるために、合唱部伝統のミサンガを3年生が1ヶ月かけて編み上げる。
部員88名の大所帯、しかも高校で初めて合唱部という部員がほとんどなんだとか。
詩の朗読は宮崎学園高等学校も行っていましたね。
私も小学校のときにやっていたような気がします。
ということで、Nコン2009出場校の練習方法でした。
やはり"生徒主導"で練習を行っているところが多かったですね。
個人的に印象的だったのが、松江北高等学校のオリジナル体操と、安積黎明の緑茶スプレーですかね。
松江北高の練習は楽しそうなので、ちょっと参加してみたい気がします![]()
【出場校情報】郡山第二中学校が世界デビュー!?3月放映予定NHKワールド「J-MELO」収録参加
NHK全国学校音楽コンクール中学校の部2年連続金賞の
福島県郡山市立郡山第二中学校が出演する模様です。
(ユーロさん、情報ありがとうございます。)
収録はすでに済んでいるようで、
出演者の武川アイさん(ゴダイゴのタケカワユキヒデさんの娘さんです)の
1月18日のブログ
でも告知されています。
収録当日は、一緒に歌われたそうです。
NHKワールドとは、世界向けのNHKの国際放送で、
「J-MELO」は基本的に全編英語の音楽番組です。
NHK総合や、BSでも放送されていますが、
放送休止になることもあるそうです。
(ちなみに、NHK総合・大阪の今週の放送時間は、土曜の深夜3:00~3:30です。)
3月放送予定ということで詳細な内容はわかりませんが、
郡山二中の高い合唱レベルを世界に発信してくれることでしょう。
詳細がわかれば、このブログでも紹介したいと思います。
どんな内容になるのか楽しみですね。
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『秋のピエロ』―いつもおどけたピエロが"真実の涙"を流すときとは?悲哀に満ちた男声合唱課題曲
昭和59年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲C
男声合唱組曲「月光とピエロ」から
秋のピエロ
作詞:堀口大學、作曲:清水脩
泣き笑いして 我がピエロ
秋じゃ 秋じゃ と歌ふなり
Oの形の口をして
秋じゃ 秋じゃ と歌ふなり
先日、男声合唱について取り上げました
が、再び男声合唱を。
昭和後期の選択制課題曲の初年度の男声向け課題曲です。
課題曲 Juke Boxでも東京都の城北高等学校の音源が試聴できます。
この課題曲の収録されている組曲は、
「月夜」、「秋のピエロ」、「ピエロ」、「ピエロの嘆き」、「月光とピエロとピエレットの唐草模様」
と5楽章からなります。
昭和23年の第1回全日本合唱コンクールの課題曲だったのだそうです。
あまり聴きなれていない合唱曲なので、
男声の哀愁漂う出だしにちょっとおろおろしました。
ピエロは、歌詞にもあるように白塗りした顔で、
常に泣いたり笑ったりしておどけてるイメージですよね。
月の様なる白粉(おしろい)の
顔が涙を流すなり
そんな感情を表に出さないはずのピエロが、
この歌の中のピエロは本当に涙してしまいます。
なぜピエロは涙しているのでしょう?
身すぎ世すぎの是非もなく
おどけたれどもわがピエロ
秋はしみじみ身に滲みて
真実涙を流すなり
※身すぎ世すぎ:生計を立てること、是非もなく:やむを得ない
ピエロのように普段はおどけた自分を演じ(本当にピエロを生業としているのかも?)、
それは生活のためにはやむを得ないことなのだけれども、
やはりやりきれずに真実の涙が出てしまうのだ、という歌なのだと思います。
イメージのピエロとは相反する姿が表現されていることで、
メロディーと相まっていっそう悲哀に満ちたものに感じますね。
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