Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -364ページ目

【Nコン自由曲】『Gloria』―Nコン3連覇中の郡山二中が披露したプーランク晩年の作品。

「ミサ ト長調」から
Gloria
作曲:F.プーランク


クリスマスということで、

昨年に引き続き宗教曲を。

昨日・今日とコダーイの「天使と羊飼い

の検索が結構多くて、クリスマスなんだな、

と思っていたのですが、

今日は今年のNコン中学校の部金賞校

郡山第二中学校の自由曲で、

F.プーランクの「Gloria」を。



目下3連覇中の同校ですが、

プーランクの楽曲を選曲することが多く、

全国初出場の平成19年度には、

「羊飼いがみたものは」

「今日はキリストが生まれた日」、

平成21年度は、「Salve Regina」、

平成22年度に今日紹介する

「Gloria」を選曲しています。



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Gloria in excélsis Deo

(高きところにおいては神に栄光あれ)
Et in terra pax homínibus bonae voluntátis.

(地においては御心にかなう人に平和あれ)
Laudámus te.

(我々は主を誉め)
Benedícimus te.

(主を称え)
Adorámus te.

(主を拝み)

Glorificámus te.

(主を崇める)
Grátias ágimus tibi propter magnam glóriam tuam,

(主の大いなる栄光ゆえ、我々は感謝し奉る)
Dómine Deus, Rex cæléstis, Deus Pater omnípotens.

(神なる主よ、天の王よ、全能の父なる神よ)
Dómine Fili unigénite, Jesu Christe.

(主なる高き御子、イエス・キリストよ)

Dómine Deus, Agnus Dei, Fílius Patris.

(神なる主よ、神の子羊よ、父の御子よ)

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ラテン語ですので、一部環境では

表示されていないかもしれません。

この作品は、プーランクの

最晩年期の作品なのだそうです。



男声パートの掛け声のような

神を称えるミサ文から始まります。

私の中では異色な感じに聴こえたのですが、

聴き進めていると、不思議と心地よいです。

厳かに曲は進行していますが、

歌唱力が圧倒的ですね。

思わず惹き込まれました。



こうやっていつの時代も

驚かせてくれるのは

実は中学生なのかもしれません。

子どもでもない、大人でもない、

柔軟性が高く、可能性を秘めた年代だから、

こういう演奏ができちゃうんでしょうかね。

前顧問の小針智意子先生がおっしゃっていた

「基礎・基本に忠実に練習を重ねてきただけ」

という言葉の集大成もここにあるのでしょう。



別にキリスト教でもなんでもないんですけど、

宗教曲とクリスマス、何となくいいですね。





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全米大ヒットの合唱部が舞台のドラマ「glee/グリー 踊る♪合唱部!?」

昨日レンタル店に寄って
気になった海外ドラマが。
1月にレンタル開始される
「glee/グリー 踊る♪合唱部!?」。


このドラマ、人種も文化も価値観も
異なる高校生たちが、
“音楽が好き”という気持ちで
グリー(合唱部)に集まり、
音楽を通して自分らしさや、
かけがえのない仲間を
見つけていくという
感動の青春物語なんだとか。


ちなみに今年のゴールデン・グローブ賞の
作品賞、最優秀女優賞、最優秀男優賞、
最優秀助演女優賞、最優秀助演男優賞の
主要5部門にノミネートされ、
作品賞を受賞しました。
エミー賞では20部門にノミネート。
日本語吹き替え版の声優では、
水樹奈々ほか豪華声優陣が
務めるのだそうです。


著名人にもファンが多くて、
ジェニファー・ロペスが
熱烈な出演依頼をかけたり、
ポール・マッカートニーや
コールドプレイ等の大物が
「曲を使ってほしい」
と依頼をしたとも言われてるのだとか。


日本の合唱部やNコンにも
熱い物語がありますからね、
日本版gleeも期待したいところです。



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【Nコン自由曲】『自分の感受性くらい』―上手くいかないことを誰かのせいにしていませんか?

混声四部合唱とピアノのために
自分の感受性くらい
詩:茨木のり子、作曲:松下耕


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ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて


気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
------



この楽曲ですが、松下耕さんの
公式サイト
によると、
Nコンでの島根大附中の演奏が
一般初演だったようです。(たぶん)
ブロックの時点でこの楽曲の衝撃は強く、
全国でもいい線をいくのでは、
と予想しておりました。



「ぱさぱさぱさ…ぱさり」
という擬音から始まってます。
不思議な音ですけど、
心が乾いてぱさぱさになった様が
表現されているようです。
絶叫に近いこの擬音から、
痛烈な自己批判とともに
この詩は進行します。


------
ぱさぱさに乾いてゆく心→人のせいにはするな
気難しくなってきた→友人のせいにはするな
苛立ち→近親のせいにはするな
初心消えかかる→暮しのせいにはするな
------


上手くいかないことを
人は他人のせいにしがちですよね。
不況の世の中、耳が痛いですね。
他人のせいにしがちなことに対して、
水やりを怠ったせいではないか?
しなやかさを失ったのはどっちなのか?…
と、上手くいかないことの
原因も指摘しています。
私もよく人のせいやら
物事のせいにしてしまうので、
耳が痛いです。
もう逃げられませんね(笑)



終盤では上手くいかないことを
全部ひっくるめて、
「駄目なことの一切」を、
時代のせいにはするな、と言い、
人間の尊厳をも放棄してしまう
愚かな行為である、と切り捨てます。



クライマックスでは、


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自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
------


と、歌われていますが、
どういうことなんでしょう。
タイトルにもある
「自分の感受性くらい」
という大事なキーワードも
登場しています。
自分に不都合な現実を
他人や時代のせいにしてしまうといった
自己の尊厳を貶める行為をやめ、
自分の感じ取っていることは
自分の中で処理しなさい、
という教訓のように感じました。
「自分の感受性くらい」の
「くらい」というのがさらに
語気を強めていますね。



それにしても「ばかものよ」
というフレーズは刺さります。

あ痛たた・・・
同時に凛とした詩人の強さも感じます。
島根大附中もばっちりキメてくれました。
何度も聴いている今年の一曲です。




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