Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -26ページ目

【Nコン2019】全国コンクールの司会・ゲスト・コーナー、出場校の自由曲が公開されました

全国コンクールまで約1週間となりました。
令和になって初のコンクールです。
脱線してちょっと平成元年頃のNコンがどんなだったか振り返ると…
  1. 課題曲は新作(A)と旧作(B)の選択制
  2. 全国コンクールは録画審査
  3. 自由曲の制限時間は、小学校が3分30秒、中学校が4分、高校が4分30秒
  4. 審査員は11人(現在は7人)で、NHK職員の審査員枠もあった
  5. 全国コンクールの演奏順はNHKによる抽選
  6. 伴奏者は学校関係者のみ
  7. シード枠がなかった(各地方1校の計9校)
  8. 審査投票結果は出場校にも完全非公開
  9. 審査方式は点数換算方式(現在は新増沢方式)
  10. 全国コンクール出場で銅賞以上に入賞、銀賞が2校、金賞はほぼ同点であれば複数も可能

思いつくだけでこれくらいでしょうか。
もっと細かな違いがありますが、このくらいで。
随分様変わりしましたよね。

で、本題です。
全国コンクールの情報が公開されました。
ニッチェの2人のリポート好きだったんですけど、今年は出ないんですね。残念。
あの懐に入り込むようなリポート、スピードワゴンの2人にもお願いしたいところ。

そして、演奏順を見て驚きなのが、昨年の金賞校がすべてトップバッター
偶然にしてはすごいですね。

10月12日(土) Eテレ 午後 0:30~午後 3:50 (生放送)桜井日奈子(俳優)スピードワゴン(井戸田潤、小沢一敬)吉田真人アナウンサー指揮:大門康彦 ピアノ:浅井道子 パーカッション:小林洋二郎

Nコン2019高等学校の部


1. 東北ブロック代表 福島県立郡山高等学校(福島)
「帰郷」(谷川 俊太郎/三宅 悠太)

2. 近畿ブロック代表 武庫川女子大学附属高等学校(兵庫)
女声合唱とピアノのための「不可思議のポルトレ - 与謝野晶子の四つの詩 - 」から
「歌はどうして作る」(与謝野 晶子/信長 貴富)

3. 中国ブロック代表 岡山県立岡山城東高等学校(岡山)
「FAIRE IS THE HEAVEN」(E.スペンサー/W.H.ハリス)

4. 四国ブロック代表 香川県立坂出高等学校(香川)
「女声合唱とピアノのための組曲「野の花の色」から
「花あらし」(鳥潟 朋美/秋 透)

5. 関東甲信越ブロック代表 桐光学園高等学校(神奈川)
無伴奏混声合唱組曲「雨よ降れ」から
「雨よ降れ」(谷川 俊太郎/三宅 悠太)

6. 北海道ブロック代表 札幌第一高等学校(道央地区)
「立ちつくす」―混声合唱とピアノのための―(長田 弘/三宅 悠太)

7. 東北ブロック代表 福島県立会津高等学校(福島)
混声合唱とピアノのための「遠きものへ-」から
「Vocalise I/朝の浜辺で」(長田 弘 ※2曲目のみ/三宅 悠太)

8. 東海北陸ブロック代表 桜花学園高等学校(愛知)
女声合唱のための「ガルシア・ロルカの詩による組曲」から
「馬にのって/叫び声/月がのぼれば」(F.G.ロルカ/E.ラウタヴァーラ)

9. 九州・沖縄ブロック代表 宮崎学園高等学校(宮崎)
安水稔和の詩による「祈りのうた」から
「風のうた」(安水 稔和/三宅 悠太)

10. 関東甲信越ブロック代表 大妻中野高等学校(東京)
女声合唱とピアノのための組曲「空をかついで」から
「鮎」(石垣 りん/三宅 悠太)

11. 関東甲信越ブロック代表 豊島岡女子学園高等学校(東京)
「七月堂の兎たち」(水野 るり子/横山 潤子)


10月13日(日) Eテレ 午後 2:00~午後 5:00 (生放送)住田萌乃(俳優・タレント)角野栄子(児童文学作家)スピードワゴン(井戸田潤、小沢一敬)吉田真人アナウンサー指揮:加藤昌則 ピアノ:石野真穂 パーカッション:小林洋二郎

Nコン2019小学校の部


1. 関東甲信越ブロック代表 日野市立七生緑小学校(東京)
「ベーグルと坂道」(覚 和歌子/横山 潤子)

2. 東甲信越ブロック代表 港区立白金小学校(東京)
「まいごのひかり」(工藤 直子/三宅 悠太)

3. 近畿ブロック代表 神戸市立なぎさ小学校(兵庫)
「ゆめのふうせん屋さん」(肥田 美代子/横山 潤子)

4. 東海北陸ブロック代表 砺波市立出町小学校(富山)
「花」(村野 四郎/加藤 昌則)

5. 関東甲信越ブロック代表 佐久市立野沢小学校(長野)
同声合唱曲集「生きてる地球」から
「生きてる地球」(金澤 智恵子/大田 桜子)

6. 東北ブロック代表 岩手大学教育学部附属小学校(岩手)
「にじのうた」(工藤 直子/三宅 悠太)

7. 北海道ブロック代表 中標津町立中標津小学校(釧根地区)
少年少女のための合唱組曲「1000年の船」から
「明日が呼んでいる」(里乃塚 玲央/吉田 峰明)

8. 四国ブロック代表 西条市立壬生川小学校(愛媛)
同声合唱組曲「地球が輝くために」から
「恐竜が来たぞ!」(金澤 智恵子/大田 桜子)

9. 九州・沖縄ブロック代表 山鹿市立山鹿小学校(熊本)
「いまの「いま」」(工藤 直子/三宅 悠太)

10. 中国ブロック代表 下関市立勝山小学校(山口)
「三味線師匠のひとりごと」(北 彰介/小倉 尚継)

11. 九州・沖縄ブロック代表 那覇市立石嶺小学校(沖縄)
同声合唱曲集「生きてる地球」から
「生きてる地球」(金澤 智恵子/大田 桜子)


10月14日(月・祝) Eテレ 午後 2:00~午後 5:00 (生放送)加藤 諒(俳優)SHISHAMOスピードワゴン(井戸田潤、小沢一敬)赤木野々花アナウンサー指揮:松下 耕 ピアノ:斎木ユリ パーカッション:小林洋二郎

Nコン2019中学校の部


1. 関東甲信越ブロック代表 豊島岡女子学園中学校(東京)
「つばさ」(谷川 俊太郎/相澤 直人)

2. 東北ブロック代表 青森市立沖館中学校(青森)
「Ave, Regina coelorum(幸あれ天の女王)」(S.シュトローバッハ)

3. 東北ブロック代表 郡山市立郡山第五中学校(福島)
「混声合唱組曲「嫁ぐ娘に」から
「かどで」(高田 敏子/三善 晃)

4. 近畿ブロック代表 大阪市立文の里中学校(大阪)
女声合唱とピアノのための「不可思議のポルトレ - 与謝野晶子の四つの詩 - 」から
「明日」(与謝野 晶子/信長 貴富)

5. 東海北陸ブロック代表 富山大学人間発達科学部附属中学校(富山)
混声3部合唱とピアノのための組曲「クレーの絵本 第1集」から
「あやつり人形劇場 1923」(谷川 俊太郎/三善 晃)
幻想喜歌劇「船乗り」から
「格闘の場面 1923」(谷川 俊太郎/三善 晃)

6. 関東甲信越ブロック代表 品川区立鈴ケ森中学校(東京)
合唱組曲「五つの童画」から
「どんぐりのコマ」 (高田 敏子/三善 晃)

7. 中国ブロック代表 出雲市立第三中学校(島根)
混声合唱とピアノのための「たましいのスケジュール」から
「影絵」(覚 和歌子/横山 潤子)

8. 北海道ブロック代表 中標津町立広陵中学校(釧根地区)
女声合唱曲集「笑いのコーラス」から
「贈り物」

9. 四国ブロック代表 綾川町立綾南中学校/高松市立国分寺中学校(香川)
「アカペラによる二つの熊本県民謡」から
「五木の子守唄/おてもやん」(若松 正司[編曲])

10. 九州・沖縄ブロック代表 熊本市立帯山中学校(熊本)
無伴奏同声合唱のための「梟月図」から
「人魚」 (宗 左近/鈴木 輝昭)

11. 関東甲信越ブロック代表 清泉女学院中学校(神奈川)
「春」(新川 和江/信長 貴富)

高等学校の部小学校の部中学校の部
岩崎太整(作曲家)大熊崇子(作曲家)加藤昌則(作曲家)
横山潤子(作曲家)鈴木憲夫(作曲家)木下牧子(作曲家)
清水敬一(指揮者)掛江みどり(指揮者)辻秀幸(指揮者)
金田典子(指揮者)武田雅博(指揮者)名島啓太(指揮者)
雨森文也(指揮者)望月哲也(声楽家)高橋啓三(声楽家)
多田羅迪夫(声楽家)志民一成
(文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官)
臼井学
(文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官)
髙橋基之
(全日本音楽教育研究会高等学校部会長)
早川修一
(全日本音楽教育研究会小学校部会長)
荒川徳子
(全日本音楽教育研究会中学校部会長)





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【Nコン2019】全国コンクールの課題曲の演奏に期待したいこと

全国コンクールまであと10日あまりとなりました。
今年の全国コンクールについて期待したいことを、課題曲の演奏を中心に書いてみたいと思います。

Nコンまであと10日

小学校の部の課題の一つだと思うのがこの点。
審査員の講評でも指摘されるようになりましたが、なぜ指摘されないのか不思議に思っていました。

とはいえ「自然」とは難しいものですし、そこまでに至るご指導が大変なことも、私も小学生の頃全国大会に出ていた学校で毎日のように合唱していたからわかります。
失礼なのかもしれませんが、正直に。

一番気になるのは統一された表情や口型
昭和の審査員の先生方は名指ししてまでもやめるべきだと指摘していたのに、最近は声を統一するのだから当然、という流れからなのでしょうが、それが音楽や発声にも影響を与えている気がします。

音楽がシステマティックに見えてしまうのは小学校の部では特に避けて欲しいと願うのは私だけでしょうか。
Nコンを再び見るようになったこの10数年、未だに気になるところです。

また去年の座談会で指摘されていた
「表現の効果として地声を使った学校を評価されたり、“もっとはっちゃけた方がいい”というアドバイス」
は、今年の課題曲で良いアクセントになりそうな気がします。


地区やブロックのニュース音源を聴く限り、
やはり重さを感じるものが多い気がします。
ステップで例えるならば、つま先で軽やかにステップするイメージなのに、かかとまで踏んでる印象の演奏というか。

極端に文字で表すと、
「縦っむすっびにっ」
くらい軽快でも良いと思うのに
「縦ぇむすぅびにぃ」
と1語1語をハッキリ発語するためなのか、母音が深すぎるんでしょうか。

軽快さを実現するためには、指揮者の先生や伴奏もかなり重要で、過去の先生の中にはポケットにウォークマンを忍ばせて、ポップスのリズムを習得しようとした先生もいたとか。
過去の審査員の先生の中には軽快な課題曲で、「先生が足を引っ張っていた」と指摘した方も。

また曲全体のイメージとして私は、文化部の女子が教室の窓から、サッカー部の不器用な男子を見ているイメージですが、それくらい爽やかさを感じる演奏が聴けたら嬉しいです。


今年の一番の目玉は高等学校の部なんじゃないか、と思うくらい、高校生たちが輝いてますね。
高校生たちの想像以上のRapパートの創意工夫に脱帽です。
新しいコンクールの方向性の一つを示せたと思います。
昭和49年の「ともしびを高くかかげて」も当時はかなりのチャレンジだったようですが、それに匹敵する転換点になったかも。

このRapパート、華やかさに目が行きがちですが、その学校の普段の音楽活動が見えてくるような気がします。

日頃からミュージカル等もやっていますという学校はさすが音楽的幅の広さを感じるノリや演出を感じますし、合唱は素晴らしいのにRapパートが乗り切れてないのを見ると、実はこの学校は音楽的な引き出しは少ないんだな、とも。

にしてもNコン公式ツイッターで紹介されていた全国のブロックコンクールのRapコレクション、私が想定していた以上のRapばかり。

東海北陸の高校がよりRapな声とメロディにしてしたのが一番の驚き。
その手があったか!という感じです。

東北の高校はも使ってましたね。
これもその手があったか!と謎の敗北感😁

関東甲信越ブロック

九州・沖縄ブロック

四国ブロック

北海道ブロック

中国ブロック

近畿ブロック

本当に「自由」を自由に楽しんでますね。
全国コンクールも楽しみです。

そして近畿ブロックを生で聴いて気になったのが終盤。
畳み掛けるような終わり方ではなく、朗々と歌い上げて欲しいです。
この終盤の部分、感動を呼び起こす部分だと思いますし、最近は端正な演奏の学校に有利な課題曲が続いてましたが、熱量がウリの学校は、今年はここが攻めどころだと思います。



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【Nコン2019】自由創作が楽しかった!近畿ブロックコンクール高等学校の部

今年の目玉ともいえる
高等学校の部のRap課題曲
過去にスキャットの課題曲はあったものの
ここまで自由創作な課題曲は初だと思います。

どうしても生で見たくて、
今年も行ってきました、高等学校の部。
本当はお気に入りの課題曲になった
中学校の部も見たかったのですが、
抽選なので高等学校の部のみ。

Nコン2019近畿

で、どうだったかというと…
予想していた以上にRapしてました。
どこの学校もほぼかぶることなく、
各校それぞれのRapやってました。
全員でラッパー風になってる学校もあれば。
ソリが小芝居する感じの学校も。
笑い声が女子校の教室かと思うような学校も。
Rapの部分を地声にしてる学校もほとんどで、
合唱部分とのギャップが楽しかったです。

ただ、肝心の合唱部分が残念な学校も多かった気が。
指揮者や伴奏、合唱が噛み合ってないというか、
金賞の武庫川女子もそうですが、
課題曲は制限時間がないはずのに、
制限時間を気にしているかのように
全体的に走りすぎてた気がしました。

特に終盤はもっと凱旋歌のように
朗々とじっくり聴かせてほしかったのに、
畳み掛けるように終わる学校が多く残念。
今年は課題曲ではっきり実力の差が出ました。

とはいえ、今年の自由創作の試み、良かったです。
Nコンのカラーがまたはっきりしました。
実力が拮抗してる中高の合唱界、
生徒たちの自由創作で音楽力を計るのは良いと思います。
そのためには楽曲の良さが伴わなければなりませんが。


あと、気になったのが小学校の部。
観覧したわけではないですが、
1校目~3校目の自由曲が同一だったんですね。
演奏順は偶然とはいえ選曲の偏り、気になりますね。
良い曲はいっぱい眠ってると思うのですが。


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