Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -135ページ目

Nコン80回の歴史の中でも異色な山形東高校による仏教讃歌の優勝曲「大屋根」(清水脩)

最近よく聴いている楽曲を。
阿部昌司先生死去の記事で
チラッと紹介していた1曲。
阿部昌司先生が率いた
山形東高校男声合唱団
昭和36年の優勝曲「大屋根」(清水脩)。
男声合唱組曲「廟堂頌」の1曲で、
京都の大谷大学合唱団の委嘱作品とのこと。





ほのぐらき ひかりはよどみ
みあかしの かげも寂けく
くゆる香も こころにふかし

(詩:長田恒雄)


大谷大学は仏教系の大学で、
この曲は「仏教讃歌」と言われます。
明治期にキリスト教の賛美歌に刺激され、
歌による布教伝道が始まったのだそうです。


私が調べる限りでは、
Nコンの歴史の中でも
仏教讃歌が優勝曲なのは
この年だけのようです。
(違ってたらすみません。。。)

当時の制限時間が3分のため、
2分20秒程度の短い演奏ですが、
高校生の男子が作り出したとは思えない
涙が出てきそうな程のこの品格ある音楽は
何度聴いても痺れます。


次の2曲も本当に素晴らしい音楽の財産です。
昭和41年の「朝」も仏教讃歌です。


昭和37年の全国2位の「最上川舟歌」(清水脩)


昭和41年全国2位の「朝」(清水脩)




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【Nコン2013】第80回NHK全国学校音楽コンクールの感想と審査講評~より感動を、より多彩に

まだ今年の感想を書いてませんでしたが、
12月号の「教育音楽」に講評が掲載されたので、
その一部要約とともに感想を。

誌面には各校ごとの審査講評が掲載されています。
要約もニュアンスが異なるかもしれません。
ぜひ誌面をご覧ください。


教育音楽 小学版 2013年 12月号
教育音楽 中学・高校版 2013年 12月号



◎七生緑小の初の金賞。
昨年のアカペラの自由曲も見事で、
今年は満を持しての金賞と感じた。
◎トップバッターの金賞は
平成15年の大岡山小以来の快挙。
歴代でも数える程度しかない。
◎歯切れのよい軽快な歌声は
ここ数年の金賞校の中では
個人的に一番の好みなので嬉しい。
◎2年連続4校が同一曲という現象は、
やや首を傾げたくなった。


◎各々の学校に個性があり、
特に自由曲に現れた。
これが課題曲にも現れれば…
◎自由曲の研究の深さを
課題曲にも注がれたい。
◎各校に合う選曲であったが、
さらに広い範囲から選ばれると
特長や個性が生かされなおよい。
◎賞を決める音楽の戦いであっても、
心に届く演奏を常に目指すこと。


◎発音がはっきりしていて歌詞がよく伝わる。
◎課・自ともによく曲の研究がされている。
◎言葉の一つ一つから来る表現が
音楽にも表れているのが印象深い。
◎緩急どちらでも常に前進する
エネルギーがあふれる演奏だった。


■所感
やはり選曲の幅については、
審査員からも指摘が出ましたね。
学校に合った選曲であっても、
その学校の個性をさらに発揮するには
もっと広い範囲から選ぶんだ方が良い、
という指摘のようです。
これは同感です。
金賞校の自由曲「樹形図」は新曲ですが、
これはブロックの時から気に入って、
何度も聴いていた楽曲でした。
来年以降流行りそうな感じがしますが、
歌える場はコンクールだけではないので、
広い範囲からの選曲を期待したいです。



◎豊島岡女子中の初の金賞。
◎久々の日本の合唱曲の金賞。
外国語曲・難曲でないと優勝できない、
という風潮を打ち破ってくれ、
よい方向性を示してくれたと思う。
◎金賞校は課題曲・自由曲ともに
他校より共感・感動があったと思う。
私も一番気に入った。
◎郡山の2校が同時入賞は快挙。
ただ、両校とも課・自で2曲連続
ミサ曲を聴いている感じだった。
(良し悪しではなく)
◎4年連続優勝経験のある郡山二中は
欲を言えばそろそろ選曲面で
別の魅力も見てみたい。


「技術の極みから感動へ」
◎「楽譜をどれだけ深く読み込むか」が重要。
テンポ・表情・ディナミーク等の指示を
しっかり見極めた演奏が感動につながる。
ポップスという言葉に振り回されない勇気も必要。
◎自由曲は選曲が命。
「この曲なら自団の長所を聴き手に届けられる」
くらいの信念が必要。
◎難曲の超絶技巧を伴うアプローチは
大変に価値のある尊いことではあるが、
中学生にとってより大切なのは、
「自ら音楽に感動する体験、
それぞれに声を載せて伝える喜び、
それらが直接彼らの中で生きる力となる」
これに尽きる。


◎第一声からの美声に魅了された。
◎各人が自主的にのびのびと歌っていながら、
「全体を調和させる耳」が働いていることが伝わる。
◎課・自ともに言葉の扱いやフレーズ進行が自然で、
艶のある響きとシンクロした演奏は芸術への志向を感じる。
◎ソプラノのわずかな不揃いにご留意を。


■所感
昨今の難曲志向の在り方に注文がつきました。
これは賛否があると思いますが、
この考えが正解というわけではなく、
そういう考えの審査員が多い、と
捉えるのが良いと思います。
ただ、個人的にはこの講評に賛成です。
また、久しぶりの日本語曲の優勝は、
偏りがちだった昨今の同部門の選曲に
良い方向を示してくれるのを期待します。



◎幕張総合高校の2年連続の金賞。
連続優勝は安積黎明高校の8連覇以来。
◎男声の登場は心から歓迎したい。
これだけコンクールの雰囲気を変えるとは驚き。
爽やかな好演に感謝したい。
◎選曲を見ているだけで楽しめるのは、
コンクールでなくても楽しい。
来年以降も新旧織り交ぜた
幅広い、多彩な選曲を期待したい。
◎高等学校の部は団体ごとの
突出した個性も見えてくる部門なので、
賞を決めてしまうのが惜しく感じる。
特に今年はそう感じた。


「多義性への森へ」
◎課題曲の性格がさまざまな読み取りを
積極的に許すものであったのは
贈り物であり、ある意味厳しさであった。
◎表現が一つの意味に固執してしまいがちだが、
コンクールであっても芸術表現は意味の多層性、
多義性へ自ら踏み込まなければならない。
◎芸術表現がより人間としてあるべき姿へ
向かうための場であって欲しい。


◎課題曲は細部まで詰めてあり、
それが全体と呼応しているのが素晴らしい。
自由曲は感情が音楽の運動に投影され、
名曲の姿がしっかりと現れていた。
◎みずみずしい仕上がりで、感動を呼んだ。
◎高い表現力での金賞獲得。


個人的に好きな団体なので、
宮崎学園高等学校の講評も。
最後の一文はかなり同感です。
今年もしびれました。
何度も繰り返し聴いてます。

◎同じ課題曲でもこの合唱団からは
歌心とそれに載せた気持ちが色濃く飛び痺れる。
◎自由曲も深い表現で、
聴き手の心を鷲づかみにするよう。
◎細部をさらに精密に仕上げることは
可能かもしれないが、それにこだわりすぎず、
生きた音楽をすることは貴い。


■所感
高校生のコンクールともなると、
いかに団体のカラーを出すかが
賞の色にも影響することを痛感します。
特に近年は実力が拮抗しているので、
選曲を含め、団体の特色が大事だと思います。
それにしても今年のコンクールは
新旧多彩な選曲に男声の登場、
一番楽しめた部門でした。



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コンクールでよく歌われる宗教曲の「ミサ曲」はどんな楽曲なのか?

コンクールでよく歌われるミサ曲。
なんとなく聴いていたので、
少し自分なりにまとめました。
ラテン系言語を専攻してたことがあるので、
ラテン語はなんとなく理解できます。
素人まとめなので、間違いがあるかも?


余談ですが昨今、中学生がよく
外国語の曲を歌っていますが、
理解して歌ってるのかな?
ツイッターとか見ていると、
外国語曲を英語の曲でないのに
「こないだ英語の曲歌ったよ」
とつぶやいているのを散見するので、
複雑な気分になることがあります。
せめてどこの国の言語を歌っているか、
知っていてほしいと思います。


「ミサ」とは「イエス・キリストの死と復活を記念し、
その復活の恵みに与る、喜びに満ちた感謝の祭儀」
のことで、カトリック教会のミサの通常文から
「Kyrie」「Gloria」「Credo」「Sanctus」
「Agnus Dei」の5曲一組で作曲したものです。
※「Kyrie」はギリシア語、他はラテン語。
※ラテン語は日常ではほとんど使われない言語。


Kyrieキリエ:主よ(ギリシア語のラテン語読み)
※ギリシア語の「kryios:主」を呼びかけの形にしたもの。

Gloriaグローリア:栄光(ラテン語)
※英語のGlory(栄光)の語源とも言われる。

Credoクレド:信じる(ラテン語)

Sanctusサンクトゥス:聖なる(ラテン語)
※英語のSanctuary(神聖な場所)の語源とも言われる。

Agnus Deiアニュース デイ:神の子羊(ラテン語)
※イエス・キリストを指す。
※Deus:神/Deo:神に・神によって/Dei:神の


ミサ曲のうち、「Credo」を
含まないもののことです。



すべて以下のような通常文からなります。
ここでは「Kyrie」と「Gloria」のみ取り上げます。

Kyrieキリエ※ギリシア語のラテン語読み
Kyrie eleison.
(主よ、憐みたまえ。)
Christe eleison.
(キリストよ、憐みたまえ。)
Kyrie eleison.
(主よ、憐みたまえ。)



Gloriaグローリア※ラテン語
Gloria in excelsis Deo. Et in terra pax hominibus bonae voluntatis.
(高きところで神の栄光を。そして、地に平和が、善意の人々に。)
Laudamus te. Benedicimus te. Adoramus te. Glorificamus te.
(我は主を讃える。主を祝福する。主を崇拝する。主を崇める。)
Gratias agimus tibi propter magnam gloriam tuam.
(我々は主の大いなる栄光のもとに感謝する。)
Domine deus, rex caelestis, deus pater omnipotens.
(主なる神よ、天上の王よ、全能の父なる神よ。)
Domine fili unigenite, Jesu Christe.
(主なるひとり子であるイエス・キリスト。)
Domine deus, agnus dei, filius patris.
(主なる神よ、神の子羊よ、父の御子よ。)
Qui tollis peccata mundi, miserere nobis.
(この世の罪を取り除きたまうもの、我らを憐れみたまえ。)
Qui tollis peccata mundi, suscipe deprecationem nostram.
(この世の罪を取り除きたまうもの、我らの願いを聞き入れたまえ。)
Qui sedes ad dexteram patris, miserere nobis.
(父の右に座したまうもの、我らを憐れみたまえ。)
Quoniam tu solus sanctus, Tu solus dominus.
(なぜならあなたこそが聖なるものであり、あなたこそが主だからである。)
Tu solus altissimus, Jesu Christe.
(あなたこそが崇高なるもの、イエス・キリスト。)
Cum Sancto spiritu, in gloria dei patris, Amen.
(聖霊とともに、父なる神の栄光のもとに、アーメン。)




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