夜明け前。 -298ページ目

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猫が僕を、待っていた部屋。

誰も待っていないよりは、幸せだなって想う。

猫だって、きっと僕が帰って来なければ、寂しかったはずだから。

僕らは、寄り添って10月って月を話しながら眠るんだ。

互いの温もりを、味わいながら、静かにゆっくりと。




ねぇ、君は今どんな夜を、過ごしているんだい。

僕を、求めてはくれないのかい。








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少しだけ、聴いてくれないかな。僕の話を。

君に、話したいんだ。僕の事。








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いつだったか、君は言ってたっけ。

僕を、君だけのものにしたい。って。

もう、君だけのものになってるじゃないか。って、笑ったっけ。

だけど、そうじゃない。もっともっと、って君は言った。

これ以上、何を望むんだろう。と、僕は正直戸惑ってしまったけれど、

あの頃の君の気持ちが、今になって解る。まさに、今、僕がそうだから。