夜明け前。 -201ページ目

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僕の想いが、雨と一緒に消えてしまわぬように。





アイスコーヒーと、ストロー。そろそろだね、梅雨が始まると想うんだ。氷をかき混ぜるあのからんと乾いた音と、しなやかな君の指。そしてストローを咥える君の唇に、僕はドキっとする季節。季節限定って、このことじゃないかなって、想ったりもするんだよ。君と過ごした夏の想い出。

僕もつられてアイスコーヒーを飲む。君と一緒に。氷をくるくる指で遊んだりしながら。





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すっかり梅雨の季節で、優しい雨の匂いと、暖かい雨の音に僕は包まれています。

そういや僕は、週末から、今朝まで、一緒だったんだ。愛しい人と、一緒の時間を過ごしてたっけ。だけど、なんだかもう随分会っていないような気分になるのは、雨のせいかな。なんて想いながら、今ぼんやり雨の音を聴きながらじゃがいもなんかをことことと煮ているんだ。まるで自分の気持ちも一緒にそこに入れてしまったように、いつまでも、いつまでも煮込んでしまおうか、想ったりもする。ことこと、ぐつぐつ。じゃがいもと、たまねぎと、挽肉と君への想い。いつか、君に食べて欲しいなって想う僕の肉じゃが。きっと、今よりも僕の事を好きになるに、きまってる。



















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眼が覚めた瞬間、君の事を想った朝がどれだけあったか考えたら、君と一緒に迎えない朝の数だけ、

あったんだ。眠りにつく瞬間よりも、眼が覚めた瞬間、君を想い出す。今日、君に会えたら良いな。って、そう想いながら僕は髭を剃ったり洋服を選んだりしています。いつだって、戦闘態勢な僕。毎日デートが出来るなら、したいね。って言った事があったっけ。だけど、僕らは食事だけ、なんて物足りなくて朝まで一緒に居たくなってしまうから、毎日だったら大変だよねって笑った夜を想い出す。



僕の生活に、君が入ってこないように、君の生活にも、僕は入らない。



そんなに愛しくて毎日毎日一緒に居たいのならば、結婚しちゃえば良いのに。って誰かが言った。

だけど、結婚と、恋愛は、違うんだって、言葉を僕は言わずに、笑って受け流した。いつまでも続く、恋愛なんて、ないかもしれないけれど、終わりがあるから、素敵な恋もある。そんな事を想った、火曜日の朝。