NAVI旅 vol.6 ③ ~法隆寺~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

わたくしNAVI彦が、
神社をご案内する
『NAVI旅』第6弾
つづきです。

日本で最初に
世界遺産に登録された
法隆寺(ほうりゅうじ)へ
行きました。



現存する
世界最古の
木造建築物群だそうです。

聖徳太子(しょうとくたいし)を
宗祖とする
聖徳宗(しょうとくしゅう)
の総本山だといいます。



約20万平方メートルにおよぶ
ひろい境内は、

東院伽藍(とういんがらん)と
西院伽藍(さいいんがらん)に
わかれており

かつては
東院伽藍の地に、

聖徳太子が暮らした
斑鳩宮(いかるがみや)が
あったといいます。

 



西暦600年ごろ、
飛鳥(あすか)から
斑鳩宮に遷ったとき、

父である、第31代・
用明(ようめい)天皇を
弔うために建てたのが
斑鳩寺(いかるがでら)で、

これが現在の
西院伽藍にあたるといいます。

法隆寺とは、
東院と西院を
あわせた名称のようですね。



聖徳太子といえば、
飛鳥時代の摂政で、

日本初の女帝、第33代・
推古(すいこ)天皇に
仕えたかたです。



天皇家の
血をひくものの、

父母は
蘇我(そが)氏の

娘から生まれた
異母兄弟だったといいます。

当時は

蘇我氏のちからが強く、

 

聖徳太子は、
蘇我馬子(そがのうまこ)とともに
政治を執ったといいます。

とはいえ、
蘇我氏の祖である
武内宿祢(たけうちのすくね)も

もとをたどれば
天皇家ですから、
遠縁には違いありません。

 



系図をみれば、

それだけで
ドラマのようです。

蘇我馬子とともに、
仏教をひろめ、

神道派の
物部氏を滅ぼしたのは、

『四天王寺と聖徳太子』
書きましたが、



遣隋使などを派遣して、
海外の文化や知識を
ひろく取り入れると、

冠位十二階や
十七条憲法を定めて、

国政に
尽力したようです。

 

とくに冠位制は、

優秀な人材(個人)に

地位を与えることで、

 

姓を世襲して

権威としていた

豪族(集団)の力をおさえ、

 

能力による

上下関係を築いて

人材雇用の道を

拓いたといいます。



大化の改新に先駆けた
足場固めでしょうか。

諸外国の情勢不安によって、
日本も変わらねば
ならなかったのでしょう。



ぼくも本名が
「たいし」ということもあって

 

聖徳太子さまは

むかしから気になっていますし、

このブログ
サブタイトルである
「つつがなき」も

遣隋使として送られた
小野妹子が
差し出した国書にある
「つつがなしや、云々」に
よるので、

かねてより
来たかったとろこです。

 



しかしながら、
陽も暮れかけでしたので、

東院伽藍のほうを
見てまわりました。



斑鳩宮のあった地
ということですが、

聖徳太子の没後は、
蘇我入鹿(そがのいるか)によって
一族は滅ぼされ、
荒廃していたといいます。

それを嘆いた僧の
行信(ぎょうしん)が
菩提をとむらうため、

739年に
夢殿(ゆめどの)を
建てたといいます。

 

 

夢殿は、

回廊にかこまれており、

 

南には

礼堂があり、


北には

舎利殿(しゃりでん)と
絵殿(えでん)が

ならんでいます。


絵殿には、
聖徳太子の聖蹟が描かれた
障子絵があるといいます。

 



隣接する

中宮寺(ちゅうぐうじ)は、
尼寺であり、

斑鳩寺造営とおなじく
建てられたようです。



斑鳩の地は、
聖徳太子の后で
とりわけ愛された

膳部菩岐々美郎女
(かしわでのほききみのいらつめ)
の出身地であり、

膳氏(かしわでうじ)という
豪族の地だったようです。

第21代・

雄略天皇の時代に
活躍した軍人である
膳斑鳩(かしわでのいかるが)に

はじまるようです。

 



また一説には、


法隆寺には
中国にはいっていた
キリスト教ネストリウス派の
景教(けいきょう)の影響も

みられるといいます。

これは、
聖徳太子の名を
厩戸皇子(うまやどのおうじ)といい、

馬小屋の前で
生まれたという言い伝えにも
繋がるのかもしれません。

聖徳太子は、
景教からつながるとされる
秦(はた)氏とも

ゆかりが深いですし、
 

「えどの」ではなく
絵殿(Eden)というのも
気になるところです。

 



諸外国の
知識や文化や情勢に
意識を向けていた
聖徳太子ならば、

仏教のみならず
おおくの情報を

手に入れていたことでしょう。

ですから

仏教のみならず、

神道にも精通していたといい、


ホツマツタヱ

読んでいたと

いわれているようです。

 

 

NAVI旅 vol.6 ~終~

 

 

☆NAVI旅vol.6全記事リスト☆

NAVI旅 vol.6 ① ~龍田大社~

NAVI旅 vol.6 ② ~廣瀬大社~

NAVI旅 vol.6 ③ ~法隆寺~

 

 

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