9/27
太腿が脳みそだったらいいのにたくさんの身が詰まってますよ
9/28
慣れた頃にはさよならね、吾が職場楽しいところ今更わかる
9/29
ほぼ未使用ペニーのスケボー1万で売るわ暗いところで光るよ
9/30
洗っても取れない汚れは傷だから、なじんだ色を上から塗る
10/1
花の蕾拾って袋に詰めてあのひとはどこへ行くんだろう
10/2
擦れ違う短髪美女の白いシャツ『最終面接、社長とランチ』
10/3
夏には蝉、秋には蟋蟀が愛をくださいとせがんでうるさい
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10/4
機械油の匂い鼻に残ってつぶつぶみかんの味が消える
あなたが読んだ本を読む図書館であなたのようになりたくて秋
たまに来る読み返したくなる時があなたが書いた「私を読んで」
あなたの日記は自死で終わりわたし年齢だけ追い越してしまった
掲示板に書かれた長文眺め精神の置いてけぼり食らう
不幸ばかり想像してるわたしに幻想を与えてくれたのは
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10/5
ルル飲んで同じ名の犬思い出す まっしろでふわふわだった友達
瞼の裏赤や黄色のまるしかくくるくる回り37度5分
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10/6
悲しみで潰れないためさよならの予防線たち張り巡らせた
忘れ貝握りつ記憶な消えそと3粒飲み込むイチョウ葉の錠
噛んだ氷の紙めいた味思いひとり苦しむ雨のひるすぎ
雨粒が色を残したサドルには幾重にも降る水玉模様
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10/7
洗車中ホースから出る水でつくる虹が好きだったお兄ちゃん
10/8
噛むよ噛む噛まないかもよやっぱ噛む機嫌の悪い赤い嘴
10/9
声を出さないようにただそっと泣く。本握りしめ沈黙のカフェ
10/10
泣き帰り化粧落としもままならずお金に換へし命見つめる
10/11
カフェイン188mgよく飲めるよね翼授かれ
10/13
生きるとは何か 思い出した鳥の滞空時間急に長くて
…毎日なのに10/12だけ抜けてしまったの地味に悔しいね。。。
これからもツイッターにて毎日短歌チャレンジやっていきます。
コンセプトは短歌素人で短歌が下手なわたしが毎日短歌を詠むというもの。
だんだん上手くなっていくといいな!
益山さんの朗読の感想。
ワンマンライブで音楽付き、テロップ付きの詩の朗読ライブというの自体珍しいと思うのだけど、わたしが「よく行く朗読ライブと違った感じで…」と言ったら益山さんは「俺変わってるんで」と笑顔で言った。詩人は独特と言われるのが好きだ、わたしも好きだし、でもなんか詩人同士の仲間意識?みたいなのがあって、中身のことより詩のスタイルの話をしてしまいました。
わかりにくくないやさしいことばで幻想的な風景が紡がれる。ときに自身のこと、ときに写真からインスピレーションを受けたこと、ときに、テーマに沿って。
箱?の中から見た景色は、いつでも黄金に輝いていて、愛に溢れていて、美しい。平易だけどなんか、寒かったりうわべだったり嘘くさかったりしない美しさをもっている。
わたしも学生の頃、自分がクラスのみんなを見ているとき、テレビのカメラみたいな、自分が完全に他者になってしまうような見方をしていることに気づいたときがあって、それと似ているのかなと思った。
でも詩の中で益山さんはその幻想的な光景たちに対して「他者」ではなかったな。見つめる目は常にその景色と共にあって包み込まれていた。
音楽が付いているから、「ふざけているようでも(詩の中で)悲しい場面があって、そういうところを音楽が演出できる」的なことを音楽担当の石田さんがおっしゃっていた。まさにと思った。音楽がつくことで詩は化学変化を起こす。詩の表現は音楽に甘えてはいけないとわたしは自分の作品について思っているんだけれど(意地を張っているともいう)うまい具合にまっちしていてとてもよかった。
病状が安定しながら芸術をやることができない人も多いと思う。トークでもそういう話あったけど、音楽家なんてそういうかたが多いと思う。わたしの受け持った患者さんでも、入院当初はひたすら薔薇の花を描いていたのに、元気になったら「描く必要がなくなったから」とパタリとやめてしまったという人がいた。勿体無いなと思ったけれど、芸術や創作がその人にとって癒しか日常かによって変わるのかもしれない。
歌のシーンもよかったなぁ。急にカラオケやったりして。
水曜日に誰でもきていいミーティングがあるらしいから、またこんど連絡してから行ってみようかな。