大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
こちらは本編になります。
プロローグからご覧くださいませ///♪
プロローグはこちら
↓
「Stand by you every moment~プロローグ」
〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~
無言で二人・・・食堂に入る。
僕を隅っこの丸テーブルに座らせ。
自分はコーヒーを二人分持ってきてくれる。
そして・・・言った。
「俺でよければ聞くよ。」
優しい声。
さっきの「どうした。」とはまるで別人。
よかった・・・怒ってない。
安心して・・・大きく肩で息をする。
包み込んでくれるような柔らかい声。
甘えてもいいのかな。
この人に。
全部言ってもいい?
男としては・・・ちょっと恥ずかしいことなんだけど。
だって同性にストーカーされるなんて。
でも・・・もう・・・それどころじゃない気がした。
ここにきてまだ日の浅い大野先生。
でも・・・その人となりはオペ室で隣にいることで十分にわかっていた。
本人は謙遜しているけど。
噂では脳外科の凄い名医だって聞いている。
患者を救うためには幅広い知識が必要だから・・・って。
ここ・・・救急に身を置いてはいるけど。
この間・・・難しいオペがあるからって病棟の脳外科のオペに立ち会っていて・・・だから。
医者としての腕は確かなんだろう・・・と思っていた。
だからと言って人としてどうか・・・という事はまた別問題なんだけど。
でもずっと一緒にいて。
それなりに大野先生には人として好感を持っていた。
だから。
結局僕は。
全部・・・大野先生に話した。
裏道に誘われたってとこでは・・・きゅっと大野先生の眉根が寄ったけど。
それ以外は・・・あまり表情も変えずに。
なんなら・・・ちょっと八の字の眉毛のままで。
ちゃんと全部・・・黙って聞いていてくれた。
一応大事な事だから。
指一本たりとも触れられてはいない・・・とそこは強調して伝えた。
うんうん・・・って聞いた上で。
まずは・・・優しく諭される。
一人で悩んでないで早く相談しなくちゃダメだよ・・・と。
それから。
大野先生が院長先生に相談してくれる・・・と言い。
でも・・・それは。
いきなりそれはちょっと・・・と思って。
できれば事件にはしたくない・・・と言った。
だってあまり知られたくないから。
できれば穏便に済ませたい・・・と。
そう言うと。
じゃあしばらくは俺と一緒に帰ろう・・・と言ってくれて。
そこから・・・シフトを全部大野先生と僕と。
同じにしてもらった。
幸い・・・あの人が現れるのは病院にだけだし。
でももし万が一それ以上のことが起きるようならすぐにでも警察に言うから・・・と言われ。
それは僕も納得をした。
それから・・・その日からもう大野先生は一緒に駅まで帰ってくれたんだけど。
その人は職員用出入り口にはいなくて。
その次の日もいなくて。
それからもう・・・ずっといなくて。
だから。
ちょっと安心していて。
ただただ・・・大野先生と一緒に帰る日々が続いていた。
でもさすがに・・・毎日ではホント申し訳なくて。
だから。
僕の誕生日に。
食事をご馳走させて下さい・・・ってそう言って。
僕の家の近くのおいしいくて有名なイタリアンのお店に(僕も初めて行くけど)二人で行った。
もうその頃は・・・あの人のこと・・・忘れていて。
普通に僕はたくさん話をしたし・・・大野先生もたくさん話をしてくれていた。
そこで聞かせてくれた大野先生の医師としてのビジョン。
大野先生が目指す医療。
それは患者さんの望みをかなえる治療・・・だった。
医者が治療方法を押し付けるのではなく。
もっときちんと一人一人の患者さんと向き合ってその人に最適な治療を一緒に探す。
「俺は知識と能力を使ってその手助けができれば。」・・・と。
そう言っていた。
明確に目的を持っていることにまずは驚いたけど。
でも・・・うん。
患者主体の治療。
それができたら・・・それこそが究極の医療なのかもしれない・・・なんて。
そんな事思った。
もちろん。
専門知識があるって意味では・・・医者が主体になるんだろうけど・・・でも。
手助け・・・と言う言い方をする大野先生に。
僕はすごく好感が持てた。
俺・・・偉そうな事言ってるね・・・なんて。
少し恥ずかしそうに笑う大野先生。
こんな顔するんだ・・・って。
ちょっとビックリした・・・けど。
脳外科の凄い先生なのに。
ずいぶんと・・・控えめなところもあるんだな・・・なんて。
お酒で少し崩れた感じの大野先生を。
年下の僕が言うのは失礼だけど・・・かわいらしい人だな・・・って。
そう・・・思ったんだ。
.
つづく