能登半島地震で被災された方
航空機事故で被災された方に
お見舞い申し上げます。
能登半島地震については
こちらオーストラリアでもニュースでやっていて
「家族や友人は大丈夫?」と聞かれます。
「大好きな日本がこんなことになってとても悲しい」
と言ってくれる方もいます。
そして
今回の航空機事故は
私が働いてた系列会社でもあるから
到底他人事には思えないんですよね。
機体が炎上していて
煙が充満している中
乗客はほぼ満席で
車いすの方もいて
半分以上のドアが使えない状況で
インターホンも故障して機長や他の乗務員との連絡も取れない中
乗客も乗員も全員無事に脱出できたことは
本当にお見事としか言いようがないです。
(もちろん他のセクションの方々の協力もあってのことですが)
CA1人ひとりの責任感や判断力、
日頃の訓練のたまものだなと思います。
私がCAだった頃の新人訓練は
1カ月半ほどあったんですが
(会社によって違うと思いますが)
その8割が緊急時の保安要員としての訓練でした。
サービス要員としての訓練はあとの2割程度で
むしろサービスは現場に出てから学べという感じで
当たり前だけど
緊急事態に動けないなら
CAとして現場に出れないんですよね。
筆記と実技のテストが何度も何度もあって
3回落ちたら問答無用でクビです。
当時の教官はまじでめっちゃ怖くて(本気だから)
「どうするの?迷ってる間にお客さん死んでくよ」
「はい、そんなんじゃ誰も助からない」
などなど言われながら必死に訓練をしていました。
もちろん泣く子は多かったし
訓練中に辞めちゃった子もいました。
そして現場に出てからも年に1度は全員
緊急事態の訓練を1日かけて受けていて
(これを受けなければ資格がなくなります)
普段は笑顔で褒められたけど
この日は笑顔で対応して
「緊急時に笑顔はいらない」
と怒られたのを今でも覚えています。
普段のフライトの離陸時、着陸時は
CAはただ座ってるのではなくて
その便に合わせて
緊急時の動きをイメージトレーニングしていて
その日の風向きと滑走路の向きによって
機体が炎上したらどちらの方向に逃げるかとか
近くに座ってる乗り慣れたビジネスマンには
ドアを一緒に開けてもらえるなとか
非常口に着席してるお客様はどんな人で
どう指示しようかとか
車いすのお客様を運び出すときは
どう動こうとか
海に着水したら
赤ちゃんの救命胴衣はあそことあそこに渡そうとか
できるだけ緊急時に素早い判断をして動けるように
日頃からイメージしています。
そして今回の航空機事故では
まさにCAのみなさんの
的確な判断と行動力があったから
無事に全員脱出できたのだなと
本当に尊敬の気持ちでいっぱいです。
緊迫した状況で
何百人のお客様の命を背負って
判断し行動していくことは
いくら訓練を受けていても簡単なことではないですよね。
終わってからは
震えが止まらなかっただろうなと思います。
今回の事故でいろいろな議論はされているけど
誰かを責めるものではなくて
自分を責めるものでもなくて
罪悪感や無力感に苛まれる必要もなくて
やっぱりそれぞれ個人が
今いる場所でできることをやるしかないんだと思うのです。
私ができることは
お客さんとして飛行機に乗るときに
どうしたらいいかを伝えることかなと思ったので
最低限の備えをここでシェアしますね。
まず、足元の広い非常口座席や
最前列、最後列に座るときは
緊急時に自信をもって手伝えることが前提です。
緊急時にドアを開けたり
CAが状況判断をしている間は
他のお客様を静止したり
躊躇せずスライドを降りて
後から逃げてくる人を手伝ったり
乗客を誘導して飛行機から離れるよう指示したり
とにかくパニックになった際にも
リーダーシップをもって動くことが必要とされます。
その覚悟をもって
非常口座席や
最前列、最後列に座ってほしいなと思います。
そして離陸時、着陸時は
なるべく起きて靴を履いて座っておくこと。
ハイヒールならば脱いでおくこと。
緊急時は1秒を争うので
寝起きでパニックになってては逃げ遅れてしまうし
靴を履いてたらすぐに逃げられるし
ハイヒールはスライドに穴をあけてパンクさせる恐れがあるから
緊急時は脱がないといけないんですよね。
もうひとつ、
荷物は置いて逃げること。
荷物をもってスライドを滑るのはめちゃくちゃ危険です。
出口まで持っていってから
やっぱり持って降りられない、となっても
出口に荷物を置いていったら
他の乗客の脱出の妨げになってしまいます。
そのために
離陸時、着陸時は
スマホとお財布はポケットに入れておくことをおすすめします。
最低限の貴重品を身に着けていれば
あとの荷物は諦めがつきますからね。
飛行機は安全な乗り物だし
最善を尽くしていても
やっぱり事故が起きるときは起きてしまうから
私たち乗客にできることは
起きてもそれなりに対応できるようにしておくことです。
飛行機に乗っている全員が
ひとつのチームなので
ひとりひとりの心がけが
全員の命を助けるのだと思います。
やはり
それぞれが今いる場所から
できることをやるしかないんだなぁと思います。
このような事故が起きないことを願いつつ
亡くなった海上保安庁の乗員のみなさまのご冥福をお祈り申し上げます。
北川菜摘
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