前回はボイストレーニング受けていて効果があったかどうかのチェックリストを出してみました。
もう一度載せると
- 音域が広がる
- 声質が良くなる(自分の声を個性と感じられるようになる)
- 声が安定する
- 音程がとりやすくなる
- リズム感が身につく
- 声量がアップし、コントロールすることができるようになる
- 滑舌が良くなる
- レパートリーが増える(歌に対する自信がつく)
- 表現力が磨ける
- 健康になる
でした。
今回は角度を変えて、逆に歌が下手な状態ってどんな状態かを見てみることにします。
東京でボイストレーニングをしている、ボイストレーナーのMacoです。
誰?と思った人はここを見ておきましょう。声の震えの時に震え
が止まらない方法を紹介していたボイストレーナーです。
そんな人がこんな動画あげていたので、どんなことしゃべっているのやら?ということで見てみることにします。また適当言っているのかな?
歌が下手な人の特徴4選。
歌が下手な人と言っていますが、結構な方が当てはまると思います。
なんじゃそりゃ
自分も当てはまるということを暗に言っているのか、自分だけは違うとマウントを取っているのかどちらかですね。
プロの世界では歌が下手というカテゴリに入れられてしまう。プロの世界語るのであれば、たった4つの要因だけじゃないと思う。
特徴と解決方法。解決方法は当てにならなさそうだ(偏見)。
4選書いてみると
- 音程は上下移動
- 大きな声=息の量が多い
余韻抑揚が無い- 準備をしていない
だそうです。
なんかあれっ?って感じのものが入っていますが、たったこれだけかな?
1つずつ見ていきます。まずは音程。
高音、低音という言葉から、高い低いで認識してしまうが、高音になるにつれて、音の周波数が短くなっているだけ。
違います。
周波数というものを全く理解していない発言ですね。きっとどこかからのコピー・切り出しで言っているのでしょう。
まず周波数とは何か?というところから。
しらスタでも音程は上下
で取るなって言ってますね。
「ラの音は空気が1秒間に440回振動している」と言ってますよね?
そう。それなんですよ。
つまり、1秒間に振動する回数が周波数
です。
で、低い音は周波数
が小さく、高い音
は周波数
が大きくなっています。しらスタでも言ってます
周波数=回数なので、本当は周波数
が少ない多いで表現した方が良かったかな?
まあ、大きい=多い、小さい=少ないでいいでしょう。周波数という値という視点で見ると大きい小さいになりますからね。
ということはだよ、周波数が短いというのは多いか少ないかでいうと、少ないに該当しますよね?
ということは、高音になるにつれて、周波数が少なくなっている。と言ってます。
正反対だよね?
物理的に高いというわけじゃない。ここは正しい。物理的には高いというより、多いでしたね。
物理的に高いと認識してしまうがために、喉も物理的に上がってしまう。
上がりません
もし喉が物理的に上がっているのであれば、声は高い位置から聞こえます。そんな状態になっていませんよね?
言い換えると、マイクを上
にもっていかないと上手く音
が拾えなくなります。違いますよね?
なんかもうグチャグチャだな。
次。喉仏を触る。
まずは何か飲み込む。喉仏が上がりますね。
次はアゴ下を触る。アゴ下は下がりますよね?
さらに口の奥がギュッと硬く下がる。たしかにそうなりますね。
これらは命を守るために必要な反応。まあそうでしょうね。
声を出すには全く適していない。そうでしょうね。物を飲み込む。つまり、何かが身体の中へと動いていくわけですから、声を出す。これも言い換えると身体の外へ音を出す。という動きと逆になります。だから声を出すには全く適していないのではないですか?
だから上手く声を出せないし、出せたとしても苦しいわけです。下手したらむせるのでやめておいた方がいいでしょう。
事実、高音域に入ると、このような喉になっている方はとても多い。
違います。嘘つけ!
高音域を出そうとすると、何かを飲み込もうとする動き、ありますか?
おそらく、何かを飲むときの喉の感覚と、高音域というか、声を出すときの喉の感覚って違うと思うんですよ。
いくら高音域でも、さすがに何かを飲むときみたいな喉の感覚って無いと思うんですよ。
どちらかというと、何かを飲むときって、リラックスしていますよね?というか、リラックスしないと飲み込めず、むせてしまいますよね?
一方、高音域を出しているときって、喉に力が入りすぎていることが多いってよく聞きますよね?
真逆じゃないですか?
ここまでひどいボイストレーナーも珍しいね。もっともらしいこと言ってそうだけど、全然違うこと言っているよ。ここまで逆のこと言っているボイストレーナーがいるとは思わなかった。
ピアノだと音程は横
。そうだね。
ところが、アルトサックスだと音程は縦
だね。
歌だと、前後移動だと考えると、音
が当たりやすく、声も出しやすい。
やっとマトモなこと言ってくれた。
これ重要です。
物理的な前提全部違ったけど、この解決方法だけ正しい。
とはいっても、高い低いで前後移動するというよりは、BEAMを前に出した方が音程って取りやすいんですよ。
お遊びでチューナーでどのぐらい声の震えがあるか測ってみたんですが、BEAMを前に出したときが一番震え
が少なく、チューナーの目盛りでプラスマイナス2の震え
でした。
これがどのぐらいすごいのかというと、目盛りが16ある中でプラスマイナス2ですから、半音の半分の半分の精度で音程が取れていることになります。
ちなみに、BEAMを後ろにしたり、体積を大きくしたりすると、震えは、チューナーの目盛りでプラスマイナス7にまで広がりました。
ということで、BEAMを前にして、なおかつ体積を狭くすれば音程が合いやすいのですが、声が汚いのと、声が比較的大きくなりやすく、張り上げみたいになってうるさいのが問題なんですよね。高音も頭打ちになりますし。
だから、そういう意味でも前後移動なのかなって思いますね。音程の精度を犠牲にして高音を獲得していくのかな?
音程ここまで。次は大きい声。
ということで、いきなりですが、息をたっぷり吸って吐きます。
で、吐いた時に声を出す。
どうですかね?あまり大きい声出ませんよね?喉も痛くなりますね。
口から思いっきり息を吸うと喉が一瞬で乾燥する。
一瞬では乾燥しないと思うけど、カラカラにはなるのかな。
あーこのあたりは正しいかどうかは分からないなあ。
ただ、喉が乾燥したとしても、声は出せますし、喉を痛めるのは乾燥だけが原因じゃないと思います。
じゃあ、何が主な原因かというと、またリブログしますね。
これですよ。
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これ、上がる人と上がらない人がいるのでは?
夏夫は上がらなかったので、南高梅が上がっている「つもり」ですね。この状態で大きい声は出ません。(ただし「パ」の音は他の「ア」とかの言葉より大きい声になりやすい)
「ニャー」も「パー」もBEAMが下がりやすいので、鼻詰まりがひどい夏夫では口の奥が上がらなかった説。
どちらかというと、大きい声って、軽く息を止めてから発声する方が出しやすいかと、夏夫は思います。
部分的に狭くして、その部分の圧を利用する形です。
そのときに「パ」とかの破裂音で発声すると、声が大きくなるかと。
大きい声ここまで。次は余韻が無い。
夏夫は5年以上ブログをやっておりますが、その中で余韻という言葉はただの一度も出てきておりません。
つまり、考えたことも無かった。ということです。
ということで、改めて余韻とは何か?というのを調べてみました。
>音の鳴り終わったのちに、かすかに残る響き。また、音が消えたのちも、なお耳に残る響き。余音。
だそうです。
つまり、余韻=響きですね。上の話とつながってきそうです。
ただ、楽器だと残響で余韻を作れますが、歌
の場合はどうやって余韻を作るのでしょうか?鼻を鳴らすとか?
いきなり「これを聞いてみてください」。
「おはよう、今日は良い天気だね」を2通りで読んでいました。
で、どっちが伝わるか?という質問。
余韻ということを置いておいて、より伝わるかどうかという点を考えると、抑揚がしっかりついている前者かな。
普通にしゃべったら、語尾の余韻は伝えたいことに応じて変えている。
違います。
というか、語尾の余韻って何?
そもそもの余韻の定義が「音の鳴り終わったのち」という前提だから、語尾とかそういうものじゃないよ。余韻は音
の終わりにしか無いよ。
それに、普通にしゃべっているのであれば、余韻なんて変えないよ。というか、そもそも、余韻なんて付けないよ。なんでわざわざ響かせるの?
ですが、歌に関しては全然できない人が多い。
まあ、そりゃそうだろうね。楽器じゃないから、残響も無いし、プロでもできてないと思いますよ。
あっただし、カラオケ
でエコー付けたら余韻っぽいものがつくか。あれって残響だからね。
あれ?そういうことなのかな?
テクニック的には
- 息を流す
- 息を止める
- 声を裏返す
- 整体を閉める
サンプルの歌も聞いてみましたが、どれも余韻らしきものは入っていませんね。
というか、普段のしゃべりから余韻なんて入れないから、歌でも入らないのでは?
あれ?この人、余韻というものを勘違いしているのかな?
サンプルの歌とかテクニックとかを見たり聞いたりした感じだと、どうも抑揚
を余韻と呼んでいるのかな?
たしかに、抑揚が弱い歌
は何が大事なのか分からないから、下手に聞こえますよね。(でもBEAMトレーニング
では抑揚
のない歌
を目指している)
フレーズを山のようにとらえて歌う。しおたんですね。
そうすると、歌の余韻や曲の表現が少しずつ見えてくるそうです。
あーこれ抑揚ですね。
山のようにとらえている時点で起伏をつけようとしているので、その起伏が抑揚になるパターンですね。
余韻ここまで。次は準備。
前奏があって歌がある。で、その1音
目の話。ふむふむ。
まずは前奏を聞くこと。そうですね。当たり前ですね。
拍子をとって、自分の呼吸を音楽
に乗せておく。ん?呼吸なの?
超大事なのが、第1声の1拍前。ここで必ず息継ぎをしましょう。
あークラシックの人かな?
あれじゃん。吹奏楽と同じじゃん。
ポップスの場合、速い曲もあるので、必ずしも1拍前で息継ぎすればいいというものでもないんだよな。
というか、そこまで息継ぎは意識しません。しゃべるときと同じです。しゃべる前に無意識に息を吸いますよね?あの程度でいいんです。
それが何拍前だろうが、どこで吸おうが、個人の勝手です。1拍前とキメキメにすることで失敗することだって、あります。
まさかの糸。
カブトムシのときも思ったんだけど、なんでクラシックの人なのに、ポップスの曲でやろうとするのかな?
いち、にっ、さん、しっって指振ってますが、それ、クラシックのやり方だよね?
ポップスだとドラムが強く鳴っているところで叩くだけですよ。
そのせいか、歌い方もクラシックっぽくなっています。
糸はリズムがゆっくりなので1拍前で間に合いましたが、最近の速い曲だと1拍前じゃ間に合いませんよ。
1拍に乗せて吸うって言ってますが、上にも書いたように、必ずしもそうする必要はないし、息継ぎばかり意識してしまうと、リズムや音程
がズレてしまいます。
準備だからと身構えるものではなく、普通にしゃべるときと同じような感覚で息を吸うだけです。
もう1つのサンプル。裏拍で入っているから裏拍で息を吸う。
糸よりリズムが速い曲だから吸ってた裏拍の直前の表拍で吸ってもいいと思う。
このあたりは人それぞれかな。歌う歌詞にも影響されそう。プロだからって必ず1拍前に息吸っているとは限らないからね。
ただ、あまりギリギリになって吸うのもリズムが遅れる原因になるから、そういう意味では準備なんだけど、しゃべるときでそんなことってある?
歌が好きから歌
を愛して
いるに変わると歌
が上手くなる。
あー精神的な部分か。
歌に対して避ける気持ちがある。とかがある人だと上手くなるかもしれないけど、そうでもなきゃ上手くはならないかな。
やっぱり当てにならなかったかなと思う反面、良いことも言っていたのでびっくり。
ただまあ、結構な方が当てはまると言ったり、間違ったことを言ったりしているから、自分は下手じゃないことにマウント取っているように感じました。