続きです。
栄子さんと共に琵琶湖に浸かると
知らず知らず張りつめていた身体や心がほどけて開いていくのがわかりました。
そして二人とも
堰を切ったようにたくさんのことを話しました。
魂のこと
宇宙のこと
自分が覚えている過去世のこと
日が暮れるまで琵琶湖に抱かれて話したり浮かんだり祈ったりしたあの時間は
私にとって宝そのもので
とても言語化できない空間・次元でした。
琵琶湖は日本の子宮とも言われ、ハワイとも強くつながりがあるそうで
ハワイの地を踏んだことがない私でもそれは深く納得しました。
私は琵琶湖があんなに柔らかく優しくたゆたうようなエネルギーの地だとは思ってもいませんでした。
日が沈むまで
ずっと沢山の龍たちが琵琶湖の上を気持ちよさそうに泳ぎ
竹生島の方へ帰っていくものもいました。
***
「うちの次男はね人についてる龍の色が見えるんです。」
栄子さんが言った。
ああ・・・・だからか。
あの子そのものが、龍だった。
あれは人間の目の奥行じゃない。
竹生島には傷ついたり疲れた龍たちを癒す役割もあるんだそう。
「私は青っぽい色で、私のところには同じ色の龍がついている人が集まるんだって。」
湖につかって少しほどけた栄子さんの横顔から、戦士と少女の狭間のような表情が見え
この人はこれからさらに色んなものを脱ぎ捨てていくのかもしれない、と思った。
栄子さん。美しい。
つづく。。
夕暮れの琵琶湖でも感謝の祈りを。