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ロワール地方・アンジューのドメーヌで働く友人から今朝届いた写真です(極寒)
![{385E807F-E906-4162-8CDC-60F0C54BC91E:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20140206/02/natopee/51/38/j/o0480048012836841909.jpg?caw=800)
![あせる](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
さて、(気分を変えて)今日は、友人のDちゃんから「メントール香りって、なに?ブドウ
![ぶどう](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/078.gif)
![ハチ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/059.gif)
メントール香は、一般的に赤・白かかわらずソーヴィニヨン系のブドウ品種のワインに出やすい香りで、ミントなどをはじめとする、ハーブのようにスーッと鼻に抜ける植物系の香りです。(ブドウ由来)たとえば、フランスでいうとボルドーで植えられる黒ブドウのカベルネ・ソーヴィニヨンや白ブドウのソーヴィニヨン・ブランなどです。ただ、ロワール地方のカベルネ・フランに出たり、ちょっと寒い年のボルドーのメルロに出たりもします。
これらの品種のブドウは完熟させないままで摘んでしまうと、メントールどころかピーマンのようなツンと鼻につく香りのワインになってしまうのが特徴です。
(特にボルドーは雨が降ることが多いため、以前は、雨が降らないうちに収穫を急いで早摘みしまうことがよくあったようです。)
ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨン君とメル郎(メルロ)
もともと、ブドウには900種類の揮発性物質が含まれていることが現在までに解明されていますが、そのうちワインの香り成分として認知される物質は10%ほどしかありません。
主にブドウの果皮・果肉に含まれる香り成分も2種類あります:
1.ブドウの状態では香りは無し・アルコール発酵の段階で、酵母の働きにより揮発性香り成分へと転化する
2.もともと揮発性の香り成分
(揮発性物質が空気中に浮遊し人の鼻腔の細胞に触れると、人は香りを認知します)
びっくりなことに、実は1の、ブドウの状態でアロマがほとんど無い品種のほうが、ワインになった時に香りの量・質ともに表現力に優れていることが証明されています
もちろん気候条件にもよりますが、ここでのソーヴィニヨン系品種に良く出る、ベジタルな香りの元であるピラジンという名前の成分も、ブドウの状態では香りを出さず陰を潜めていますが、ワインにしたときに表現力が大きい成分のひとつです。
(ただし、気候によっても差があるので、暖かい地方や、日当たりの良い場所で育ったブドウにはあまり現れません 気候についての記事はコチラ
)
かなり余談ですが、ちなみに、ソムリエ連盟の会長を務めていらっしゃる方によると、フランス語ではワインに植物系の香りがしても「Herbacéエルバセ」と言うのは=草臭いネガティブな意味になってしまうので、バツだそうです。スペルが英語の「Herbハーブ」に似ているからと、油断して使ってはいけないということなのですね~ションボリ
ちなみに、甘草(リコリス)をさす、Réglisseレグリスはオーケーとのこと。なんのこっちゃい
色々書いてしまいましたが、結論は、メントール香はブドウ由来の、植物系の香りで、ただ地域・気候によって現れる度合いがかなり変わる、ということになります。
ちなみに、樽由来の香りとは、・・・ちょっと長くなったので、次回のお楽しみに
(みのもんた風にひっぱってみました)
ココナラに出品しました!
もしよろしければどうぞ(o^-^o)
![音譜](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
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