Côtes des bars コート・デ・バール | パリ7区 ワイン・シャンパーニュに囲まれたくらし

パリ7区 ワイン・シャンパーニュに囲まれたくらし

フランスワインに恋して、フランスにやってきました。
日本でのワイン輸入業を経て、
パリ7区・エッフェル塔付近に落ち着いてから早7年。
フランスの日常生活あれこれ・ワインについて綴っています。

(お酒は適量で楽しみましょう)
前の投稿で、次回は樽のことを書くといいつつ、昨日シャンパーニュ地方最南端の、コート・デ・バールに出張してきたので、フェイントでそのことを書きたいと思いますドキドキ(むしろ樽はフェードアウトしてしまいたいUFO)なんちゃって


超寒かったコート・デ・バール



シャンパーニュのアペラシオンを名乗るものの位置としてはむしろブルゴーニュのコート・ドールに近いため、土壌も石灰質泥灰土(というかシャブリと同じキンメリジャン)


シャンパーニュの味わいも、白亜(チョーク)のコート・デ・ブランなどと比べて丸みがあるのが特徴です。酸味がギシギシするからシャンパーニュはイヤって人には、熟成シャンパーニュ以外にコート・デ・バールのふっくらとした味わいがオススメチョキ(そんなこと言ってる人は見たことがないですが...)

歴史的にはピノ・ノワールぶどうが多い地域ですが、地形的に丘が多く、山梨・勝沼を思わせるようなかなりの急斜面の畑が多いので、お月見湿気のたまりやすい斜面の下部には重点的に遅霜に強いピノ・ムニエも植えられています。


すごい傾斜

ブドウ樹の剪定も、シャンパーニュ主流のコルドン・ロワイヤ以外に、メゾンによってはシャブリ式剪定(白ブドウ系のみ)ギヨー・サンプルを採用したり、ブルゴーニュに近いだけあり、かなり剪定方法も似通っています。

ただ、収量があがりすぎないよう、シャブリ式であっても福芽落としをかなり厳しく(半分落とす)したり、樹液をコントロールするために端を切り落としたり、シャンパーニュとしてのこだわりは尽きません(o^^o)
ちなみに、ディジョン&ボーヌで学んだ生産者のかたも多いみたいです。


Cordon de Royat
シャンパーニュ地方でグラン・クリュを名乗るのに欠かせない(ピノ・ノワールでは)コルドン・ロワイヤ型


生産者三軒&最後に、ゴーミヨやレビュードヴァンドフランスで最優秀シャンパン生産者に過去選出されたセドリック・ブシャールさんにお会いしてきました(*^^*)
パリでもボン・マルシェやラヴィーニャ、大きなカーヴで常に見かけるアンフロレッサンスInflorescence などをいただき、お話拝聴。ブドウを圧搾してからティラージュ(瓶詰め)まで一切手を加えないという、彼の自然なブドウの味わいを目指す姿勢とその情熱に感動しました。(ただし、品質チェックの試飲は一日3回以上) 年間15000本しか生産していないため、世界のインポーターからの取り合い合戦のようです。

すごく気さくな方で、今までお会いした生産者の方々のなかでも、試飲場所にはワインボトル以外全く置いていなかったり、飾り気なしNo.1☝でした。それも、シャンパーニュの味わいに、偏見なく接して欲しいというご本人のこだわり。

ご本人もパリでのキャヴィストとしての経歴があり、パリジャンアクセントが目立つ、色んな意味で他にはない、素敵な方でした クラッカー

 


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この記事が少しでも、みなさんの楽しい&適量ワインライフのお助けになれば幸いです。

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