なりあやの韓国シネマ留学記 -50ページ目

なりあやの韓国シネマ留学記

2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!

韓国でプロ野球が始まったのは1982年。

わたしが生まれた年です。

 

その創生期、在日の野球選手たちが活躍していたらしい。

というのを、この本で知りました。

 

「海峡を越えたホームラン」(関川夏央)

 

 

この本自体は、1984年刊行。

 

ですが、この夏、ドキュメンタリー映画「海峡を越えた野球少年」が公開されます。

韓国で先に公開されていて、原題は그라운드의 이방인(グラウンドの異邦人)。

 

ということは、邦題は、この本のタイトルを参考にしてるよね(笑)

 

映画は1982年の高校野球の話ですが、時期は重なるんですよね。

試写の前にちょっと予習のつもりで読み始めました。

 

言葉や食べ物に苦戦する選手たち。

なじめないチームメート。

高くない報酬。

 

そんな中で、例えば元広島カープの張明夫はこんな風に言っています。

「極端に言えばね、ぼくは一年でつぶれてもいいんです。ボロボロになってユニフォームを脱いでもいいんです。日本のプロとして、キョッポ(在日)として、しっかりした仕事を見せたい」

 

生まれたばかりの韓国プロ野球界に何か貢献したいと、飛び込んだんですね~

 

映画の方は、これから監督に取材して、ちゃんと新聞に書くつもりです。

 

ぜひご覧くださいまし(´∀`)

 

https://www.facebook.com/yakyusyonen/

 

昨日今日見たとかではなく、韓国で公開中の昨年12月に見て、さらに日本で公開中にも劇場で見た作品です。

 

「インサイダーズ/内部者たち」(2015 原題:내부자들)

 

 

これは、わたしの昨年のベスト(´∀`)

 

最近何がおもしろかったと聞かれたら、これを答えてます。

いまだに(笑)

 

そしてなぜ今かと言うと。

サムスンの李健熙(イ・ゴンヒ)会長の売春疑惑がニュースになって、韓国の友達とほぼ同時に「内部者たちやん!」と言ってました。

 

映画で出てくる財閥や政治家の性接待、見た時から、こんなことほんまにあるんかな~、この通りでなくても、このようなことはあるんやろうな~と思ってましたが……

 

ごめんなさい。

素晴らしすぎる映画なんですが、もう、今まさに韓国を揺るがしてるニュースのおかげで、生々しすぎて紹介できない。

 

疑惑について、韓国の友達に「日本ではどんな反応?」って聞かれたけど、どうですか?

あんまり話題になってないように感じますが。

 

イ・ビョンホン、チョ・スンウの演技はもちろん、何もかも映画として圧倒的によくできてるんですが、でも、なぜおもしろいかの背景には、多少の誇張はあっても、今韓国社会で実際に起きてることというリアリティーがあった気がする。

 

この疑惑の後に映画ができてたら、ちょっと陳腐に感じたかもしれんけど、逆やから、うわー、映画のようなことが起こった!ってなりますよね。まだ表のニュースになってないところを、作り話として、ある意味暴いたような。

 

韓国映画の魅力は、そういうところです。

ニュースやドキュメンタリーとしては直接的過ぎて指摘できないことを、フィクションでやってしまう。その底力を感じた作品です。

 

まだ見てない方、これだけでも見てください。

 

 

 

ファン・ジョンミンの映画はほとんど見てると思ったら、抜けてるのありました。

それも、「王の男」「王の運命」のイ・ジュニク監督作。

 

「雲を抜けた月のように」(2010 原題:구르믈 버서난 달처럼)

 

 

へらへらした盲人なのに剣術にたけた役。

いい味出してます。ファン・ジョンミン。

さすが。

 

「王の運命」が良かったと友達に言ったら、「暗くてあんまり好きじゃない」と。

うーむ、それはそうかも。

コミカルなファン・ジョンミンの演技、見てるだけで楽しいもんな~

そういう軽さもほしかったかな、「王の運命」。

 

とはいえ、圧倒的に「王の運命」の方がいいのは間違いない。

 

「雲を抜けた月のように」の原作は漫画。

原作の方がいいという声が多いようです。

 

ジョンハク(ファン・ジョンミン)も、モンハク(チャ・スンウォン)も、実在の人物だそう。

二人の演技は申し分ないんですけどね。

 

時代背景は、1592年、壬辰倭乱の頃。

日本で言う豊臣秀吉の朝鮮出兵ですね。

 

日本軍と戦って国を守るはずのモンハクですが、いつしか王座を狙う野心の塊に。

モンハクの裏切りで友を殺されたジョンハクはその敵を討とうとするが……

 

映画に出てくる王の器の小さいこと小さいこと。

その王がまた、逃げちゃうんですよね。

 

モンハクがたどり着いた先に、王はいない。

 

誰もが何のために戦ってるのか、いまいち分からない。

複雑な対立関係は、ある意味この時代を表してもいるんでしょうが、映画としては誰に感情移入していいのか分からず、ちょっと厳しいですね。

 

二人の秀逸な演技がもったいないな~

 

にしても、秀吉の朝鮮出兵って、日本では歴史のほんの一部みたいな扱いやけど、こうして朝鮮側の視点で映画で見ると、国を揺るがすとんでもない出来事やったんやなぁ。

それが一番の感想だったりします。