なりあやの韓国シネマ留学記 -27ページ目

なりあやの韓国シネマ留学記

2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!

この連載の本丸は、【入試】と言いたいところですが、

 

大学院入試って、大学によって、専攻によって、まったく違うかと思われます。

なので、あくまで、わたしの場合です。

 

ちなみに語学留学は、基本的には誰でもOKなはずです。

昨年、わたしの母(当時66歳)が慶熙大学の語学堂に留学しましたが、事務局からは「年齢制限はありませんが、毎日4時間座って授業を受けられるのか、宿題もいっぱいあるので、それについてこられるのか、という点でよく考えてください」というようなことを言われました。「母はヨガの先生で、体力的には年齢よりもかなり若い」うんぬん、韓国語で手紙を添えて申し込みました照れ

 

交換留学は、日本で在籍する大学のほうで派遣する交換留学生の定員が決まっているはずで、ライバルがいれば、成績とか語学力とかで決まるかと思います。いずれにしても、韓国語で授業が受けられる程度の語学力は必須と思いますが。わたしの場合は第一号だったというのもあり、法学部なので、韓国に留学したいという人はレアでした。むしろ交換の協定を結ぶために、色々翻訳をお手伝いしたような記憶があります。「行きたいなら、自分でやれ」的な(笑)

 

そして今回の、大学院留学。

 

繰り返しますが、わたしの場合です。

わたしの場合は、どこの大学院で何を学びたいの前に、「この先生のもとで学びたい」というのが強くありました。

 

以前も書きましたが、なら国際映画祭の第一回の審査委員長だったチョン・スワン(정수완)先生。

 

物腰のやわらかい女性です。

日本留学経験もあり、日本映画にものすごく詳しい。

取材などで何度かお会いしてお話ししましたが、いつも映画の話で盛り上がって、あっっっと言う間に時間が過ぎてしまいます。

 

取材はどんな取材かというと、

 

一つは2013年、村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の韓国での発売に合わせ、日本の小説が韓国で売れているという連載をやった時。日本の小説原作の韓国映画が続々生まれているという話で取材しました。宮部みゆきの「火車」とか、東野圭吾の「容疑者Xの献身」とかね。

 

 

 

記事の一部です↓

 

 東国大学映画映像学科の鄭秀婉(チョン・スワン)副教授によると、2000年代、日本の小説を原作にした韓国映画は少なくとも20本作られ、8割は推理・ミステリーやホラーだった。「日本の小説は題材が多様で、当分この傾向は続くだろう」
 鄭は、日本の原作人気の背景に「韓国内のコンテンツ不足」も指摘する。
 金大中大統領の政権下の2000年代、国が映画産業の振興に力を注ぎ、若いプロデューサーが多く育った。映画制作本数が増えるにつれ、韓国内のオリジナルの脚本や小説だけでは追いつかず、文化や社会構造の近い日本に原作を求めるようになったという。
 鄭は「1+1が2でなく、5になることもある。日韓の文化が交流し、ミックスした時に新たな色の文化が生まれる」と期待する。

 

もう一つは2015年。年々、海外出張が難しくなり、夏休みに韓国に行った時に、大学院進学の相談も兼ねて、取材もしました。戦後70年、「暗殺」が大ヒットした夏。植民地時代を背景にした韓国映画が流行り始めていて、その理由を尋ねました。記事の一部↓

 

 東国大学映画映像学科の鄭秀婉教授は変化の理由としてビジュアル面を挙げる。「朝鮮王朝時代を舞台にした時代劇に観客が飽きてきたところに、植民地時代が登場した。モダニズムと重なる時期でもあり、視覚的に見応えがある」と説明する。

 

もちろん、この理由については色んな人に論じてもらいました。この取材の最初は、上司から「韓国で抗日映画がいっぱい作られてるらしいけど、取材できる?」と聞かれたのがきっかけでした。植民地時代が背景だからって、抗日映画とは限らない。実情を知ってほしいと思って、あえて色んな角度から聞きました。チョン・スワン先生は、ビジュアル面の指摘。

 

日韓の映画文化を比較するのであれば、この先生しかないと思いました。

 

というわけで、なんか長くなったので、具体的な【入試】の話に到達しないまま、次回に持ち越しますてへぺろ

キム・ギドク(김기덕)監督の新作やってますよね。

近々観ようと思いながら、なんとなく、再び「アリラン」(2011 原題:아리랑)。

 

 

↑本人の足です。

 

自分自身を撮った作品。

世界的な監督の、人間的な葛藤が描かれてます。

でも、作品の中で、「ドキュメンタリーではなくドラマ」と言ってます。

 

実際に取材で何度かお会いしたキム・ギドク監督とは全然違う印象。

わたしがお会いしてるのは2013~14年なので、この映画より後ですが。

天真爛漫、少年みたいと思いました。

明るいし、よく笑うし。

 

「アリラン」を撮っていた当時は、相当苦しんでたようです。

オダギリジョー主演の「悲夢」(2008 原題:비몽)以来、映画が撮れなかった時期。

3年ぐらい撮れない(撮らない)監督はいっぱいいますが、それまでコンスタントに撮り続けていただけに……そして、「アリラン」以降、再び撮り続けてます。

間違いなく、この映画が転機になってますよね。

 

「영화를 찍고 싶다고(映画を撮りたいんだ)」

 

 

撮れない理由も、赤裸々に語ってます。

ここまでさらけ出すか、というぐらい。

 

登場するのはキム・ギドク監督一人ですが、キム・ギドクとキム・ギドクが対話する。

責め立てたり、励ましたり。弁解したり、泣き出したり。

さらにそのシーンの映像を見るキム・ギドクまで……びっくり

 

韓国の映画監督たちはかなり高学歴の方々が多いですが、キム・ギドク監督の経歴は異色。

小学校卒業後から、工場で働いていたそうです。

「アリラン」の中に、監督の生活ぶりも出てきますが、原始的。

なんでも自分で作っちゃう。

エスプレッソマシーンまで。

 

キム・ギドク監督作って、いつも手作り感あふれてる気がしますが、それが味ですよね。

洗練されないのが、いい。

 

わたしの、最初のキム・ギドク監督の記憶は、「悪い男」(2002 原題:나쁜 남자)のポスターでした。2002年の留学時、どっかのカフェのトイレに貼ってあった(笑)

 

 

衝撃でした。その後すぐに観たような。

そしてもっと衝撃を受ける(笑)

 

新作「The NET 網に囚われた男」(2016 原題:그물)楽しみやなぁ照れ

【住むところ】の続き。

 

では、今回は、どこに住むのか。

 

留学先の東国大学の最寄りの駅は、地下鉄3号線の東大入口(동대입구)。

ソウルのど真ん中です。

 

家賃はやっぱり高い。

そして大学院なので、そんなに毎日通うわけでもない。

 

色んな人に相談したあげく、3号線で一本で行ける、イルサン(一山、일산)がいい、と勧めてくれる方がいらっしゃいました。実際に十数年、イルサンに住んでた方。

 

ソウル中心部より安く、湖もあって環境がいいとのこと。

しかも金浦空港からタクシーで15分程度。

しかもしかも、親しい不動産屋さんも紹介できる、と。

 

韓国って、何かと紹介が安心なんですよね。

取材でもそう。誰かの紹介だと、とってもスムーズ。

ご親切に、不動産屋さんに電話も入れてくれました。

今月下旬に家探しに行って参ります爆  笑

 

イルサン、地図で探してみると……ソウル市ではなく、京畿道高陽(コヤン)市。

 

http://www.konest.com/contents/area_detail.html?id=37

 

わりと栄えてる模様。

ないものは、ない感じ。

 

そして、わたしにとっては、イ・チャンドン(이창동)監督のデビュー作「グリーンフィッシュ」(1997年 原題:초록물고기)の舞台、イルサン。

 

 

ちょっと暗い映画ですが。ハン・ソッキュ(한석규)主演で。

注目はソン・ガンホ(송강호)!

ホン・サンス(홍상수)監督作でデビューして、これが2本目。

脇役ですが、やっぱりうまいわ。

 

当時は新都市だったんですよね。

ソウルのベッドタウン。

高層アパートが林立し、主人公マクトンの実家は開発から取り残される。

という、どっちかというと否定的な描かれ方ですが、どんなとこか、ずっと気になってました。

 

韓国での家探し、注意点は、韓国では不動産屋さんは日曜休みのところがけっこうあるということ。

これ不思議な感じしますけどね。

日曜こそ、開けた方がいいんじゃ……

 

それから、韓国は保証金が高い。

例えば、保証金100万円、月5万円

または、保証金50万円、月5万3千円

という感じで、保証金を多く払えば、その分月々の家賃は下がる。

保証金はちゃんと戻ってきます。

 

いい部屋見つかるといいな~おねがい