まずは鎌倉長寿寺について
先日書いた 内容の補足です
先日の記事はこちら↓
この記事の中では、長寿寺の小さなお堂について調べもせずに書いてしまいました…それが観音堂です
観音堂↓
観音堂は外から見ると普通の茅葺の小さなお堂としか見えませんでしたが、内部はこんな感じでした↓
なんと堂内は、外見に似つかわしくなく(と私は思った)、折り上げ格天井!
さらに、その
折り上げ格天井には奏楽飛天がひらり、仏後壁には鳳凰がふわり…(゜ρ゜)
これ、田舎のお寺にしてはよく言えばシャレオツ、正直に言えば分不相応な(ごごごめんなさい、私の印象ですから)荘厳っぷりに見えたわけです
(もっと写真撮ればよかった)
折り上げ格天井は、現代でもお金がかかるそうで、「格式が高い」感じがします(天井に詳しくないので、不正確な表現かもしれません)
天井だけ見ていると、京都のどこかのもっと由緒ある、武士関連ではなくて貴族関連のお寺の天井かと思っちゃう…(鎌倉にしては繊細というか違和感というか…)(奏楽飛天と書きましたが、奏楽菩薩かもしれません…わからないです)
こちらは雅びな鳳凰と、繧繝彩色の花の絵が描いてありますよ…これ、武家の都鎌倉って感じしますかね?私は藤原氏とか想像しちゃうわよ
で、ようやく気づきました
お寺のパンフレットをやっと読んだのです(不真面目バレる)…すると、
↓「観音堂は奈良県の…円成寺より…多宝塔を…改造移転した…」ヽ(*'0'*)ツ
↓「観音堂は奈良県の…円成寺より…多宝塔を…改造移転した…」ヽ(*'0'*)ツ
この観音堂は
奈良の円成寺から移転したんですって!
(大事なので、大きな字でもう一回確認しました)
多宝塔ってことは、円成寺時代にはもしかしたら、あの運慶デビュー作の大日如来像がいらっしゃったお堂かもしれませんよ!(未確認)
そっか、だからなのね
だからあのお堂の内部、あんなに洗練された感じがしたんだわ…納得
ようやく、ガッテンガッテンしました
で、「改造された」と書いてあったのがお堂の茅葺の屋根らしいですよ
この折り上げ格天井の奏楽飛天を見て、
最近行った京都方広寺の鐘楼を思い出しました
方広寺鐘楼
京都方広寺は、京都国立博物館の北側、豊国神社に隣接しています
なんと言ってもこの方広寺は、
♪この鐘を鳴らすのはあな〜たぁ〜♪
ではなくて、
方広寺鐘銘事件で有名です
鐘には、事件で有名になった
「国家安康」と「君臣豊楽」の部分がご丁寧に白く塗られていてやや興醒めしましたが、
今取り上げたいのはこの鐘ではなく、
鐘楼の天井画です
ここにも、奏楽飛天と迦陵頻伽がふわふわ飛んでるのですо(ж>▽<)y ☆
画像は鐘楼の桟に手を突っ込んだりして撮った(こら)ので、やや斜めですがお許しいただくとして、どうぞご覧ください
笙を吹く奏楽飛天、繧繝彩色の雲
同じ絵をもう一枚↓
脚がありそうだから奏楽飛天かと思われます
方広寺の鐘を見たら、是非頭の角度をもう少しあげて天井見てみてね
鎌倉の長寿寺と京都の方広寺の2つの寺には関係はないと思いますが、
長寿寺の観音堂が奈良の円成寺にあったものだと考えると、
奏楽飛天や迦陵頻伽の華やかな演奏が西の方から東にまで届いたような気がして、なんとも素敵な気分になるのでした
ところで、長寿寺は何故奈良の円成寺からお堂を貰ったんでしょうね?
私、根本的なものところがわかってないぞ?
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