本年初の異物事故発生! | 獣医師りえの犬猫の心と歯・皮ふ・耳のブログ

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ハミルザ動物病院院長
犬猫の心や行動・歯(25年)皮ふ・耳のビデオオトスコープ(11年)子犬子猫の乳歯と顎の成長から、歯周病予防まで網羅
歯周病や耳を治すとアポキル等の薬や除去食も止められ、涙焼けまで綺麗になった犬猫達が続出
犬猫健康歯と耳で決まりがモットー!

本日、今年初めての異物飲み込みがありました


生後7ヶ月のミニピンさん




食べたのは、ティーパック!



カップにティーパックを入れてお湯を注ごう!と思われた瞬間、食べたそうです


今日は、午前から麻酔処置をして、飼い主さんに猫ちゃんをお返しして、さぁ遅めのランチにしようかな?というタイミングでのお電話でした(^_^;)


ラッキーでしたね(笑)


うちのアニマルヘルパーさんは

異物飲み込みになると、俄然

萌えるのです(笑)


来院されるまで、さっさと色々と用意してくれていました。


異物飲み込みは、胃から出るまでが勝負!

時間として2時間位までが勝負です

早めが1番


吐かせる注射の為の

留置針を血管に入れて

②点滴をし

③吐かせる注射を留置針から入れました



ティーパックは、ボソッとしているので、胃の中で膨らむと大きくなり、食道を通らない危険性はあり、緑茶はカフェインもあり、何としても出てきて欲しい!


朝7時に食事して、その後りんごを食べたそうなので、院内で缶詰を食べて貰って、吐かせる後押しをして貰うことにしました


何回か、吐かせる注射をし、吐いたのですが

ティーパックは出て来ず

フードとりんごだけ出てくる状態



ちょっと焦りましたが

最後に破れたティーパックが出てくれました





爆笑

今年初異物成功!



コレで私達も、気持ち良くランチが食べられそうです!




異物飲み込みは、何回も言いますが、大体目の前でやります


目の前で飲み込み、怒られたら

犬は、飼い主さんに見せないで

隠れて飲み込むようになりますので、見つけて怒るのは

びっくりして飲み込んだり

隠すようになり、逆効果だったりします


物を噛んだり咥えていたら、

びっくりさせないように、もっと美味しそうな物と交換する

練習を、時々しておくことです


じゃないと、犬は取り上げられる!と、慌ててゴクッと飲み込んだりするのです(^_^;)


ナンデ呑むのよ!は犬には

通用しません。



はっきり言って、動物達はコレ食べたら胃腸に詰まる⇒死ぬとはわかっていないので、食べ物ではないものも不思議と飲み込みます。


クッションとか、スポンジボールとか、胃の中で水分を含んで大きく膨らんだり、胃酸で硬くなる傾向があるビニールやプラスチックや、焼き鳥の串とか吐かせるのは、食道に詰まったりする可能性があるので、吐かせるのもとても難しくなります。内視鏡を入れても、大きい場合や尖っていると、結局出せないと、途中から無理だ!となり開腹になることも多いです。


私は、前の勤務先の動物病院は

救急も多く、異物や骨折がとても多かったので、夜中まで手術になることも多い動物病院でした。


この西宮に動物病院を開業してから、ここでは歯科や耳のビデオオトスコープなど、犬猫達の未来に役に立つことだけに

麻酔して治療をしたい!と

思い

何としても

・異物

・骨折

を減らすことを、私は動物病院福祉協会(jaha)の犬の躾インストラクターでもあり、

犬猫の行動学にも詳しかったので、異物の事故の症例を飼い主さんにお教えし、特に犬にトレーニングを具体的に応用することで

異物と骨折を減らすことを目指てきました。


この地で開業して15年

徹底的に飼い主さん教育をさせていただくことで、特に当院の犬達は異物の開腹手術と骨折は

ほとんどありません。


今まで異物を飲みこんでしまった時も、すぐに来院して下さり

吐かせることが出来ています


骨折も仔犬の頃から当院に来院されているワンちゃん達は

今までは、誰も骨折していません。


ワンちゃんを骨折と異物から守るには、見ていても目の前で

骨折と異物飲み込みはおきます



①基本は見ていない時は、トイレに出す以外は

クレートに入れておくことです

サークルでは、刺激が多く

立ち上がって騒いだり、ぴょんぴょん跳ねたり落ち着かないので出してしまう方がほとんどです。


そして大切なことは、出して遊ばせる時は安全な部屋を作って

おいて、そこで目を離さないことです


そして基本クレートに入れていることに可哀想とか、罪悪感を持たないことです。


②運動は朝晩位で大丈夫なので、そのワンちゃんがたっぷり疲れた位まで、一緒に歩いて、頭と身体を疲れさせてあげて下さい。


③クレートの中では、コング等歯に優しい玩具に、

フードを詰めて、1日の量を何回かに分けて

クレートで食べて貰うようにします。

歯に優しい玩具はこんなモノ達です。ネットで探してみて下さいね

知育玩具は、飼い主さんが教えてあげないと使えませんから

最初は応援して、練習してみて下さいね。


https://youtu.be/ZO62TKfWFjw?si=j1mVScaFEK5MBpmS


「クレートの中だと、食べ遊びできて、ヤッホ~楽しい!」

と言う場所にしてあげるのがコツです。



落ち着いてきたら、飼い主さんとゆっくり部屋で過ごせるようにもなりますので、それまでは安全第一で頑張って欲しいです!

何歳からか?!はその犬によりますが、気長にいきましょう!

 

骨折や開腹手術は、無駄な手術です

起こさないに限ります♥し、起こさないで要られるのです


具診察に来ていただければ、

色々診察の合間にならお教えしたり、私の仲間の先生の集団レッスンにご紹介したり、当院でも躾の個別レッスンも可能です

ので、おっしゃって下さいね♥





猫も、キャットハウスを基本として、遊ぶのは何も食べられる異物💦の無い部屋で遊ばせるとか、予防に徹したら

うちでは事故は起きて無いです。目の前で、あ!って言う間に飲み込みます。ひたすら予防でーす。