実家の片づけをするときは、笑いを取りながら苦労を分かち合うことが成功のコツだと思います。出てきたモノたちから、プロファイリングをして言語化すること。こうすることによって誰にも言えなかった苦労がよみがえり、心が柔らかくなるからです。

使えない接着剤たち。使おうと思ったらボンドが固まってて使えなかったのか?壊れたものがある度に買い足してたのか?定かではありませんが、間違いなく、壊れたものを何とか直そうと思ったからこれだけボンドがあることは間違いありません。
「こんだけ直そうとしてたんだね~~~」
「このボンドじゃつかなかったんだね~~~」
モノから透けて見える頑張りや苦労を感じて言葉にする。私たちが子供の頃も全くおなじだったと思うんです。言語化できない頑張りを、周りの大人たちが言葉にして、頑張りを心の糧へ昇華させて、明日へ希望を持つ。これは年齢関係ないと思うんです。
そのうえで、ちょっと笑いを入れると、本人の気持ちも軽くなります。「お母さん。まさか、ボンドガールになろうとしてたの?」母は大笑いしてました。

こちらは眼鏡。合わなくなって買ったのか?使うときになかったのか?中にはケースだけのものもありました。どちらにしても「見えるようになりたい」から買ったのは間違いないので、視力の急激な衰えがあったんだろうな~~と思いました。
話を聞いたところ、新聞が読みづらくなる。お裁縫するときに縫い目が見づらくて疲れやすくなる。と言葉がでてきました。私もお裁縫したいけど、最近縫い目が見づらいので、してなかったんです。母はチャレンジするために眼鏡を購入してたけど、私はチャレンジすらしてませんでした。母の方が1枚上手です。
でも、こんだけあると・・・イメルダ夫人眼鏡バージョン?といったら、誰だっけ?イメルダ夫人って???となって、思い出話に花咲きました。

〆は使わなくなったカバンのポケットに栓抜き。もうこれはどうしょうもありません。御座敷によばれて良かったね~~~。と笑いにしました。母自身もここまでくるとなんだったんだろうね~~?となりました。
片づけすると、何でこんなに同じものがあるのか?と必ず思う瞬間があります。これを怒ったって解決にはなりません。本人も無駄だったと反省しています。誰だって起こりうることです。
どうしてこうなってしまったのか?を気持ちから解決するために、プロファイルをして共感してあげることが大切だなと思います。だって、忘れちゃうくらい忙しかったんだし、緊急に必要だったんでしょうから。
過去の苦労を笑いに昇華させ、心も時間も場所もスペースを作る。この連続が実家の片づけのコツだと思います。私の知らない苦労を抱えながら、成長させてくれたのは間違いなく目の前の人。知らない苦労をモノから引きだして、言葉にして、苦労を供養するのが1歩だと思います。
のこりあと2カ月。元気にお弁当作るためにも、片づけしながら仕込みに入ります。

徳本幸子(とくもとさちこ)
片づけのプロ ライフオーガナイザー®
栄養士
アスリートフードマイスター2級
バスケットボール元B級審判員
1971年生まれ。東京都墨田区在住。
高校時代、顧問からダイエットを命じられ見事に大失敗した経験をもとに、大学で栄養学を学び、在学中からスポーツクラブでトップ選手や一般の方に向けた栄養指導の補助業務を経験。
現在は地元バスケットボール協会で、小学生から社会人大会の運営をしている。
自らの経験の中でセルフマネジメントの大切さを痛感。
セルフマネジメントの土台は栄養のある食事であり、それを日常に当たり前に取り入れるにはキッチンが片付いていることが重要であると考える。
私の願いは「栄養と片付けで健康と時間を今の2倍に増やすこと」
そんな思いを込めて、日々ブログを更新中。