獣医師りえの犬猫の心と歯・皮ふ・耳のブログ

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ハミルザ動物病院院長
犬猫の心や行動・歯(25年)皮ふ・耳のビデオオトスコープ(11年)子犬子猫の乳歯と顎の成長から、歯周病予防まで網羅
歯周病や耳を治すとアポキル等の薬や除去食も止められ、涙焼けまで綺麗になった犬猫達が続出
犬猫健康歯と耳で決まりがモットー!

【またもや、心に沁みる筍の贈り物】

少し前、1年前に業務整理で解雇となった薬屋さんの配達担当の方が、孟宗竹の筍を持ってきてくださった…という投稿をしました。
(そのときの投稿はこちら👉 https://www.facebook.com/share/p/197WPraZV7/)

なんと今度は、淡竹(はちく)を40本以上!
写真の10倍以上の量を、わざわざ届けてくださいました。

スタッフの目撃情報によると、袋いっぱいの筍を背負い、まるでサンタクロースのように当院まで来てくださったそうです。
駐車場を使わず、最寄りのコインパーキングに車を停めて運んでくださったとのこと。

しかも、「これは掘りたてなので、30分以内なら皮を剥いただけで生でも食べられますよ」と!
京都の山で掘ってきてくださった新鮮そのものの筍です。

あまりの量に、スタッフのお母様も車で取りに来られたほど。
私も家族の手を借りて、せっせと下処理し、さっそく夕食にいただきました。

「ありがた過ぎて、何かお礼を…」と思い、住所をお尋ねしたところ、
「また来年来ますよ♥」と笑って去っていかれました。

もともとは、大手薬屋さんの配達を担当してくださっていた方。
機械的なやりとりが多い中で、この方の配達だけは、いつもほっとする癒やしの時間でした。

その後、別の会社に再就職され、今度は黒猫ヤマト経由での配達に切り替えとのことで、再び会社都合で解雇されたと伺いました。

ただ数年間、当院に薬を届けてくださっていただけのご縁。
けれど、こうして仕事を離れたあとも心にかけてくださる…
本当にありがたく、心から感謝しています。


 明日から日曜・月曜と帰省し、93歳から97歳の両親と、母の姉である叔母2人に会いに、施設を訪れる予定です。 





今週、初め11歳のビジョンフリーゼのワンちゃんの、膀胱結石の手術を

大阪のVRセンターで実施していただきました。


以前は、異物の腸閉塞も、膀胱結石も
色々自分でやっていました。

このワンちゃんは、3歳から11歳の今まで結石があったそうです。

数年前に、歯科をされに転院されて来られました。
このワンちゃんは、歯も悪かったので抜歯もあり、耳の感染もひどくて
無事総て終わったな、とヤレヤレと思っていたら、「実はもっと悪い、歯周病のワンちゃんが家にいるのです」と
現在、16歳のビジョンフリーゼさんを
確か、当時14歳位の時だったか、連れて来られてびっくりした記憶がありました。
他院さんで、歯周病がひどくて断わられていたそうです。

で、その前に少し若くて軽症と思われる
この子の治療を受けられたという感じだったようです。

このワンちゃんも、それから
心臓病や重度の肝臓病で黄疸も出て、命が危険な時もあり、膀胱結石は後回しになってしまっていました。
そろそろ、膀胱結石を!と検査を改めてしてみると、ナント、尿道結石もあり。
膀胱結石と思われる物は、膀胱で固定されて腫瘍にも思われ、念の為にVRセンターで詳しく調べていただくと、
結石のようではあるけれど、
尿道結石の形が3角▲、カテーテルでは膀胱に押し戻して、膀胱から取り出そうにも、動かないばかりか、カテーテルがハマって動かない可能性を示唆されました。
もう少し様子を見られては?とのアドバイスで、経過観察していたのですが、いよいよ、排尿時に痛みが強そうとの飼い主さんの訴えと、膀胱の炎症が強く、膀胱が裂開の恐れもあるとのことで
検査していただいた、VRセンターにお願いすることと、しました。

このワンちゃん、肝臓が悪かった時に
入院中ケージには入れず、パニックになるので、私がずっと1日中付きっきりで、足元で点滴したり、寝泊まりしたのですが、今では私のイヌの彼氏?
と呼ばれるくらい、来院して預かってる間は、診察もトイレも(笑)全部私を心配そうに見つめてくれる間柄になりました。



さて、VRセンター
立派な設備で、麻酔は麻酔医さんがやってくれて、手術器具も周りがセットアップして下さり、羨ましい設備です!

術野が見られ撮影できるよう、カメラも真上から!

このモニターもカッコ良い

膀胱が出ました

切開して
結石は、シュウ酸カルシウム結石八割のと
リン酸結石のMIXでした
黒くてゴツゴツでした

しんどかったでしょうね。




退院は3日で終わりました。

きっと、入院は難しかったはず!(笑)

で予想通り、早く退院してきました。


飼い主さんのお仕事中は、当院で

朝から夕方までお預かりさせていただき

膀胱粘膜の荒れがヒドイので、

当院では、再生治療の幹細胞上澄み液を週に一回と、胎盤エキスのサプリを飲んで貰って、今日はビタミンcの点滴をしました。


食欲もあり、元気です!


膀胱粘膜!早く元通りになりますように!♥












獣医再生治療学会2日目。

 珍しく、シャワーブースで自撮りしてみました! 
 宿泊している場所から、健康&観光朝30分位気持ち良く歩いて行きました。

 良く、飼い主さん達や皆さんから「犬猫も、そんな高度な医療できるんですね!」と言われますが
実際、どんな薬や心臓移植や腎臓移植手術やインプラントさえも
先ずは動物からスタートします。

 例えば昨日も紹介させていただきましたが、千里ペインクリニックの松永先生の愛犬の太郎ちゃんは、首を損傷し
他の動物病院では治療不可と言われる位重度の下半身麻痺になってしまい、再生治療で歩けるようになったそうで、それから御自分のクリニックでも、人間の患者さん向けに再生治療をするようになられたのだそうです。

 当院でも、飼い主さんで再生治療をされてみたい方は、先生の処をご紹介させていただいています。

 https://youtu.be/6NkCDg2GxEI?si=I1vdawmlufNEqIPk 

 私が在学中でも、確か外科研究室では腎臓移植とかしてた気がします。先輩の中にも医学部に就職されたりして実験されていたり。

動物の手術はやはり獣医師なので、獣医師達の手術が成功したら、医師や歯科医師の皆さんが動物で成功出来るようになり、人で成功!等の流れが多いのではと思います。

 人では色々なシステムの関係で
再生治療とかは、まだまだ難しい部分もあるようですが、
昨日の発表では動物での再生治療は、費用との兼ね合いもあり、競馬界では数億の馬もいるようで、2003年位からかなり盛んに、海外も国内も再生治療は研究&実用がされていると仰らていました。

 馬の整形外科分野の治療に際して、様々なリハビリも紹介されていました。

 犬もそのようなリハビリ治療は結構発達して今日は、日本動物リハビリテーション学会の先生が
椎間板ヘルニア時のリハビリについて発表して下さるようです。

 会場には各獣医大学の、整形外科や免疫関係の先生もおられるので
、私の犬猫の患者さんで免疫系の治療で、どうしたら良いのかな?と思うことも、休み時間に直接
お聞き出来たりするので、リアル学会はやはり最高です! 

 今日は、ランチタイムもお弁当食べながら勉強会で、夕方6時まであります。
学会1日中楽しみます!






土曜日と日曜日2日間
横浜で開催されている
獣医再生治療学会に参加しています。

今日は朝10時から夕方6時までです!
どんなことに使えるの?!
当院では主に、椎間板ヘルニアに
再生治療を利用しています。

私が再生治療を採用した
きっかけは、この治療をされた
岸上先生の椎間板ヘルニアの治療法を当院で採用した処、10年間で、95%以上の犬達か手術せずに治ったことから、岸上先生が発足されたこの再生治療を勉強し、採用していこうと考えるようになりました。
先生がされた、このワンちゃんの治療も衝撃的でした。

https://youtu.be/6NkCDg2GxEI?si=I1vdawmlufNEqIPk 


 なんとこのワンちゃんのオーナーさんは千里ペインクリニックの先生で、先生は御自分の病院でも、人間向けに再生治療をスタートさせたそうです。


その他の再生治療の細胞の
業者パンフの内容では
慢性疾患に色々使われているようです。

今日明日の学びが楽しみです!






 本日、とても立派な筍をいただきました。

届けてくださったのは、以前 当院にお薬を配達してくださっていた方。
2か月前、配達を宅配会社に外部委託するとの会社の方針で解雇されてしまいました。

その方は、同じ会社で以前も解雇され、人が足りないと懇願され再雇用されたのだけど、又会社の都合で解雇になってしまわれたそうです。

退職時にお渡ししたプレゼントと寄せ書きを「うれしかった」と言ってくださり、なんと京都で掘った六本しか採れなかったという筍を、2本も当院まで届けてくださったのです。

その方は2度の解雇を経ても、会社の悪口は一切言わず、解雇されて働いた職場より、数段良い処で働かせて貰えただけ有り難かったと、優しい笑顔のまま。

当院に来られていた業者さんも、ここ数年で大手の三社の方達が、業務縮小や部門廃止等経営方針の変更で、とても頼りにしていた方達が、仕事を失われました。効率化の波に飲まれた感じです。

皆さん、最後まできっちり仕事をしてくださり、機械等のメンテナンスの行く末までアドバイスしてくださったりして、去っていかれました。
皆さん、最後まで就職先はまだ決まっていませんでした。

感謝とともに、皆さんのご健康と幸せを祈るしかありませんでした。

この方も、最後の挨拶から2ヶ月位
以前も筍を下さいったことがあり、業者の配達の方が筍を下さるなんて初めてだったので、「そういえば、あの方はお元気かな?」
と思い出していた処でした。

まさか退職してからも、又筍を持ってきていただき、再会出来るとは思ってもみませんでした。

美味しい筍を、本当にありがとうございました。
大げさだけど、この御恩、どこかで誰かにお返しできる生き方をしなきゃと思えた、出来事でした